御挨拶


第72回日本生化学会近畿支部例会は、兵庫県立大学が担当させていただきます。本学理学研究科は半分の研究室が生物学、残り半分が数学・物理・化学・地学、しかも生物学系研究室の半分が構造生物学の研究室という構成をとっており、また近くに放射光施設 SPring-8とSACLAもあることから、構造生物学の一大メッカを形成しております。そこで本例会では、シンポジウム「構造生物学から生化学への挑戦状」を企画いたしました。本学精鋭の構造生物学者が生化学会近畿支部例会に殴り込み、生化学者の皆様に最先端構造生物学の熱いメッセージをお贈りする予定です。構造生物学者を返り討ちにするか、はたまた近畿支部道場を破られてしまうのか、この異種格闘技から構造生物学と生化学の新しい共同研究が芽生えればと願っております。


特別講演では、小胞体ストレス応答の研究者である森和俊先生に御講演いただく予定です。森先生というと現在は大御所というイメージかもしれませんが、実は森先生も長い長い苦難の道のりを歩んで来られました。日本での助教という安定した職を捨てアメリカでのポスドク生活に飛び込み、帰国後は一人で研究グループを立ち上げ、Peter Walterと激しく切磋琢磨しながら小胞体ストレス応答という大きな研究を開拓してこられた姿は、高校生から若手研究者に特に響く御講演になるものと期待しております。


これまでの例会は担当の大学や研究所にて開催されて参りましたが、本学理学研究科は近畿の僻地にございます。最近話題の熊も出没するため、今回は山麓の姫路市にて開催することにいたしました。会場であるアクリエ姫路は播磨地方随一の会議施設で、アクセスも抜群です。お値段の方も随一であるため、本例会は可能な限り省力化をしております。参加者の皆様にはたいへん御迷惑をお掛けすることと存じますが、何卒御容赦をいただければ幸いに存じます。姫路は世界遺産である姫路城やB級グルメ(姫路おでん・姫路風たこ焼き・駅そば・アーモンドトースト・御座候など)もございます。御時間がございましたら、是非姫路もお楽しみいただければと存じます。



最後に、開催にあたり御助言と御支援を賜りました芦高恵美子前支部長、三原久明支部長、小亀浩市元例会長、井原義人前例会長に厚く御礼申し上げます。



                          第72回日本生化学会近畿支部例会

                               例会長 吉田秀郎(兵庫県立大学)