プログラム

発表集録冒頭部分はこちらからダウンロード(近日)

大会プログラム

11月2日(土)

9:30− 受付

10:00−11:30 企画1 「オープニングトーク:教育メディア研究のこれから」

11:30−12:30 昼食

12:30−13:20 総会

13:30−15:30 一般研究発表(1件あたり30分発表)※質疑と交代を含む

15:45−17:00 企画2 「教育メディアにとっての平成時代」

17:30−19:00 懇親会(学生食堂にて。駅前行きバスを用意します)

11月3日(日)

9:30−11:30 課題研究発表

11:30−12:30 昼食

12:30−14:30 一般研究発表(1件あたり30分発表)※質疑と交代を含む

15:00−16:30 企画3 「新たなメディアがつくる令和時代の学校・地域・文化」

企画

企画1

オープニングトーク「教育メディア研究のこれから」

登壇者:小柳和喜雄(奈良教育大学)・池尻良平(東京大学大学院)・ 勝見慶子(兵庫教育大学大学院)

日本教育メディア学会学会長からのウェルカムスピーチとともに、若手研究者による教育メディア学会の魅力の紹介、本学会の論文誌「教育メディア研究」に採録された最新の研究事例を通して、教育メディア研究の現在の姿とこれからへの期待を探ります。

企画2

「教育メディアにとっての平成時代」

登壇者:浅井和行(京都教育大学),中川斉史(徳島県東みよし町立足代小学校),佐藤和紀(常葉大学)

コーディネーター:林向達(徳島文理大学)

今年2019年は,平成元号を終え令和元号へと移行し,2020年に東京オリンピックを控えた年です。この機会に平成30年間を便宜的な区分として,教育メディアの変遷を振り返ることは,テクノロジーがさらに進化する今後における教育メディアを見通すためにも有用だと考えられます。1990年代,2000年代,2010年代の時代区分や,テレビ,ネット,モバイルといったデバイスの変化等を切り口として,これまでの「教育メディア」像を様々交わらせることを通して,教育とメディアの平成史を共有し,今後の教育メディア研究への示唆を見出していきます。

企画3

「新たなメディアがつくる令和時代の学校・地域・文化」

登壇者:宇治橋祐之(放送文化研究所)、葉山敦美(座間市立図書館)、山内雅博(愛媛県西条市立神戸小学校)

コーディネーター:稲垣忠(東北学院大学)

4K/8K放送、動画配信サービスの充実、AR/VR//MRコンテンツ、第5世代の無線通信(5G)により、映像メディア・コンテンツのあり方は大きく変わりつつあります。そしてそれらのコンテンツを作る際にも、アクセスし、視聴する際にも人工知能が支援し、履歴はビッグデータとして活用されるようになりました。視聴覚メディアの教育利用を主な研究領域としてきた本学会にとって、こうしたメディアの変化が学校教育、生涯学習、教育コンテンツにもたらす新たな可能性や留意すべきリスクを明らかにすることは重要な課題と言えます。そこで本セッションでは、先進的なICT環境で新たな学校教育に取り組む事例、地域の学習拠点である図書館における新たな取り組み、放送・映像コンテンツの進化と展望をそれぞれの第一人者から話題提供いただき、学会参加者との対話を通して今後の研究課題を明らかにしていきます。

課題研究

課題研究1

「教師のセルフスタディ」

コーディネーター:谷塚光典(信州大学)・木村明憲(京都教育大学附属桃山小学校)

第9期企画委員会では,教育実践の充実度を学会から発信すること,学校教員による実践研究の第一歩として,学会誌「教育メディア研究」とは別に,教育実践による論文報告集をオンラインで発行することを計画している。そこで,本課題研究においては,自らが計画・実践した教育実践研究について報告を募り,論文報告としてまとめる際に必要な情報について,具体的に検討する。本課題研究での発表は,2019年度に発行する報告集の第1号に投稿できる。初等・中等教育機関に所属する教員の発表を優先するが,高等教育機関において,自ら教育実践を計画・実施した方も対象とする。

課題研究2

「メディア・リテラシー教育における教育メディアの可能性」

コーディネーター:宇治橋祐之(NHK放送文化研究所)・中橋雄(武蔵大学)

近年,これまでになかったような内容・構成の「学校放送番組」「デジタル教科書・教材」が見受けられるようになった。また,教師や学習者がツールとして活用する「タブレット端末」や「学習支援システム」なども教育の可能性を切り拓くものとして期待され,研究が進められている。このような新しいタイプのコンテンツやツールとしての教育メディアが,メディア・リテラシー教育に対して,どのような意味や可能性をもつのか検討することは,重要な研究課題であるといえる。そこで,こうしたテーマに関する研究を広く募集し,メディア・リテラシー教育における教育メディアの可能性について,ともに考える場を設けることとした。

課題研究3

「情報活用能力の育成とメディアの活用」

コーディネーター:中川一史(放送大学)・稲垣忠(東北学院大学)

新学習指導要領において学習の基盤となる資質・能力の1つとされた情報活用能力は,コンピュータ等の情報手段の基本的な操作,探究や問題解決プロセスにおける情報活用,プログラミング,情報モラル・情報セキュリティを含む複合的な能力である。教科等横断的な視点から教育課程を編成し,その育成を系統的に行うための手法は十分に確立されていない。そこで本課題研究では,情報活用能力の育成に役立つメディアやツールの活用,モデルとなるカリキュラムや体系表の開発,教育課程の運用等,情報活用能力の育成とそれに資するメディアの活用について,幅広い視点から議論したいと考えている。

課題研究4

「探究におけるメディア活用」

コーディネーター:岸磨貴子(明治大学)・三宅貴久子(東京学芸大学)

教育現場では「探究」を軸とした学習が注目されている。探究学習とは,児童・生徒・学生(以下,総じて“生徒”)の主体的・創造的な学習であり,定式化することが困難な学習活動である。故に教師は,様々なメディアを活用し,学習環境をデザインする。しかし,メディアは一つの道具であって,活用するだけで生徒が探究するわけではない。探究過程において,生徒自らがメディアをどのように意味付けし,自らの探究の道具として活用しているかに注目する必要がある。そこで本課題研究では,探究学習におけるメディア活用に着目しつつ,教師と生徒,生徒同士の相互行為,探究活動における教師の即興的な対応,学習環境のデザインについて幅広く議論をしたい。