incf SIG 「NeuroInformatics for Aging」について
incf(International NeuroInformatics Coordinating Facility)のSIG(Special Interest Group)として「NeuroInformatics for Aging(NIA)」を発足させました。incfのSIGはneuroinformaticsに関わるテーマを取り上げるstudy groupで、2017年度にSIG制度が設けられました。当SIG(NIA)ではincf 2017 (Kuala Lumpur, Malaysia)において初回のワークショップ(8月22-23日)を行い、7カ国(Japan, Taiwan, Hong Kong, Singapore, Malaysia, Australia, Switzerland)から34名が出席し分野融合的なプログラムを実施しました。詳細はこちらをごらんください。
当SIGはNeuroInformaticsのリソースを今日、世界的に大きな課題となっている社会の高齢化に対処する調査・研究・開発に応用し、より有効な対策を講じることを主たる目的としております。加齢による心身の変化や疾患の発生は代謝と神経の機能変化が背景にありますが、両者は表裏一体であり、ヒトとしての系統だった行動(認知と運動)は最終的に神経機能により制御されています。高齢者に関わる課題の多くが認知機能や運動機能の低下や障害を背景としていますので、その対策として解決しようとする課題においてどのような神経回路の機能変化が生じているかを継続的に把握することがポイントとなります。しかし、高齢者の研究では、以下のような理由によりデータ解析やその解釈がより複雑になり特徴抽出に工夫が必要なるため、大規模縦断的なデータ収集によりサンプル数を増やす必要が生じます。
当SIGでは高齢者に関わる研究を推進する上でNeuroInfofmagicsが必要かつ最適の研究リソースを提供できるプラットフォームになるとの認識に基づいて、以下の項目に重点をおいて検討を進めることになりました。
既に参加国の間で幾つかの共同研究が進んでいますが、NeuroInformaticsの応用範囲は基礎研究から、臨床応用、支援機器・サービス開発、その社会実装に至るまで、高齢者に関わるあらゆる分野が対象と考えております。当SIGではincf総会でワークショップを開催するとともに、の研究プラットフォームであるTrellis(*)にフォーラムを設け、意見/情報交換やプロジェクト管理を行い、SIGの活動を進めております。特に急速に社会の高齢化が進みつつある一方で文化的共通点も多いAsia-Pacific諸国との協力体制の整備と若手研究者の育成に力を入れておりますが(**)、もちろん欧米その他の諸国との共同研究も進めて参ります。高齢者の研究にご関心をお持ちの方々の当SIGへのご参加をお待ちしております。
中井 敏晴(SIG NIA Chair)
*Trellis への登録に関して’
Trellisは研究者を対象としてAAASが運営しているSNSシステムです。Invitation Mailを受け取ったらTrellisのアカウントを作成してLoginしてください。左上メニューの「My Groups」ボタンを押すと出てくるメインパネルから「Pending Invitations & Requests」のところを選んで確認してください。「My Groups」ボタンを押すとpull down menuも出て来ますが、こちらは最近閲覧したページのログ(history)のみでinvitation に関する情報は含まれていません。「Pending Invitations & Requests」にInvitationの情報が表示されているはずですので、該当のメッセージを開けてinvitationを受諾する操作を行ってください。この操作を行うまではSIGに登録されません。登録されなくてもforumへのアクセスはできますが、一部の機能が制限されます。
**BrainConnects
Asia-Pacificにおける研究協力のプラットフォームとして2014年よりワークショップ「BrainConnects」を開催しております。2017年はincfのSIGと合同ミーティングとして開催いたしました。