9月30日(日)の一般発表は、会員に対する台風24号の影響を考慮し、各セッションを中止としました。
自然災害リスクの回避であり発表予定者の瑕疵は無いので、学術大会発表論文集への掲載をもって口頭発表の代替と致します。
学術大会実行委員会
日本環境共生学会(Japan Association for Human and Environmental Symbiosis)は、1998 年に名古屋に本部を置く学会として1998年に創設され、今年、創立20週年を迎えるにあたり、環境問題の原点とも言える四日市を会場に、9月29日~30日に記念学術大会を催すこととなりました。
前日28日(金)午後には、学会員を対象に、四日市港をめぐる船上クルーズにより海からコンビナートを観て、大気汚染・水質汚染公害の激しかった頃を振り返り、公害裁判を経て劇的に大気・水質環境が改善された今日、新たな名物にもなったコンビナート夜景を体験します。
29日(土)は、市民参画企画があります。午前には、環境関係の主要研究プロジェクト紹介セッションがあり、午後には、「四日市から考える地球と人の未来」の全体テーマの下に、記念講演および、2つの公開シンポジウム「四日市: 公害克服からコンビナート夜景観光まで」と「環境共生の歩み:公害、ローマクラブ成長の限界、地球環境から、SDGsまで」を開催いたします。
本年度より本学会では将来の日本を担う若い人にも世界や日本で取り上げられている環境問題や取り組みについて一緒に考えてもらう機会を設けており、29 日(土)のプログラムには四日市市内の各中学校から生徒の皆さんにも参加して頂く予定です。
30日(日)には、学会員対象の学術発表セッションが組まれています。
市民参画企画には、本学会の林会長とともに、ローマクラブフルメンバーである野中ともよ氏、国連大学上級副学長・国際連合事務次長補の沖大幹氏、国際連合地域開発センター所長の遠藤和重氏、東京大学農業生命科学研究科教授の溝口勝氏、中部大学生命健康科学部特任教授の那須民江氏をはじめ、わが国における環境共生の中心的役割を果たしてきた皆様、コンビナート夜景専門家の近畿大学工学部准教授岡田昌彰氏、また地元から四日市市長森智弘氏、四日市商工会議所会頭種橋潤治氏、そして公害激甚地区の塩浜小学校出身の馬路人美氏にご登壇いただきます。
皆様には、環境問題の原点である四日市にてお集まりいただき、20 周年記念学術大会を通して環境共生の歴史と今後の展望を共有していただきますよう、ご案内を差し上げる次第です。
日本環境共生学会
創立 20 周年記念学術大会実行委員会
○日 時:2018 年 9 月 28 日(金) 午後3時10分 近鉄四日市駅集合
○参加人数:50 名まで(申し込みは締め切りました)
〇参加費用:無(近鉄富田駅までの交通費は自己負担でお願いします)
○概略行程:
15時10分 近鉄四日市駅南口集合
15時28分 近鉄四日市駅 急行乗車
15時33分 近鉄富田駅降車(当駅からの参加も可)
15時40分 近鉄富田駅西駅前広場 福利厚生協会バス乗車
16時00分 四日市港霞ヶ浦埠頭 到着
16時10分 四日市港霞ヶ浦埠頭桟橋
ゆりかもめ乗船【1時間30分】
17時40分 四日市港霞ヶ浦埠頭桟橋 ゆりかもめ下船
徒歩にて四日市港ポートビルへ
18時00分 14階 展望室
展望室観覧【45分】
18時45分 14階 展望室からポートビルバス停へ
19時00分 ポートビル東側バス停 福利厚生協会バス乗車
9時30分~10時30分
6F展示室
ポスター+パネル.将来を担う中学生の参加を歓迎
企画説明(スクリーン投影/壇上より説明)
ポスターの前で個別に対応
10時30分~11時00分
6F展示室
ポスターの前で個別に対応
11時00分~12時10分
6F展示室
13時00分~13時40分
6Fホール
会長挨拶 林良嗣
学会賞授与
名誉会員記授与
新役員紹介
13時50分~17時00分 記念シンポジウム ポスター(PDF)
6Fホール
共催 (公社)土木学会
後援 四日市市、環境法政策学会、(一社)日本計画行政学会、日本地域学会、愛知学院大学、中部大学、名古屋外国語大学、名古屋産業大学、名古屋大学大学院環境学研究科附属持続的共発展教育研究センター
土木学会認定CPDプログラム【認定番号:JSCE18-0972】
会長挨拶 林良嗣
来賓挨拶 井戸畑真之 三重県環境生活部 部長 (知事代理)
14時00分~14時40分
14時50分~16時00分
コーディネータ
パネリスト
質疑応答(フロアーより)
16時10分~17時10分
コーディネータ
パネリスト
質疑応答(フロアーより)
17:10~17時25分 総括コメント 伊藤達雄 三重大学名誉教授 野中ともよ NPO法人ガイア・イニシアティブ代表/ローマクラブフルメンバー
17:30 閉会 閉会の辞 次期会長 中根英昭 高知工科大学教授
(敬称略)
6F展示室
記念講演
「地球環境と企業,市民,政府,NPO 〜 GAIA から見る〜」
野中ともよ氏 NPO 法人ガイア・イニシアティブ代表、ローマクラブフルメンバー
野中ともよ氏は、NHK、テレビ東京等で数々の番組メインキャスターを務め、国際社会の動向を前線から伝えるジャーナリストとして活躍。その後、アサヒビール、ニッポン放送、住友商事などの企業役員を歴任。2005 年には三洋電機株式会社代表取締役会長を務め、”いのち”を軸にした環境負荷の低い商品こそがグローバルマーケットを制する鍵であるとし、卓越した経営手腕を示した。2007 年 NPO 法人を立ち上げ、人間も地球という生命体 GAIA の一員として振る舞うべきことを説く。記念講演では、GAIA= 命を軸に生きる思想について語っていただく。
パネルディスカッション1「四日市:公害克服からコンビナート夜景観光まで」
四日市公害とは、何だったのか?白砂青松の四日市の海は、1960年代以降,次々と石油化学コンビナートが建設され、海岸線は工場が建ち並んだ。激しい大気汚染に見舞われ喘息患者が多く出、四日市周辺の海の水質の大幅な悪化。そして、72 年の裁判。企業が活動する土俵のルールを変更することにより、企業行動が180度転換された。今日では、コンビナートの夜景が観光資源となるまでに変わった。このような四日市の環境の歴史とその意義は何だったのかを語り合う。
パネルディスカッション2「環境共生の歩み:公害、ローマクラブ成長の限界、地球環境から、SDGs まで」
環境問題は、60 年代のレーチェル・カーソンの合成化学物質による生態系破壊への警告、四日市の大気汚染など公害の時代から、72 年のローマクラブによる「成長の限界」、80 年代の国連ブルントラント委員会による Sustainable Development の思想へと、局地汚染から地球規模問題へと認識が広がった。90 年代の気候変動と生物多様性の国連締約国会議のスタート、2011 年の福島原子力発電所事故による放射能汚染被害、そして、国連での SDGs 発効による Sustainability への包括的なアプローチへと、環境問題の新たな問題と枠組みが加わった。セッション1の四日市公害時代を前後に伸ばして、長期の視点から環境問題を大きな歴史の流れを振り返り、今後を展望する。
9:00 10:30 セッションA1、B1、C1(口頭発表)
10:30 10:45 休憩
10:45 12:15 セッションA2、B2、C2(口頭発表)
12:15 13:15 昼休み
13:15 14:45 セッションA3、B3、C3(口頭発表)
14:45 15:00 休憩
15:00 16:30 セッションB4(口頭発表)
16:40 16:50 閉会式