バックヤードってどんなところ?
バックヤードってこんなところ
来園者からは見えないところにあり、普段は公開していません。
動物病院があり、ケガや病気の動物たちを治療します。また、さまざまな理由から展示エリアでくらせない動物たちがバックヤードでくらしています。彼らが少しでもいい環境でくらせるように工夫したり、展示エリアで再びくらせないか調整したりしています。
☆NEWS☆
2021年4月 おひさまエリアと多目的ルーム完成!
2019年から始まったクラウドファンディング「バックヤード改善計画」は、みなさまからの多大なるご協力のもと、 ついにひとつの実を結びました! 太陽の下で運動できる「おひさまエリア」と介護もできる「多目的ルーム」が完成しました!! 本当にありがとうございます!!
詳しい内装はあらためてご紹介させていただきますが、スタッフ大満足の出来です♪ 今後はスタッフたちで微調整をして、順次動物たちを移動させていきます!
2021年7月3日 ドントがおひさまエリアに引っ越しました!
2021年7月11日 シンが多目的ルームに引っ越しました!
2021年7月12日 イレブンがおひさまエリアに引っ越しました!
2021年10月7日 ドントがおひさまエリアに出ました!
2021年11月5日 タイマイがおひさまエリアに出ました!
2022年5月17日 タイマツがおひさまエリアに出ました!
☆バックヤードの施設☆
動物病院
ケガや病気の動物たちの治療をします。入院室もあります。
屋内飼育施設
さまざまな理由で展示エリアでくらせない動物たちがケージの中でくらしています。
屋外飼育施設
展示エリアでくらせないカニクイザルやヤクシマザルがいます。
☆バックヤードスタッフの1日☆
8:30 健康確認、朝食
便や食べ残しの状態は動物の健康を推察する大切な情報源です。朝必ず確認をします。入院中の個体は特に注意して観察し、記録をつけます。
9:00 病院の掃除と給餌
各個体の症状に合わせて食事メニューを変えたり、投薬をしたりします。
10:00 その他の施設の掃除
早くキレイにをモットーに掃除します。
11:30 昼食
動物たちの食欲をチェックしながらあげていきます。
13:00 作業
とまり木をつけたり、群れづくりをしたり、誕生日会を開いたり、動物たちのためにできることはなんでもやります。
治療
急患が運ばれたら治療の補助をします。いつ来るかは予想できません。いつ来ても対応できるように常に心の準備をしています。
15:30 夕食
夕食をあげたら、温度記録をとって戸締りをします。
17:00 記録・引き継ぎ
その日あったことを日誌に記録します。また翌日以降の予定をスタッフ同士や獣医師と確認して終了です。
☆動物紹介☆
ドント♂(ボウシテナガザル)
推定50歳オーバーという驚異の美魔男。下の犬歯が出ていて一見イカツイ見た目ですが、それをカバーして余りある愛嬌があります。普段はおだやかですが、女性スタッフが来たときのお出迎えの熱量は半端ありません。スタッフからは「ドント」「ドンちゃん」と呼ばれています。展示エリアにスペースがないので屋内飼育施設で生活中。新施設ができたら、のんびり日向ぼっこさせたいです!
公式ブログ『飼育の部屋』でのドントの記事はコチラ
イレブン♂(シロテテナガザル)
2010年にバックヤードのケージの中でうまれ、展示エリアにスペースもないため、そのままバックヤードの屋内飼育施設でくらしています。一度も外に出たことがなく、変化に乏しい環境でくらしているので、普段と違うことがあると敏感に反応してしまいます。母親に育てられているので、コミュニケーションはちゃんと取れます。スタッフにグルーミングしてもらったり、追いかけっこや噛むふり遊びをするのが好きです。鼠径ヘルニアの持病があります。新施設ができたらお日さまの下で運動させたいです!
公式ブログ『飼育の部屋』でのイレブンの記事はコチラ
ジュン♂(シロガオオマキザル)
スタッフから「ジュンちゃん」とかわいらしく呼ばれていますが、けっこういい年齢(1996年うまれ)。ケガのため、右手の肘から先を切断。隻腕ですが、はしごなどを登ることもできます。展示エリアの群れにうまく馴染めないため、バックヤードの屋内飼育施設ですごしています。最近広いケージに移りました!当初はめちゃくちゃによごすだろうとみんなに思われていましたが、意外なことにきれいに使っています。木の枝を持つと振り回したくてしかたがないようです。
公式ブログ『飼育の部屋』でのジュンの記事はコチラ
※検索機能の都合上、違う「ジュン」も出ています。ご了承ください。シン♀(ベルベットモンキー)
目がほとんど見えていませんが、ベルベットモンキーのブルーと仲よくくらしていました。2019年7月に糖尿病により体調を崩し入院。当初は輸血やインスリン注射をしていましたが、現在は薬と食事制限だけで体調を維持できるまでに回復しました!高齢、目が見えない、糖尿病というハンデを考慮した飼育施設がないため、今も病院で過ごしています。おっとりとした性格。目が見えないので、口に触れるものはとりあえず噛もうとします。ヒサカキやネズミモチなどの木の葉が好きです。
公式ブログ『飼育の部屋』でのシンの記事はコチラ
ツル♀(カニクイザル)
目が悪く、高齢なため、群れとは離れひとり屋内飼育施設でくらしています(過去には同じく高齢の個体とくらしていましたが、亡くなってしまいました)。食い意地が張っていて、好きなもの(大豆や大麦)があると飛びつく勢いで取りに来ます。目が悪いですが、段差が小さければある程度移動できます。2020年12月に糖尿病を発症。バリアフリーな新施設ができたら、今よりも運動できたり、お日さまに当たれるようになるといいなと願っています。
公式ブログ『飼育の部屋』でのツルの記事はコチラ
※検索機能の都合上、違う「ツル」も出ています。ご了承ください。☆まだまだたくさんいます・・・随時更新します!
☆バックヤードにいた個体☆
シッコク♂(シシオザル)
モンキーセンターのシシオザルの中で一番立派なたてがみを持っています。ケガの治療のため、右足のひざから下を切断。てんかんの持病があるので毎日ムシイモやバナナで薬を飲んでいますが、偏食家なので突然「これでは飲みたくありません」と主張し、スタッフを戸惑わせます。展示エリアの群れに入れず、バックヤードでひとりで過ごしていましたが、2020年6月にアジア館にスペースをつくってもらい移動!より広い環境で運動しつつ、再び仲間とくらす練習中です!
公式ブログ『飼育の部屋』でのシッコクの記事はコチラ
ブルー♂(ベルベットモンキー)
自分はジュンの保護者だと思っているようで、ジュンを移動用ケージに移して日光浴に連れて行こうとすると怒ります。かつてはシンと一緒にくらしていましたが、2019年にシンが糖尿病治療のために入院してからはひとりぐらしです。シンとの同居再開が見込めないため、2020年6月にアフリカ館に移動し、新しい仲間たちとくらす練習をしています!ぽっちゃり体形ですが、年齢の割に毛並みはとてもきれいです(1996年うまれ)。
公式ブログ『飼育の部屋』でのブルーの記事はコチラ
※検索機能の都合上、違う「ブルー」も出ています。ご了承ください。ジェシカ♀(シロテテナガザル)
母ジェニファーに似ていることで有名です。テナガザルのメスは女性嫌いが多いですが、ジェシカはそうした好き嫌いがありません。おだやかでマイペースな性格。ヒトが持っているものへの関心が強く、いつもこっそり触ろうと手を伸ばします。ちなみに触るだけで、取ったり壊したりしません。成長にともない両親とくらせなくなりバックヤードでくらしていましたが、2020年5月にキュータロウとの同居を目指しギボンハウスに移動。テナガザルに対しては肉食系女子だったということが発覚し、現在はキュータロウとラブラブ生活を送っています!
公式ブログ『飼育の部屋』でのジェシカの記事はコチラ
※2021年9月10日に多臓器不全のため亡くなりました。
随時更新します!