※太字のタイトルをクリックすると中身が表示されます
「インターネットを見るだけなら、この程度のパソコンで十分!」
家電量販店やネットショップで、そんな謳い文句とともに廉価なパソコンが販売されているのをよく見かけます。しかし、本当にそうでしょうか? 2024年現在のインターネット環境やパソコンの進化を踏まえ、このフレーズの真偽を考察してみました。
2024年のインターネットとパソコンを取り巻く環境
ひと昔前と比べて、インターネット環境は大きく変化しています。
コンテンツの変化:静的なウェブサイトは減少し、YouTube、TikTok、X(旧Twitter)などの動画コンテンツが主流に。日常的に動画を視聴する機会が大幅に増えています。
パソコンの小型化・高密度化:近年、パソコンはより小型化・高密度化が進んでいます。これにより、内部の熱処理が重要になっています。
ハードウェアアクセラレーターの普及:多くのパソコンでハードウェアアクセラレーターが搭載されており、必要に応じて有効に活用されているケースが多いです。特に動画再生時にはGPUが積極的に利用されるようになっています。
廉価なパソコンのコストカット:廉価なパソコンでは、GPUが内臓グラフィックス(CPUと統合)であったり、GPUや冷却ファンなどの部品が小型化、簡素化されて低コストなものになりがちです。
「ネット利用=低負荷」は過去の話?
これらの環境変化から、以下の点が明らかになりました。
インターネット利用=動画視聴:「インターネットを利用する」という行為が、動画視聴を意味するケースが増えています。
GPUの重要性:ハードウェアアクセラレーターが有効な現在、動画視聴時にはGPUが重要な役割を果たします。
廉価なパソコンの課題:低コストなGPUや冷却ファンは、負荷が高まると故障しやすい可能性があります。
実際に体験したこと
実際に、私は2年間でGPUファンが2回も故障しました。その時の修理費用(部品代)は1回あたり5,000円程度と、決して安くありません。自分で修理する手間も考えると、安易に廉価なパソコンを選ぶべきではないと痛感しました。
教訓:パソコン選びで本当に大切なこと
この経験から、以下の教訓を得ました。
排熱処理の重要性:パソコンの排熱性能は、故障頻度に大きく影響します。
部品交換コストの考慮:部品交換の費用や手間も考慮して、パソコンを選ぶ必要があります。
「ネットだけだから」は禁物:「インターネットだけだから大した負荷はかからない」という考えは、現代の環境には当てはまりません。
結論:パソコンの選び方
パソコンの重さや大きさを重視するかどうかで、コストのかけ方は大きく変わります。
■重さや大きさを気にしない場合:
大きめのパソコンを選び、排熱処理がしやすいモデルを選ぶと良いでしょう。
万が一に備え、部品調達やサポート体制についても確認しておくと安心です。
■小型・軽量を重視する場合:
故障頻度が高くなる可能性を考慮し、長期サポートへの加入や、自分で修理する場合の部品交換コストを試算しておきましょう。
まとめ
「インターネットだけなら安いパソコンでOK」という考え方は、もはや過去のものです。2024年のパソコン選びでは、動画視聴などの負荷を考慮し、排熱性能や故障時の対応についても検討する必要があります。
あなたの使い方に合わせて、最適な一台を選んでください。
「出先でパソコンを持ち運ぶのは面倒だけど、スマホだけでは物足りない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。今回は、格安スマホでもパソコンのように作業できる環境を、少ない予算で構築する方法をご紹介します。
「私のスマホは外部出力に対応していない…」と諦めるのは早いです!実は、ちょっとした工夫で非対応スマホでも外部モニターに接続できるんです。
なお、今回の接続に利用したスマホはサムスン電子社製 Galaxy M23 5Gです。
※すべてのスマホが接続可能だと保証するものではありません
※本記事はAndroidのスマートフォンが対象となります
<製品紹介と選び方のポイント>
モバイルモニター:VisionOwl社製 モバイルモニター 10.5インチ(型番:XL-105)
VisionOwl社の10.5インチモデルは、軽量で持ち運びやすく、モバイルバッテリーで駆動できるのが魅力です。
USB 3.0HDMIマルチディスプレイアダプタ:Wavlink社製 USB 3.0HDMIマルチディスプレイアダプタ(型番:WL-UG3501HPDX)
Wavlink社の製品は、コスパが高く、HDMI出力に対応しているため、汎用性が高いです。
HDMI-Type-C変換アダプタ:サンワサプライ社製 HDMI-Type-C(DP Altモード)変換アダプタ(型番:AD-HD26TC)
本製品は、DisplayPort Altモードに対応しており、Type-C接続で高画質を実現できます。
Bluetoothキーボード:Ewin社製 キーボード Bluetooth 日本語配列 折りたたみ式(型番:EW-ZR050B)
Ewin社の折りたたみ式キーボードは、日本語配列で、長文入力も快適に行えます。
スマホ用ソフトウェア:DisplayLink Presenter
画面の外部出力のためのソフトウェアです。自動で動作するためインストールさえしておけばよいです(接続時に画面出力の許可ボタンを押す必要はあります)。
<接続方法>
<ポイント>
モバイルモニター 10.5インチ(型番:XL-105)には別途電源供給が必要です。付属ケーブルは少し硬いので、100均のケーブルと前から持っていたモバイルバッテリーでいけました。もちろんコンセントにつなぐタイプのType-Cケーブルでも問題ありません(こっちが標準)。
HDMIマルチディスプレイアダプタ(型番:WL-UG3501HPDX)に付属しているUSB Type-A→Type-C変換アダプタは、基本的に付属品を利用して下さい。100均などの同等の変換アダプタはUSB2.0対応のものが多いためこれを利用すると一時的には画面表示できますが、画面が消えたり再接続が頻繁に発生します。
HDMI-Type-C(DP Altモード)変換アダプタは、池袋で購入しました。同等機能の製品をいろいろ探しましたが、ビックカメラ池袋本店様にのみ置いてありました。1階のスマホケーブルコーナーで探していたら店員さんが『ケーブル類は3階にもありますのでよろしければお立ち寄りください』とご案内してくださり、3階で見つけました。3階の店員さんに『画面出力のためにHDMI→Type-Cのケーブル探してるんだけどこれ以外にある?』と聞いたときも、一生懸命探してくださり(結果的に他には無かったが)この商品を選ぶことができました。かゆいところに手が届くビックカメラ最高!!!(秋葉原は遠い)
<まとめ>
今回は、外部出力非対応のスマホでも、DisplayLink PresenterやGboardなどのアプリと、適切なアダプタを組み合わせることで、モバイルモニターを接続し、パソコンのような作業環境を構築する方法をご紹介しました。
この記事が、あなたのモバイルワーク環境の構築に役立てば幸いです。