About the CAST Project
About the CAST Project
地球温暖化、災害、感染症、私たちの社会は、さまざまな脅威にあふれています。このような事例に対して、人々はケーススタディを通じて記述をし、歴史に残してきました。
ケーススタディは、あらゆる分野の事例を対象とする学際的な方法論です。なかでも、公衆衛生や医学領域においては、その記述内容が、人類の生命や健康に直結するため、その重要性は言うまでもありません。
ケーススタディはこれまで、探索し、記述し、説明するために用いられてきました。そして、近年のテクノロジーの発展とともに、比較、シミュレーションなど、その機能とニーズは広がっています。私たちは、ケーススタディの方法論の検証および改善をおこない、現代社会に還すためによりベターな方法を模索しています。
本プロジェクトをはじめたきっかけは、わたしが医師として大学病院や東日本大震災後の被災地域で診療の機会をいただくなかで、個人、施設、コミュニティなど様々なレベルでの成功事例や課題を目の当たりにしてきたことです。
情報が集積され「エビデンス」として定着するものの周辺には、「事例」としてスポットライトを当てることで今後に活用することが出来る状況があります。
ケーススタディの教育・開発・普及と実装を通じて、より豊かで靭やかな社会を目指して活動してまいります。
西川 佳孝
医師・医学博士
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医
認定内科医・認定産業医