こわいはなし

2023/9[10ページ|完結]Sara
Saraさんによる、初のストーリー漫画!
線画は漫画原稿用紙に下描きのちペン入れし、その原稿をスキャンしてiPadで仕上げ(トーン処理・セリフ入れ)というアナログ+デジタル融合漫画。
背景の描き込みやキャラクター造形、初めてとは思えない素晴らしい仕上がりです。
シュールすぎる展開が、個人的にとても好みです。

(以下、ストーリーを実況的に解説してみました)主役的かわいらしい少女、シュッとした同級生、お調子者ぽい(絶対なにかやらかしそうな)同級生の帰り道。あきらかにアカン場所への寄り道の誘いに、弱みを握られたヒロイン、そして彼女のことが心配な青年はしぶしぶついていき・・・お調子者の同級生は『なにか』に変貌していた…!!
まさかのホラー展開に『オゥ!!?』仰天しました。(怖いんだけど謎の可笑しみがある、絶妙なキャラクターデザインです)
逃げる二人。シュっとした青年の顔が時々コミカルに崩れるのがなかなかにリアルで味わい深い。ついに追いつかれ、転んでしまったヒロイン…!助け起こそうと腕を掴んでくれた青年に、決死の思いで秘めてきた恋心を打ち明けます。
(冒頭で握られていた弱みは、コレのことだったのね…!と読者一同納得、キュン。)
相愛だった青年は掴んだ手を…震える手で離します。(『一体何が…!?』固唾を吞む読者)「ごめん」(このページ展開が秀逸!!)追いついてきた、面変わりしたお調子者くんと共に青年をワシワシ。(何をしているんだろう…という怖さ)同じく『なにか』に変貌してしまった青年ともに、三人は走り去っていくのであった…。
(実況ココまで)
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個人的に、恐怖に震えつつもヒロインの告白に律儀に答える(しかも「ごめん」と断る…!)青年のリアクションに、つい笑ってしまいました。ラスト2ページ、この「ごめん」以外にセリフが存在しない静的な演出がとても素敵です。意外な一面を見せてくれたsaraさん漫画ワールド。次回作にも期待しています…!文責 あや 2023.10.08