2024年度開催の全日本アユトーナメント・アユ王座決定戦・各地区のフレッシュトーナメント各大会も無事に終え、メインスポンサーの(株)コムテック様、プラチナスポンサー(株)オーナーばり様、(株)G7ホールディングス様、ゴールドスポンサー大橋漁具(株)様、グローブライド(株)様、(有)長良MadonnaTool 様 その他多くの企業様、地元関係者様、漁協様、そして報道関係者様のご協賛ご協力をいただきましたおかげを持ちまして、かくも盛大に開催出来ましたこと、本当にありがたく感謝の念に耐えません。書面をもちまして厚く御礼を申し上げます。
全日本釣り技術振興評議会
副理事長 服部 義正
集合写真
準優勝上田選手 優勝内山選手 第3位有岡選手
優勝:内山 聖成
2位:上田 弘幸
3位:有岡 只祐
今年のアユトーナメントは天候不順により、2日目の大会は中止となり、初日の試合でベスト8まで決定した時点での戦績により、JFTルールに基づいた釣果の得失点差により順位が決定されるという、異例の事態となった。しかし、ベスト8に名を連ねた選手はさすがに名手が揃い、お馴染みの瀬田選手をはじめ、有岡選手、上田選手など、アユ釣り界のトップトーナメンター選手の勢ぞろいとなった。その中で見事優勝に輝いたのは内山選手。若きチャンピオンがJFTの記録に名を残してくれ、これからのアユ釣り界を益々盛り上げ、牽引してくれることを切に願いたい。
今大会は選手諸君の健闘に負けない、役員並びにお手伝いの方の大健闘も光った大会でした。大雨の中、本部設営資器材をホテルに搬入し立派に会場を再設営して下さいましたことは本当に心から頭の下がる思いでいっぱいです。ありがとうございました。そして本当にご苦労さまでした。会員が選手のために力を合わせて全力で盛り上げていく。まさにJFTの理念そのものです。
表彰式の時に、ご来賓の方々からもこの役員の動きには感銘と賞賛の声が上がっていました。真の想いは人の心打つ。ありがたいことです。ご来賓の方をはじめ、選手も役員も2日目の戦いの名場面に期待されていた方も多かったでしょう。この名場面は来年の王座決定戦において存分に実現されます。全国的に有名な選手が続々と名を連ねて参りました。フレッシュトーナメントも各支部において、募集人数を超える申し込みがあり、すでに有望な実力派の選手が多く勝ち上がって来ています。
JFTは本来の姿に返り咲きつつあることを実感しながら、第36回JFTコムテックカップ全日本アユトーナメントの戦評とさせて頂きます。
全日本釣り技術振興評議会
副理事長 服部 義正
王座:西部 俊希
2位:高橋 祐次
3位:大庭 敏成
灼熱の太陽が照り付ける異常なほどの暑さの中で、3日間かけて10名の選手が総当たりのリーグ戦が繰り広げられた。京都の安井雅彦選手の欠場により今年は9名の選手によるリーグ戦となったものの、日本で最も過酷なアユ釣り大会と言われる大会はその名も相応しく熱い、熱い、暑い戦いが繰り広げられた。3日間の全試合が終わってみれば、優勝は岐阜の西部選手、準優勝は京都の高橋選手、3位は昨年全勝優勝した地元島根の大庭選手となった。西部選手は昨年の全日本アユトーナメントにおいて、メーカー様の推薦選手として初出場して、いきなり優勝し、今回の全日本アユ王座決定戦においても初出場での優勝である。それも全勝での堂々たる優勝であった。西部選手の釣りに落ち着きがあり、渇水の川の中を忍者の如くアユを散らさないように静かに釣っていたが、場所交代の時は全力で走る姿とは対照的な釣技には唸らされるものがあり、さすがであった。
高橋選手は昨年も準優勝しており、今年も最高釣果を叩き出しながら、惜しくも2位だが、安定した強さと卓越した釣技は申し上げるまでもない。これはもう、天の女神に委ねる以外にないか。
3位の大庭選手は、昨年は全勝優勝していただけに、本人もプレッシャーしかなかったと振り返っていたが、その中においてもひた向きに一生懸命頑張る姿には心打たれるものがあった。実力を世に示したと言える戦いであった。
優勝候補の上位であり、記録の上からも1試合最高釣果の自らの記録を毎年のように塗り替えてきた瀬田選手は、開会式において宣言を行った。「今までに皆様にお見せした事のない、瀬田をお見せします」どんな釣技を見せてくれるのかと大いに期待したが、今まで見た事のないほど敗戦が続き、その言葉の意味が期待とは真逆であったことを理解できた。名人にもスランプはあるものだと知った。
森選手は惜しくも4位、もう一歩のところだが、シード権は獲得した。土屋選手、梶原選手にとっては上位との壁を実感させられる結果であったが、今後の技術向上の糧として欲しいところだ
順位は振るわなかったものの、2人合わせて144歳と言って懇親会で皆を笑わせ盛り上げてくれた東京の長谷川選手と徳島の田中選手はこの歳でこの王座決定戦に上がって来て、3日間戦い抜いてきただけで素晴らしい。長谷川選手においては1回戦でいきなり瀬田選手を下す大金星を挙げ、この試合を一番喜んでいたのが印象深かった。
来年は今年のアユトーナメントから上がって来る実力派の有名選手も加わり、更にハイレベルな王座決定戦になることだろう。今から楽しみだ。
全日本釣り技術振興評議会
副理事長 服部 義正