2月に入り大学は春休みです。
ふと潮見表を見ると大潮...しかも大阪湾は-20㎝まで潮が引くようです。
これは行くしかない!ということで、野研といそこじきメンバーの数人を誘って深夜の採集に行ってきました。場所は昨年6月にも採集に行った大阪湾の干潟です。
日が変わる前に到着。真っ暗で波の音がよく聞こえます。
風が強く、いつもより波が高い気がしますが果たして生き物は見つかるのでしょうか...
少しずつ生き物が見つかり始めました。しかし寒い!!
手がかじかんで動きませんが何とか写真撮影。
ウミフクロウ。可愛いですね。
春より少なかったサクラガイ。
これは!!
クリンイトカケの生体は初確認です。素晴らしい貝ですね。
エビジャコはこの場所ともう1箇所でしか見たことがありません。カッコいい甲殻類です。
ヒラテコブシガニ。コブシガニの仲間は何と3種も確認できました。
ツノナガコブシ、カネココブシ、ヒラテコブシ。
ウシノシタ
泳ぐタイプのヒモムシ?
底質にたくさん潜っていました。砂から出てくるとなかなかの存在感。
下にはゴカイの仲間も写り込み。
増えました。
ツノナガコブシガニ
ニホンスナモグリ。砂底にたくさんいました。
ツメタガイもたくさん歩いていました。
一通り見終わったので場所を移動して磯へ。ここではワレカラやミミズハゼの仲間などが観察できました。
同行者の一人がワレカラを初めて見たと言って喜んでいたのが微笑ましかったです。
ジーコンボツボを密かに探していたのですが見つからず。マメクルミガイやクチキレの仲間などを少し採集しました。
ここからは生体写真を。あなたは何種類分かりますか?
全種分かったら貝マスター!
解説はやる気が出たら書きます。
貝以外も少しだけ連れて帰ってきました。
この子がカネココブシガニ
何これ?グミの仲間でしょうか。
この尖った顔はオフェリアゴカイ科チロリ科でしょうか。
マダラウロコムシの仲間
最後に今回最も驚いた成果を紹介。死殻ですがヒメエガイ。
長年生貝が確認されておらず絶滅寸前かと思われていた貝ですが、近年では瀬戸内海で復活傾向にあるようです。この個体も殻皮が残っているため、近くに生貝が生息している可能性が高いです。大阪湾でも復活しているのでしょうか。さらなる調査が必要ですね。
様々な生物を採集することができ、また今後に繋がる発見もありとても有意義な採集でした。
一緒に行ってくださった皆さんにとても感謝です。ありがとうございました。