プログラム

 大会スケジュール

 1日目:129日(土)

受付 1210 -

研究発表1 1240 - 1400

シンポジウム 14:15 - 15:45

招待講演 1600 - 1720


総会 17:30 - 1800

懇親会(東京駅周辺) 18:30 -

2日目:1210日(日)

受付 910 -

研究発表2 9:30 - 11:10

研究発表3 1130 - 1310

 

 

[招待講演:12月9日(土) 16:00~17:20

知覚と認識の多様性からイメージ研究を考える」 

立命館大学総合心理学部教授 高橋康介 先生

ご講演概要

知覚や認識についての心理学は,どちらかというと個人差や多様性に目を向けるよりも,人類一般に共通する普遍性を前提としながら研究が進められてきた。しかし,知覚や認識の諸現象についての認知心理学的な研究を進める中で,知覚や認識は従来考えられているよりもずっと多様なものであるという可能性が見えてきた。例えば、アフリカ諸地域を含む世界各地を対象とするフィールド実験研究からは,顔というありふれた対象に対する認識の枠組みについての地域文化的多様性が示された。古典的な錯視についても,いわゆる一般的な錯視効果とは逆方向の錯視が安定して生じる人がいる。また,将棋の棋士の盤面認識を対象とした研究では,知覚やイメージを高精度に制御して,いわば知覚を書き換えるようなことが行われているという報告もある。 本講演では,知覚と認識の多様性という切り口で,講演者がこれまで行ってきた認知心理学的な研究を紹介した上で,これらの知見がイメージ研究にどのように貢献できるかを議論したい。

講演者関連webサイト

https://www.ritsumei.ac.jp/psy/teacher/takahashi-koh/

https://scrapbox.io/ru-takalab/Home

『なぜ壁のシミが顔に見えるのか: パレイドリアとアニマシーの認知心理学』

https://www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b10032979.html

 

 

[シンポジウム:12月9日(土) 14:15-15:45

イメージ研究と特別支援教育

シンポジウム概要

通常教育と同様に特別支援教育においても心的イメージあるいは想像(創造)を用いた指導・支援の必要性が指摘されている(たとえば,特別支援学校学習指導要領)。しかしながら,これまで心身障害児・者のイメージ特性について話題に取りあげられる機会は少なかった。そこで今回のシンポジウムでは,心身障害児・者のイメージ特性およびそれらの知見の特別支援教育への援用について議論したい。百瀬先生が視覚障害の観点から,川原先生が聴覚障害の観点から,髙橋が知的障害の観点から話題を提供する。最後に,発達障害の観点も含めて大村先生に指定討論をお願いし,フロアの参加者とも活発な議論を展開したい。

企画・司会者 髙橋 純一 (福島大学)

話題提供者

・百瀬 容美子(常葉大学)

・川原 正広 (岩手大学)

髙橋 純一 (福島大学)

指定討論者

・大村 一史 (山形大学)