配属希望の方へ
本ページをご覧いただきありがとうございます。
京都大学雑草学研究室にて助教をしております、泉真隆(いずみ まさたか)と申します。このページが、皆さんの研究室選びの一助になればと思い、私の考えを少し記させていただきます。
私の研究グループで重んじているのは、「未知に取り組んでいく姿勢を培うこと」です。皆さんの多くは、学部・修士を経て社会へと羽ばたいていくことになると思います。私自身、修士課程を修了した後に民間企業の研究所に就職し、そこで研究開発に従事してきました。その経験から実感しているのは、「学ぶ」という行為は、段階ごとに大きく姿を変えていくということです。高校生の勉強と大学の勉強は違い、大学の勉強と研究もまた異なり、さらに大学での研究と企業での研究もまったく性質が違います。企業での研究は、実験手法や論文発表など共通する要素もあるため一見似て見えますが、根本的な目的や求められる視点は大きく異なります。また、企業では研究に打ち込んでいる途中でも、営業職やマーケティングなど、全く別の部署への異動を命じられることも日常茶飯事です。私が経験した短い会社員生活でも、そうした「変化への適応力」が社会では求められていると感じました。きっと、どのような職種であれ、社会に出れば未知の課題に直面する機会は尽きません。ですから、学生時代に「決められたことをこなす力」だけでなく、「自分の頭で考えて、新しいことに挑戦する力」を身につけておくことは、とても大きな財産になると考えています。
もちろん、私から研究テーマの提案は行いますし、研究の進め方についても随時相談しながら進めていきます。しかし、「細かく指示されたことをその通りにやっていれば卒業できる」というスタイルは基本的にとりません。未知に立ち向かい、考えながら進める経験を、ぜひここで積んでほしいと思っています。そして、皆さんの持つ好奇心やユニークな視点が、私にも新たな気づきや発見をもたらしてくれる、そんな関係性を築けたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
研究に少しでも興味のある方は、ぜひ一度、気軽に話をしに来てください。
皆さんと一緒に、新しい挑戦ができることを楽しみにしています。
2025/8/18
泉真隆