石原の文化資源ノート

高知県土佐町石原地区の住民団体「いしはらの里・むかしを語る会」では、2019年から地区の古老に聞き取り調査を行い、地域の文化資源を調査・記録しています。

集落の歴史文化を記録し、残す活動


「いしはらの里・むかしを語る会」は20197月、「地域の懐かしい昔を語り、面白い歴史文化記録を残す集まりがほしい」と土佐町石原地域に住む有志で結成された団体です。集落活動センターなど地域活動が盛んな石原地域ですが、その一方で過疎高齢化が進み、集落の空き屋も増え、消滅の危機にある小集落が出てきて、その景観が少しずつ変貌しています。私たちには、地域の歴史文化を知る知識豊富な古老たちが健在なうちに、一刻も早く調査を行い、地域の魅力発見につなげたいという思いがありました。活動として、地域の神社やお堂、祠、山川、城跡、古道、人物、伝承、民俗行事などを調査・記録して、後世につなげたいという目標を掲げました。


聞き取り調査

地図を使った九州大学服部英雄研究室の歴史民俗調査の方法論で、地域の古老に話を聞いています。「大字」単位の地誌の作成を目指して調査・踏査をしています。

聞き取りした情報は地域の歴史文化を知る重要な地域資源。地図に落として地域資源地図を作成しています。大字やテーマごとに地図を作成します。

古写真の記録(思い出写真館

家庭にある大正・昭和期のアルバムも貴重な地域の記録。スキャナーやカメラでデータ化して保存しています。

調査ノートの作成

古老への聞き取りや地図に起こした情報は、調査報告書として「調査ノート」にまとめて刊行していく計画です。

2021年9月に調査ノートの第1弾として『石原の文化資源ノートー古老に聞いた屋号と昭和の暮らしー』を刊行しました。

「調査ノート」のページにPDFを公開していますので、ご覧ください。