Q&Aのページ

過去に当社が実施した研修会でいただいた質問等をまとめたコーナーです。

※これらの質問に対する回答は、情報モラル教育に対するポールトゥウィン株式会社の考えに基づくものです 

Q:スマホは何歳から持たせたらいいの?

 年齢での回答は難しいです。家庭の決め事を守ることができて、相手の気持ちを考えた言動ができるのなら、スマホを持たせても大きな問題は起こりにくいのではないでしょうか。なお、スマホのコミュニケーションは「対面」ではなく「画面越し」の特定・不特定の相手と交流するので、想像力が要求されて難易度がとても高いです。使い始めのころは「交流」や「情報発信」のできる機能を制限し、他の人のインターネットへの書き込み等を見ることによって、「上手いやり方」「他人の失敗」から学ぶ期間を設けたほうがよいでしょう。

Q:インターネットは何時間くらい使わせていいの?

 時間の長さはあくまで目安に過ぎません。各家庭の状況や子どもの発達段階等を考慮せず、一律に時間制限を設定しても上手くいかないことが多いように思います。この点について考える際、「ネットの利用時間のみ」に注目するのではなく、1日のトータルの生活時間を踏まえて約束やルールを考えたほうがよいでしょう。睡眠時間の確保を最優先に考え規則正しい生活ができていれば、たまに過度な長時間利用があったとしても大きな問題にはなりにくいかと思います。直接的なネット利用時間に関するルールではなく、「〇時までに寝る」というような、生活全般に係るルールもアイデアとして有効だと思います

Q:家庭でルールを作るときに最も重要なことは?

 保護者と子どもが、その内容を「ルール」として認識することが大切です。家庭に限らず、どのような組織でも「そのルールを知らない」という理由で決め事が守られないことがよくあります。インターネット利用に関する家庭ルールの調査でも、保護者は8割がルールの存在を認識しているのに、その子どもにヒアリングすると6割程度しか認識していなかったということりました。親子で確実にルールの存在を認識する為、その内容を記録して見やすいところに掲示する等、日常的にルールを意識できる工夫があるとよいでしょう。

Q:フィルタリングで何ができるの

 現在の「フィルタリング」は、たいていの場合「スマホの総合的な管理アプリ」という文脈で使用されているようです。そのような管理アプリでは、利用時間の管理・アプリのインストール管理・課金管理・GPS機能の管理等、スマートフォンのいろいろな機能を管理(制限)できますなお、もともとの「フィルタリング」とは、子どもの利用が不適切なサイト(成人向けサイト等)へのアクセスを制限するものです。かつてのガラケー時代はそれだけである程度の安全を担保することができたのですが、アプリの利用が主流となったスマホでは、それだけでは安全対策としては不十分になってしまいました。なお、現在も「スマホの総合的な管理アプリ」の1つの機能として、「フィルタリング」があります。なお、電話回線契約がない中古のスマートフォン(wifi専用機)でも、無料で使用できる管理機能が用意されています。

Q:ゲーム機でもフィルタリングはできるの?

 機能の名称は様々ですが、現在の主だったゲーム機にはスマートフォンと同じような管理機能が備わっています。例えば、任天堂社の「Nintendo Switch」というゲーム機では「Nintendo みまもり Switch」という機能を使用することができ、保護者のスマートフォンから子どものゲーム機の利用を見守ることができます。また、ソニー・インタラクティブエンタテインメント社の「PlayStation」では「ペアレンタルコントロール」に関する機能が備わっており、「時間」「課金」「インターネット上のコミュニケーション」などについて機能を制限することができます。スマートフォンでもゲームでも、途中から管理機能を導入するのは子どもの反発が大きくなることが予想されて大変なので、各機器の使い始めから管理機能を使用することをおすすめします。