大会長ごあいさつ

第13回国際放射線神経生物学会大会開催にあたり

 この度、第13回国際放射線神経生物学会大会を202439日(土)に群馬医療福祉大学(前橋市)にて開催させていただくこととなりました。第5回大会から9年ぶりの群馬での開催となります。放射線治療技術の進歩は近年目覚ましく、粒子線照射技術やX線治療の高精度照射技術の発展により、脳腫瘍や頭頸部悪性腫瘍に対して、より根治的な治療が可能となっています。一方で、照射された正常中枢神経組織への影響は大きく、照射後の急性期から晩期まで様々な時期に有害事象を発症しますが、その詳細なメカニズムは未だ明らかとなっておりません。本大会では、第一線で活躍されている放射線腫瘍医・神経放射線診断医・脳神経外科医・脳神経内科医と、高い専門性を持った神経生物学者・放射線生物学者が、放射線と脳への影響に関する議論を深めることを目的とし設立されました。学術集会の定期的な開催や研究結果の刊行等の活動を通じて、この目的を達成しようとするものであります。

 本学会では上記の目的を達成するために、本大会を開催し、皆様と最新の知見を共有し研究を議論することは、今後の当該分野の発展に寄与するものであり、放射線治療および神経疾患治療の開発・改善など、多くの方々の生活と暮らしに貢献できるものと信じております。皆さまのご参加をお待ち申し上げます。「今、再び群馬で」。

第13回国際放射線神経生物学会

大会長  昭久   
  (群馬大学重粒子線医学研究センター, 教授)