第21回 創立20周年記念 (2018年度)

日本環境共生学会 学術大会

9月30日(日)台風24号の影響による一般発表中止の対応について


9月30日(日)の一般発表は、会員に対する台風24号の影響を考慮し、各セッションを中止としました。

自然災害リスクの回避であり発表予定者の瑕疵は無いので、学術大会発表論文集への掲載をもって口頭発表の代替と致します。


学術大会実行委員会


日本環境共生学会(JAHES) 創立20周年記念学術大会(四日市)のご案内

日本環境共生学会(Japan Association for Human and Environmental Symbiosis)は、1998 年に名古屋に本部を置く学会として1998年に創設され、今年、創立20週年を迎えるにあたり、環境問題の原点とも言える四日市を会場に、9月29日~30日に記念学術大会を催すこととなりました。


前日28日(金)午後には、学会員を対象に、四日市港をめぐる船上クルーズにより海からコンビナートを観て、大気汚染・水質汚染公害の激しかった頃を振り返り、公害裁判を経て劇的に大気・水質環境が改善された今日、新たな名物にもなったコンビナート夜景を体験します。


29日(土)は、市民参画企画があります。午前には、環境関係の主要研究プロジェクト紹介セッションがあり、午後には、「四日市から考える地球と人の未来」の全体テーマの下に、記念講演および、2つの公開シンポジウム「四日市: 公害克服からコンビナート夜景観光まで」と「環境共生の歩み:公害、ローマクラブ成長の限界、地球環境から、SDGsまで」を開催いたします。

本年度より本学会では将来の日本を担う若い人にも世界や日本で取り上げられている環境問題や取り組みについて一緒に考えてもらう機会を設けており、29 日(土)のプログラムには四日市市内の各中学校から生徒の皆さんにも参加して頂く予定です。


30日(日)には、学会員対象の学術発表セッションが組まれています。


市民参画企画には、本学会の林会長とともに、ローマクラブフルメンバーである野中ともよ氏、国連大学上級副学長・国際連合事務次長補の沖大幹氏、国際連合地域開発センター所長の遠藤和重氏、東京大学農業生命科学研究科教授の溝口勝氏、中部大学生命健康科学部特任教授の那須民江氏をはじめ、わが国における環境共生の中心的役割を果たしてきた皆様、コンビナート夜景専門家の近畿大学工学部准教授岡田昌彰氏、また地元から四日市市長森智弘氏、四日市商工会議所会頭種橋潤治氏、そして公害激甚地区の塩浜小学校出身の馬路人美氏にご登壇いただきます。


皆様には、環境問題の原点である四日市にてお集まりいただき、20 周年記念学術大会を通して環境共生の歴史と今後の展望を共有していただきますよう、ご案内を差し上げる次第です。


日本環境共生学会

創立 20 周年記念学術大会実行委員会

9月28日(金)

20 周年(2018 年度)日本環境共生学会学術大会

四日市港クルーズ/夜景展望

○日 時:2018 年 9 月 28 日(金) 午後3時10分 近鉄四日市駅集合

○参加人数:50 名まで(申し込みは締め切りました)

〇参加費用:無(近鉄富田駅までの交通費は自己負担でお願いします)

○概略行程:

15時10分 近鉄四日市駅南口集合

15時28分 近鉄四日市駅 急行乗車

15時33分 近鉄富田駅降車(当駅からの参加も可)

15時40分 近鉄富田駅西駅前広場 福利厚生協会バス乗車

16時00分 四日市港霞ヶ浦埠頭 到着

16時10分 四日市港霞ヶ浦埠頭桟橋

ゆりかもめ乗船【1時間30分】

17時40分 四日市港霞ヶ浦埠頭桟橋 ゆりかもめ下船

徒歩にて四日市港ポートビルへ

18時00分 14階 展望室

展望室観覧【45分】

18時45分 14階 展望室からポートビルバス停へ

19時00分 ポートビル東側バス停 福利厚生協会バス乗車


9月29日(土)

日本環境共生学会20周年記念学術大会

「四日市から考える地球と人の未来」

於 じばさん三重

「主要研究プロジェクト紹介セッション」

9時30分~10時30分

6F展示室

ポスター+パネル.将来を担う中学生の参加を歓迎

企画説明(スクリーン投影/壇上より説明)

      • 東京都市大学(川口和英、岡田啓)「文部科学省研究ブランディング事業:魅力ある未来都市創生に貢献するエイジングシティ研究および実用化の国際フロンティア」
      • 中部大学(福井弘道)「文部科学省:問題複合体を対象とするデジタルアース共同利用・共同研究拠点」
      • 名古屋大学(加藤博和)「環境省環境研究総合推進費:再生可能都市への転換戦略」
      • 中部大学(柴原尚希、林 良嗣)「JICA-JST SATREPS低炭素領域:Thailand4.0のためのスマート交通戦略」
      • 東京大学(沖大幹)「JICA-JST SATREPS環境領域:タイの国家気候変動適応戦略」
      • 日本大学(福田敦)「JICA-JST SATREPS低炭素領域:マルチモーダル地域交通状 況のセンシング、ネットワーキングとビッグデータ解析に基づくエネルギー低炭 素社会実現を目指した新興国におけるスマートシティの構築」


主要研究プロジェクト+一般ポスター発表

ポスターの前で個別に対応

10時30分~11時00分

6F展示室


一般ポスター発表

ポスターの前で個別に対応

11時00分~12時10分

6F展示室

日本環境共生学会20周年記念学術大会

開会式・学会賞・名誉会員記授与式

13時00分~13時40分

6Fホール

会長挨拶 林良嗣

学会賞授与

名誉会員記授与

新役員紹介

日本環境共生学会20周年記念シンポジウム

13時50分~17時00分 記念シンポジウム ポスター(PDF)

6Fホール

共催 (公社)土木学会

後援 四日市市、環境法政策学会、(一社)日本計画行政学会、日本地域学会、愛知学院大学、中部大学、名古屋外国語大学、名古屋産業大学、名古屋大学大学院環境学研究科附属持続的共発展教育研究センター


土木学会認定CPDプログラム【認定番号:JSCE18-0972】

会長挨拶 林良嗣

来賓挨拶 井戸畑真之 三重県環境生活部 部長 (知事代理)

記念講演

「地球環境と企業、市民、政府、NPO 〜 GAIAから見る〜」

14時00分~14時40分

    • 野中ともよ NPO法人ガイア・イニシアティブ代表/ローマクラブフルメンバー


パネルディスカッション1

「四日市:公害克服からコンビナート夜景観光まで」

14時50分~16時00分

コーディネータ

    • 朴 恵淑 三重大学人文学部・地域イノベーション学研究科教授/地域ECOシステム研究センター長

パネリスト

    • 種橋潤治 四日市商工会議所会頭/三重銀行会長(環境と経済界の役割)
    • 馬路人美 塩浜小学校卒業生/海洋少年団OG・元カッター選手(公害体験)
    • 鶴巻良輔 元昭和シェル石油社長/元昭和四日市石油(株)工務部長(但し判決まで、それ以降は)製造管理部長
    • 岡田昌彰 近畿大学理工学部社会環境工学科教授(四日市の産業景観(テクノスケープ)と工場夜景)
    • 森 智広 四日市市長(環境改善と産業発展が両立したまちづくり)

質疑応答(フロアーより)



パネルディスカッション2

「環境共生の歩み:公害、ローマクラブ成長の限界、地球環境から、SDGsまで」

16時10分~17時10分

コーディネータ

    • 林良嗣 中部大学教授、ローマクラブフルメンバー

パネリスト

    • 那須民江 中部大学生命健康科学部特任教授(化学物質の環境汚染と健康)
    • 沖 大幹 国際連合大学上級副学長・国際連合事務次長補/東京大学教授(地球水循環とエコシステム)
    • 溝口 勝 東京大学大学院農学生命科学研究科教授 (原子力災害からの農業復興)
    • 遠藤和重 国際連合地域開発センター所長(UNCRDの活動:途上国の経済発展、環境汚染、CO2からSDGsまで)

質疑応答(フロアーより)


17:10~17時25分 総括コメント 伊藤達雄 三重大学名誉教授 野中ともよ NPO法人ガイア・イニシアティブ代表/ローマクラブフルメンバー

17:30 閉会 閉会の辞 次期会長 中根英昭 高知工科大学教授

(敬称略)

17:45 懇親会 <参加申込>

6F展示室

記念シンポジウムの概要


記念講演

「地球環境と企業,市民,政府,NPO 〜 GAIA から見る〜」

野中ともよ氏 NPO 法人ガイア・イニシアティブ代表、ローマクラブフルメンバー

野中ともよ氏は、NHK、テレビ東京等で数々の番組メインキャスターを務め、国際社会の動向を前線から伝えるジャーナリストとして活躍。その後、アサヒビール、ニッポン放送、住友商事などの企業役員を歴任。2005 年には三洋電機株式会社代表取締役会長を務め、”いのち”を軸にした環境負荷の低い商品こそがグローバルマーケットを制する鍵であるとし、卓越した経営手腕を示した。2007 年 NPO 法人を立ち上げ、人間も地球という生命体 GAIA の一員として振る舞うべきことを説く。記念講演では、GAIA= 命を軸に生きる思想について語っていただく。


パネルディスカッション1「四日市:公害克服からコンビナート夜景観光まで」

四日市公害とは、何だったのか?白砂青松の四日市の海は、1960年代以降,次々と石油化学コンビナートが建設され、海岸線は工場が建ち並んだ。激しい大気汚染に見舞われ喘息患者が多く出、四日市周辺の海の水質の大幅な悪化。そして、72 年の裁判。企業が活動する土俵のルールを変更することにより、企業行動が180度転換された。今日では、コンビナートの夜景が観光資源となるまでに変わった。このような四日市の環境の歴史とその意義は何だったのかを語り合う。


パネルディスカッション2「環境共生の歩み:公害、ローマクラブ成長の限界、地球環境から、SDGs まで」

環境問題は、60 年代のレーチェル・カーソンの合成化学物質による生態系破壊への警告、四日市の大気汚染など公害の時代から、72 年のローマクラブによる「成長の限界」、80 年代の国連ブルントラント委員会による Sustainable Development の思想へと、局地汚染から地球規模問題へと認識が広がった。90 年代の気候変動と生物多様性の国連締約国会議のスタート、2011 年の福島原子力発電所事故による放射能汚染被害、そして、国連での SDGs 発効による Sustainability への包括的なアプローチへと、環境問題の新たな問題と枠組みが加わった。セッション1の四日市公害時代を前後に伸ばして、長期の視点から環境問題を大きな歴史の流れを振り返り、今後を展望する。

9月30日(日)

学術発表セッション

9:00 10:30 セッションA1、B1、C1(口頭発表)

10:30 10:45 休憩

10:45 12:15 セッションA2、B2、C2(口頭発表)

12:15 13:15 昼休み

13:15 14:45 セッションA3、B3、C3(口頭発表)

14:45 15:00 休憩

15:00 16:30 セッションB4(口頭発表)

16:40 16:50 閉会式

お知らせ

    • トップページ最上部に30日の学術大会中止のお知らせを掲載しました(9/29)
    • トップページ最上部に台風接近に伴う重要なお知らせを掲載しました(9/28)
    • 29日の終了時刻は17時30分になりました。懇親会は17時45分開始です。最新版プログラムはこちら(9/24)
    • 学術大会プログラムを更新しました(座長・討論者決定、記念シンポジウムタイムスケジュール変更)(9/24)。
    • 9月28日の四日市港クルーズの近鉄四日市駅集合時刻は午後3時10分に変更になりました(9/20)。
    • 宿泊施設について、9月28日、29日の四日市市の宿泊先の残数が少なくなってきているとの情報がありました。四日市市宿泊を予定している場合は、早めの予約をお勧めします(7/30)。
    • 20周年記念学術大会では、9月28日(金)に四日市港クルーズと夜景眺望、29日(土)に主要研究プロジェクト紹介、ポスターセッション、記念シンポジウム、30日(日)に学術発表セッションを行います(7/30更新)。
    • 発表申込〆切・一般発表原稿〆切を延長しました(7/23)。
    • 参加費振込先を開催概要に掲載しました。
    • 今回の学術大会より ポスター発表「優秀発表賞」の審査対象者は「院生・学生のみ」に変更となりました。