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カント_Kant_大学生のためのカント倫理学の研究_20210930.pdf

発行者:閃利 株式会社 ISBN978-4-9912262-3-6
発行日:2021年9月30日 公開日:2022年3月31日

本書の主題は、カント倫理学の完成された結果としての検討批判ではない。カントの倫理思想の生成過程を問題とする。カントの人間の生き方倫理を大学生はどのように考えるのか、カントに即して忠実に理解せんとするものである。もとより倫理は一人だけの人間の為のものではなく社会のものである。あらゆる学問の研究と共に、倫理学研究の根本目標はすべての人々のより豊かで幸福な生活である。

カント_Kant_近世ヨーロッパ倫理思想の形成過程_20220228.pdf

発行者 閃利 株式会社 ISBN978-4-9912262-4-3
発行日:2022年2月28日 公開日:2022年3月31日

この著書の目的は、表題に記したとおり、「近世ヨーロッパ倫理思想が如何にして形成されきたったか」を考慮して、明らかにせんとするものである。更にこの究明によって、近世ヨーロッパ倫理思想からカントの倫理学の理解を一層深めることを目的とするものである。もっとも、その研究の対象が実に広大なものであるので、現在の能力をもってしては、充分に成果を上げることはできない。特に前批判期、一七七〇年以前、その中でも最も重要な時期である一七六〇年代の著作を中心として、その倫理思想を考察するものである。

この著書は、第一に、倫理学に対して全く無知なるものとして、倫理についての知識を得るために。第二に、それによって更に「哲学することは」即ち「倫理について自分の頭で考えること」の方法を学ぶため。第三に、それを通じて、最も切実なる問題である、「現代に於ける生き方」「人間として生きることの意義と目的」そして、「かく生きる確信」いわば、「自己の人生のバックボーンともなるもの」を探求し、獲得するための「糧」としてであった。

近世ヨーロッパの倫理思想は、現実の社会に於いて、どのような役割を果たすだろうか、はたして実際役にたつのだろうか ―

現代社会に生きる者として、近世ヨーロッパ倫理思想から何を学ぶべきであろうか、自分として近世ヨーロッパ学ぶべきものは何であろうか。これが、近世ヨーロッパの倫理思想の形成過程を、この著書がとりあげた理由である。

カント_Kant_カントの倫理思想の形成過程について_20220331.pdf

発行者 閃利 株式会社 ISBN978-4-9912262-5-0
発行日:2022年331日 公開日:2022年3月31日

カント倫理学は、世界公民的社会こそ土台であり、世界公民的社会こそカント倫理学の到達点であり、終始一貫する理想と目標である。その実現はカント倫理学から歴史的合目的性として規定された。カント倫理学は世界公民的社会を現実に実現するべき理想である。カント倫理学の法論から世界公民法を考えられる。世界公民的社会にて、個人は没却することなく、逆に個は個としてより生かされ、真に自由な社会となるのである。カント倫理学の理想は国際連盟連合として現実となり、全世界で世界連邦運動として、国際連帯主義として、受け継がれて、発展している。正に、全人類の世界公民的社会の建設こそ、世界大戦から原水爆戦争による人類の破滅の危機を免れて、人類全体のより広く大きな平和へと導く唯一の方法であろう。一人一人の人間が自己の狭い我執の世界を超え出て、より広く大きな広い世界公民的社会の基軸に向けて、他のすべての人々と手をつなぎ、力を合わせることによってのみ可能となる。カント倫理学の意志を受け継ぎ、押し進め発展させることは我々の義務となる。

いつの時代も、戦争の加害者と被害者にされるのは世界市⺠である。迫りつつある戦争を⽬前にして、世界市⺠の地域と家族における⽣活の尊厳が失われている。それぞれの⽣活が戦争で割かれ分離しても、家族や地域の絆を保つのは世界市⺠である。しかし、他⼈や部外者などから⾒れば、世界市⺠は微かな存在にすぎないであろう。それぞれの戦争の持つ悲惨な歴史を他⼈や部外者には、共感できない事にもよる。世界⼤戦の戦争から原爆による終⽌符の犠牲で、世界市⺠は多くの⾟酸を受けた。カント倫理学を、平和の羅針盤として、多くの平和市⺠の⼼に送りたい。カント倫理学は戦争の真の抑⽌⼒となり、世界公民的社会による世界平和を探求しましょう。

NDLDC_01_改訂デジタル版_思い出の小説_もう一度読みたい最高の作品_住居尚子_地球平和出版社_230507_01.pdf

改訂デジタル版

思い出の小説

もう一度読みたい最高の作品

住居 尚子 著

発行者: 地球平和出版社   

 ISBN 978-4-910817-08-8

発行日: 1997年4月25日   初版発行

発行日: 2023年4月25日  改訂デジタル版発行

 人間は常に時と共に変化をして、いつのまにか終わりが訪れます。だからこそ人生に素晴しさと生きがいを感じます。住居尚子は、思い出の小説と共に生活しました。思い出の小説を読書しながら、人生と思い出の小説が共に生きてきました。時代の流れと共に、両親のダンスホールは閉店に追い込まれました。人生は、時代と共に変化していきます。変化することは恐れることなく必然なのです。変われるのはチャンスなので、変化することで、ある素晴しい思い出の小説がもう一度よみがえるのでしょう。あの素晴しい小説を、令和の時代の世代にエールを託したい。あの素晴しい思い出の小説をもう一度巡り会える日が来ますことを祈念します。

    思い出の小説は星の数ほどあるが、限りある人生のなかで、本当の小説に出会うのは、人と出会い知り合うことよりも困難かもしれません。住居尚子は、数千冊をじっくりと自らの人生に照らし合わせて精読しています。そのなかであの素晴しい思い出の小説をもう一度が、1979(昭和54)年11月25日から1985(昭和61)年6月23日までに、総計827冊に及ぶ膨人な小説の要約の記録が、『思い出の小説』というノートに残されていました。そのなかで『あの素晴しい思い出の小説をもう一度』として住居尚子が抜粋している29作品をとりあげてみました。

    私の母親である住居尚子の前夫である住居忍は、広島市水主町に位置した旧広島県庁農林部に1945年8月6日に勤めていました。広島県庁は、爆心地から約850mと至近距離で、一瞬のうちに絶滅した悲劇に巻き込まれました。その直後から、広島市内で前夫を捜して徘徊をして黒い雨に濡れて原爆症となり脱毛して、戦後に満身創痍な暮らしをしました。広島原子爆弾が炸裂して10数年の1956年4月25日に、私は原爆症を患った母親と竹原市の父親の住居智から、原爆二世として広島県三原市に生まれた。小さい頃から、身体には原爆症がいつか炸裂するのか非常に危惧した毎日を送っていました。母親の満身創痍の姿を見て、自分の人生を生命にかけました。毎年に8月6日になると、原爆ドームに母親と一緒にお参りしていたのを思い出します。広島市内では、一瞬のうちに多くの学徒動員された学生が原爆死しました。誰の身よりもない無縁仏の遺骨が散乱して、広島平和記念公園内の原爆供養塔に安置されました。

 桜は日本の国花であり、光は太陽を示し、陰は月を示しています。光陰矢の如し、時の流転を示してくれます。春になれば桜は満開になって、新しい年を迎えることになります。表紙のタンポポは、瀬戸内海を象徴する花です。春になると綿毛ができて、風に舞っていきます。空からの光を反射しながら、タンポポの白色の綿が見えて、印象的な瀬戸内海を映してくれます。ヒマワリは、生命力を蓄え保持してくれる花々です。残念ながら、2022年2月24日に戦争が勃発した悲劇のロシアとウクライナの国花です。非常に貧しい地域で、ヒマワリの生命の種により戦争と平和に耐え続けてきた国々なのです。

 桜の吹雪の舞う姿で、光陰、太陽と月との回転によって、流れを感じます。原始、家族は太陽でしたが、月に追い込まれた時代もありました。家族は太陽として輝く時代を迎えたのです。戦後の昭和時代はグリーンカードの時代、平成時代はイエロカードの時代、令和の時代はレッドカードの時代に感じます。レッドが見えるのは、赤だけが反射されて、グリーンやイエローが吸収されて見えません。赤が見えるのは、グリーンとイエローが見えないからです。全てが吸収されると、色は真っ黒になります。

 昭和の自由な時間を過ごした思い出の小説を、令和の時代の世代にエールを託したいと思います。令和時代に向けて、あの素晴しい思い出の小説をもう一度語り合える日が来ますことを祈念します。

2023年4月25日  代表編集者 住居 広士 

地球平和出版社

日本介護福祉学会

学会通信集 10年史

(1993年-2002年, No.1- No.20)の

学術記録化

 

緒言

日本介護福祉学会が、1993年10月23日に日本女子大学で設立された。日本の介護福祉学の創設期の歴史を、学会通信(1993年-2012年)にて学術記録化して、介護福祉学の学術の動向を振り返りたい。日本介護福祉学会20周年記念CD-ROMからデジタルデータを抽出して、OCRにてデジタル化した。2023年度は、日本介護福祉学会30周年記念を迎えて、学術デジタルコレクションとして記録保存することを記念しています。

1993 年 10 月 23 日に東京・目白の日本女子大学において日本介護福祉学会の設立大会が開催されて、30年余の歳月が流れました。設立大会においては準備期間から当日に至るまで本当に大勢の皆様方の熱意あふれる活動が展開されて、新しい学会の発足が支えられました。

 自分たちの学会を、未来に向かって自分たちで作り上げていく、そういった気概に満ち溢れる様子が歴代の「日本介護福祉学会・学会通信」からは伺えます。日本介護福祉学会の活動の生き生きとした記録として広く読み継がれてきた「日本介護福祉学会・学会通信」は 1993年12月15日に第1号が発行されて、2012年6月22日発行で第43号を数えるに至りました。

第1号学会通信の故黒田輝政理事の執筆によるあとがきには、「参加者各位の熱心な発表や討議に、私共も、これまでにない活気を感じ、新しい学会の発足を心から喜びました」というお便りや、「学会にはなってない。まだまだ研究会だ。」というご指摘や、「フィナーレの人権をライトアップする、われらの学会が今日船出する」というメッセージなど、日本介護福祉学会の立ち上げに携わった方々によるお言葉も紹介されており、当時の活気を今に伝える学会通信となっております。

日本介護福祉学会の学会雑誌である「介護福祉学」の記念すべき1993年10月1 日発行の第1巻第1号にて、故一番ヶ瀬康子会長は巻頭言として「介護とは、その人が人間として生活するうえでの 全人的な援助である」と述べられた上で「福祉学の立場からは、“国益”中心の分配論からの理論に対して、“人権”サイドからの保障論を対置し、その接点をさぐっていくこと」の重要性を訴えておられます。このような背景から、「介護福祉学」でいかなる介護福祉学を打ち立てるか、それをとどのように 社会的にアピールするか、という日本介護福祉学会の成果を伝えるのみならず、人間の尊厳が守りあえる人間社会の創造へ一石を投じるものとして刊行されました。時代を映した研究が次々となされ、発表・実践教育の場として研究者の大きなより所として今日に至っております。

このような介護実践の科学化と理論化を目指し介護福祉学を確立してこられた数多くの先達の思いがこもった「日本介護福祉学会・学会通信」を取りまとめる本事業に対して、ご協力とご支援を賜りました関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。

記念すべき第 1 号の学会通信における故一番ヶ瀬康子会長による呼びかけをここでもう一度ご案内を申し上げます。        

「実践を出発点として援助を高めると同時に、私達自らが高まるような学会を、研究者、実践者の共同作業として創り出そう。」

 

  この言葉を胸に、後に続く者として介護福祉学を照らすに足る人物となるべく、学びを深めて参る所存です。日本介護福祉学会の益々のご発展を祈念しつつ、編集後記とさせていただきます。

 

 2024年3月31日

日本介護福祉学会学術会議委員会 

住居 広士・中村 裕子

日本介護福祉学会30周年記念関係者

2024年3月31日発行 日本介護福祉学会学術会議委員会 地球平和出版社 ISBN978-4-910817-10-1 C3036 ¥1000

日本介護福祉学会

学会通信集20年史

(2003年-2012年No.21- No.43)

の学術記録化

 

緒言

  日本介護福祉学会が、1993年10月23日に日本女子大学で設立された。日本の介護福祉学の創設期の歴史を、学会通信(2003年-2012年)を学術記録化して、介護福祉学の学術の動向を振り返りたい。日本介護福祉学会20周年記念CD-ROMからデジタルデータを抽出して、OCRにてデジタル化した。2023年度は、日本介護福祉学会30周年記念を迎えて、学術デジタルコレクションとして記録保存することを祈念しています。

  1993 年 10 月 23 日に東京・目白の日本女子大学において日本介護福祉学会の設立大会が開催されて、30年余の歳月が流れました。設立大会においては準備期間から当日に至るまで本当に大勢の皆様方の熱意あふれる活動が展開されて、新しい学会の発足が支えられました。

 自分たちの学会を、未来に向かって自分たちで作り上げていく、そういった気概に満ち溢れる様子が歴代の「日本介護福祉学会・学会通信」からは伺えます。日本介護福祉学会の活動の生き生きとした記録として広く読み継がれてきた「日本介護福祉学会・学会通信」は 1993年12月15日に第1号が発行されて、2012年6月22日発行で第43号を数えるに至りました。

   第1号学会通信の故黒田輝政理事の執筆によるあとがきには、「参加者各位の熱心な発表や討議に、私共も、これまでにない活気を感じ、新しい学会の発足を心から喜びました」というお便りや、「学会にはなってない。まだまだ研究会だ。」というご指摘や、「フィナーレの人権をライトアップする、われらの学会が今日船出する」というメッセージなど、日本介護福祉学会の立ち上げに携わった方々によるお言葉も紹介されており、当時の活気を今に伝える学会通信となっております。

    日本介護福祉学会の学会雑誌である「介護福祉学」の記念すべき1993年10月1 日発行の第1巻第1号にて、故一番ヶ瀬康子会長は巻頭言として「介護とは、その人が人間として生活するうえでの 全人的な援助である」と述べられた上で「福祉学の立場からは、“国益”中心の分配論からの理論に対して、“人権”サイドからの保障論を対置し、その接点をさぐっていくこと」の重要性を訴えておられます。このような背景から、「介護福祉学」でいかなる介護福祉学を打ち立てるか、それをとどのように 社会的にアピールするか、という日本介護福祉学会の成果を伝えるのみならず、人間の尊厳が守りあえる人間社会の創造へ一石を投じるものとして刊行されました。時代を映した研究が次々となされ、発表・実践教育の場として研究者の大きなより所として今日に至っております。

   このような介護実践の科学化と理論化を目指し介護福祉学を確立してこられた数多くの先達の思いがこもった「日本介護福祉学会・学会通信」を取りまとめる本事業に対して、ご協力とご支援を賜りました関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。

   記念すべき第 1 号の学会通信における故一番ヶ瀬康子会長による呼びかけをここでもう一度ご案内を申し上げます。        

「実践を出発点として援助を高めると同時に、私達自らが高まるような学会を、   研究者、実践者の共同作業として創り出そう。」

 

  この言葉を胸に、後に続く者として介護福祉学を照らすに足る人物となるべく、学びを深めて参る所存です。日本介護福祉学会の益々のご発展を祈念しつつ、介護福祉学会学会通信20年史(2003年ー2012年)の緒言とさせていただきます。

 

 2024年3月31日

日本介護福祉学会学術会議委員会

 住居 広士・中村 裕子

日本介護福祉学会30周年記念関係者 

2024年3月31日発行 日本介護福祉学会 学術会議委員会 地球平和出版社 ISBN978-4-910817-11-8 C3036 ¥1000