会長挨拶
会長挨拶
この度、第23回日本医療マネジメント学会茨城県支部学術集会を2025年12月6日、茨城県立医療大学において開催させていただくことになりました、茨城県立医療大学付属病院の河野了です。
本学術集会は、医療マネジメント領域における最新の研究成果と実践的知見を共有し、地域における医療システムの質的向上を図ることを目的としております。今学会のテーマは、「叶える」と、従来と比較して抽象的なものといたしました。
医療の現場には、医療を受ける側として患者・家族、医療を提供する側として医師・看護師をはじめとする様々な専門職、非専門職が働いています。年々、複雑化する医療の課題に対応するには、個人の奮闘だけでは解決するはずもなく、医療に関わる多くの人々の人生観・生活感・プロフェッショナリズムに対する様々な希望や想いを尊重しながらチーム医療を行う必要があります。何を「叶える」のかは、個人によりかなり異なるはずですが、多忙な医療現場では、それぞれが素直に自分の意見を言い合うことは決して多くありません。この学会では、職種にかかわらず議論を通じ、相互を理解し、尊重し、医療に関わる全ての人の希望を叶える端緒になることを期待しております。
プログラムにおいては、医療政策・組織運営・品質管理・医療安全といった多岐にわたる分野から、第一線で活躍する専門家による基調講演やシンポジウムを企画しております。各セッションでは、最新の研究成果とその臨床現場への適用の可能性について議論が展開されることと存じます。
この学術集会が、医療マネジメントの課題解決に向けた新たな知見の発見と、茨城県内の医療者の交流を促進する場となることを期待しております。ご多忙の中ご参集くださる皆様のご期待に応えるべく、充実した学術集会となるよう準備を進めております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、今回は企業からの協賛は最小限とし、簡素な学会を目指しております。何とぞご理解とご協力のほどをお願い申し上げます。