日本列島が置かれている海洋プレートが沈み込む収束境界では、巨大地震や島弧マグマ発生といった固体地球を代表的する変動現象があります。しかし最近10年で沈みこむ側の海洋プレートはこれまでの概念とは異なることものであることが分かってきています。本研究集会では、沈み込む海洋プレートの地質や岩石といった「点」データを、地球物理観測データに当てはめ「面」に解釈を広げる議論を行い、海洋プレートの実体解明を試みます。
図は、東北沖の日本海溝とその周辺の海底地形です。海溝は深いところで水深8000m程度あります。この海溝から東側が沈み込む太平洋プレートですが、海溝に平行にたくさんの段差が延びています。
世話人:平野直人・藤江剛・鹿児島渉悟・森下知晃・小野重明・山野誠・木下正高