第21回日本医療マネジメント学会茨城県支部学術集会 大会長
医療法人社団筑波記念会筑波記念病院 副院長
池澤 和人
第21回日本医療マネジメント学会茨城県支部学術集会の会長を務めさせていただく、筑波記念病院の池澤です。
本学術集会は、COVID-19感染症蔓延の余波を受け前回(第20回)から実に4年ぶりの開催となります。県内の医療従事者の皆さまに、会場となるつくば国際会議場まで直接足をお運びいただき、研究成果に関するご発表ならびに対面で質疑応答ができる日が来る喜びを、いま心から噛みしめています。
思い返せば24年前の1999年6月、つくば国際会議場にて第1回日本医療マネジメント学会学術総会が開催されました。全国に先駆けこの茨城の地で、医療マネジメントに関する学究がスタートしたのです。あの時の情熱を忘れることなく、しかし過去に束縛されない自由な意志をもって、医療マネジメント学会の新天地を拓く使命が我々には託されています。そこで今回は「新しき道 先がけ行かん」をテーマとしました。まだ誰も通ったことのない道を真っ先に行くことの素晴らしさを、皆さまと共感できるような学術集会を作り上げたいと思っています。
特別講演では、東京大学の藤井輝夫総長をお招きして「多様性の海へ:対話が創造する未来」とのタイトルでご講演いただきます。教育講演には、筑波大学の山海嘉之先生による「サイバニクス医療イノベーションによる未来開拓への挑戦」を予定しています。特別企画では「医療者とメディカルAIのコラボレーションによる医療の革新」と題して、国立がん研究センター小林和馬先生にご講演をお願いしています。さらに一般演題は52、ポスター発表へは24に及ぶ多数のご応募をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。どの内容も素晴らしく、巧拙を評価することに大きな意味はありません。しかしご発表の場において、より一層のモチベーション向上を図るため、一般演題とポスター発表の抄録内容を吟味し7題の優秀演題を選出しました。当日のプレゼンの秀抜さも検討に加えて、閉会式の場で最優秀演題を表彰いたします。皆さまぜひ、ご期待下さい。
スポンサードセミナーでは、4つのランチオンセミナーと2つのアフターヌーンセミナーを予定しています。企業展示やドリンクコーナーのご協賛もございます。
スタッフの尽力だけでは、実りある有意義な学術集会を実現することはできません。ご参加いただく皆さまとの密なコラボレーションが肝心だと思います。久しぶりとなる現地参加型学会です。当日お気付きの点があればどんどんご意見を頂戴し、皆さまに「参加して良かった」と実感いただけるような集会にしたいと切望しています。どうぞよろしくお願いいたします。