テーマ1:仏教各派の海外展開の諸相
明治政府が海外への移民政策を推進したことにともない、仏教各派の僧侶が、公的・私的に海外布教を行うようになった。その後、第二次大戦を経て、日本仏教の各派の教えに共感する現地の人々が出現するに至る。この特別部会では、こうした明治維新以降における日本仏教の海外展開の諸相に着目し、とりわけ日系移民のための宗教が現地社会に浸透してゆく諸相について掘り下げる発表を募るものである。
テーマ2:禅定思想の形成と展開
釈尊の仏教において実践の一形態として取り入れられた禅定は、教理との関りを通して、独自の禅定思想を構築した。そしてそれは、部派仏教、大乗仏教の形成を経て、さらに中国、朝鮮、日本へという東漸の歴史のなかで種々に展開し、仏教諸派の教義体系において様々な位置づけがなされるようになった。この特別部会では、その禅定思想の受容と展開の諸相をテーマとして発表を募りたい。