ペラ日本人補習授業校 概況
海外在住の日本人にとって、子女の教育は様々な悩みの多い問題です。
1970年代、イポーには若干の日本人小学生がいましたが、午前中はInternational SchoolまたはLocal Schoolで学び、午後は各家庭で通信教育により日本の教育を行っていました。
1983年、イポー生まれの小学生を持つ3家族が、家庭での個々の教育に同じ悩みを持ち、学校形式でより効果的な教育を目的に、MJS現在のPMJFS(Perak Malaysian Japanese Friendship Society)の中にその活動の一部として日本語補習校を設立し、毎週土曜日の午前中に国語・算数を主体とした授業を開始しました。なぜPMJFSの一環としたかというと、マレーシアで学校を設立するには様々な問題があり、また日本政府が認可する日本人学校となるためには厳しい条件もあり、それらをクリアすることは非常に難しいことだったからです。
1985年、在ペナン日本国総領事館およびペナン日本人学校のご尽力により、外務省より補習授業校として認可され、資金援助(講師謝金)を受けるようになりました。当初、補習校運営員会は日系企業各社の有志にお願いしていましたが、1998年イポー日本人会の発足に伴い運営委員会は同会に引き継がれ、主に会計監査をお願いし、学校の管理運営は補習校の保護者及び講師が担当してきました。
2011年、イポー日本人会の協力のもと、運営委員会の再編・補習校規約の整備が行われ、補習校の運営が健全かつ円滑に行われるよう、体制が整えられました。よって現在は、児童生徒の入学資格にイポー日本人会会員であることが定められています。
ペラ補習校は児童生徒数・世帯数の少ない小さな補習校です。しかし、小さいながらも政府から認可を受けた補習校であり、『帰国後の編入学に備え日本語による学力の維持・向上、また帰国後、日本の学校や社会に適応する素地を養うことを目標とし、文部科学省の定める学習指導要領に基づいた授業を日本語で提供する。』という教育目標のもと活動しています。それは役員をはじめ行事の担当など、保護者の皆様の一人一役というご協力があってはじめて成り立つものです。毎週土曜日を楽しみに通学してくる子どもたちが少しでも多くの学習体験ができるよう、保護者の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
ペラ日本人補習授業校