全国高校「究」キャンプ 

in TSUKUBA
ONLINE 

2024

開催期間:2024年8月1日(木) 〜 2024年8月20日(火) 


開催場所: オンライン開催(Zoom)

世界中の高校生と友達になる!

好きな勉強を専門家と追求する!


筑波大学人文社会系が、全国の高校生・高校教員のみなさんにお贈りする夏休みのプレゼント、毎年大人気の「全国高校「探究」キャンプ ONLINE」がさらにヴァージョンアップして今年も開催するはこびとなりました。

昨年は北海道から沖縄、そしてカナダからも150人以上の高校生、中学・高校教員のみなさんが、ONLINEのヴァーチャル研究室に集まり、筑波大学人文社会系の専門家と一緒に、「好きな勉強」「自分の問題」について
時間を忘れて対話し、夢中になった楽しい三週間のキャンプを経験しました。


今年も、普段は会えない遠いところに住んでいる高校生たち、全く違う地域で教えている中学・高校の先生たち、
ここで出会って、一緒に思いっきり学問を楽しんでください!!

きっと忘れられない夏になるはず。


参加資格 : 日本語が読めて話せる世界中の高校生、中学・高校教員のみなさん (ただし英語ゼミは英語での参加)

開催期間 : 2024年8月1日(木)〜8月20日 (火) (このうち、自分の参加したいゼミのみを選んで参加)

参加費 : 無料

お申込み締切 : 2024年7月23日(火) 

参加申し込み : お申し込みフォームから

お問合せ : 筑波大学人文社会系社会連携推進室

     renkei.jinsha.u.tsukuba#@#gmail.com(#@#を「@」に置き換えてください)

主催 : 筑波大学人文社会系


Organiser: Institute of Humanities and Social Sciences, University of Tsukuba

Deadline of application: 23 July 2024 (in Japanese time)

全20ゼミ開講!!

8/1(木) 13:30~16:30
つながる、ひろがる日本語の世界

文昶允(日本語学・音韻論)
私たちは毎日,日本語でコミュニケーションをする。だからこそ気づいてなかったこと、当たり前だと考えてきたことについて話し合う。経験談に基づいた具体的な事例を踏まえ、つながる、ひろがる日本語の世界についてみんなで考える。

8/2(金) 13:30~16:30
伝承されるコトバ、コト、モノから民俗文化を考える

德丸亜木(民俗学)私たちの生活には、コトバ(言葉)やコト(行為)、モノ(物質)を媒介として伝えられる様々な伝承文化がある。地域のまつりや家々の行事、アニメーションやコミックに描かれる妖怪や、学校に伝えられる怪異譚など、私たちの身近な生活の中に民俗や伝承は今でも息づいている。そこに隠された意味について具体的な事例を扱いながら、民俗とは、伝承とはなにかを参加者と一緒に考えたい。

8/3(土 ) 13:30~16:30
生きることは苦しいことなの?―仏教の原点をたずねて考えてみよう―


横山剛(宗教学/インド古代研究)私たちの人生には、楽しいこともあれば、苦しいこともあります。みなさんの日常では、どちらが多いでしょうか?私たち日本人になじみ深い宗教である仏教は、2500年前にインドで誕生しました。仏教徒たちは生きることを苦しみであると考えて、そこから逃れる方法を真剣に考え、そしてそれを実践しました。本ゼミでは、はるか昔インドに生きた仏教徒たちの声に耳を傾けて、彼らが説く苦しみとそこから抜け出す方法について一緒に見てみましょう。そして仏教が〈できること〉と〈できないこと〉というふたつの点から、私たちが日々直面する苦しみについて考えてみましょう。

 8/4(日) 13:30~16:30  

「ヒトはいつからヒトを殺すようになったのか?最新の考古科学が明らかにするわたしたちの歴史:弥生時代、戦争、災害、エスニシティとナショナリズム

谷口陽子(考古学)

過去は誰のために存在するのか?過去を学ぶことにどのような意味があるのか?高校地歴科総則では、「我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め、国際社会に主体的に生きる民主的、平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質を養う」、高校世界史B「世界の歴史の大きな枠組みと流れを、我が国の歴史と関連付けながら理解させ、文化の多様性と現代社会の特質を広い視野から考察させることによって、歴史的思考力を培い、国際社会に生きる日本人としての自覚と資質を養う」とうたっている。しかし、教養として歴史を学ぶこと以上の意義を見出すことは難しい。世界には歴史を「切実な」ものとする社会がある。私たちは、歴史をどう切実に自分ごととしてとらえるのだろうか?パレスチナ、エルギンマーブル、弥生時代・・さまざまな考古学研究から、現在の諸問題について考えてみたい。


 8/5(月)  13:30~16:30
歴史と歴史学のあいだ


津田博司(欧米史)日本の高校教育では、何らかのかたちで世界史や日本史の授業を受けることが義務づけられてきた。そうした経験から歴史が好きな人も嫌いな人も、それぞれに様々な意見があると思われる。このゼミでは、皆さんが大学に進学したと仮定して、「歴史」と「歴史学」にはどのような違いがあるのか、歴史学の研究者は何を目的として過去の事象を論じるのかといった、歴史学を学ぶ際の導入にあたる講義を行う。

8/6(火)  13:30~16:30
アラビア語が繋ぐ世界

平野貴大(イスラーム思想史)

国連の公用語であるアラビア語は実は日本語の語彙の中にも多く入り込んでいます。アラビア語が果たした民族形成、宗教意識の強化の役割を学ぶとともに、日常のアラビア語を探してみたいと思います。


8/7(水)  13:30~16:30
「日本らしさ」を歴史から考える

長尾宗典(日本史)

日本の歴史の流れの中で、日本人が自分たちの文化を強く海外に発信したり、日本の良いところを紹介しようと試みたのは、明治時代になってから、日本が国際社会の中に参入し、近代国家の枠組みが形成されていくなかでのことであった。このゼミでは、明治以来の日本論・日本人論に関するいくつかの著作を取り上げ、その特徴を考えながら、現代日本の日本論とも比較することによって、「日本らしさ」とは何なのかを歴史学の視点から受講者とともに考えていきたい。


 8/8(木)  13:30~16:30
家事はなぜしんどいのか

鈴木彩加(社会学)

女性が働きやすい社会を作るために、ワーク・ライフ・バランス政策が取り組まれるようになって久しい。しかし、家庭における家事の責任の多くは、依然として女性が担い続けている。家事の「男女平等」はなぜ実現しにくいのだろうか。このゼミでは、私たちの日常と生を支えている家事が、いかなる特徴をもった労働であるのかを学ぶことをとおして、家事の負担と喜びをみなが共有できる社会はどうしたら実現できるのかを考える。


8/9(金)  13:30~16:30
中東・北アフリカの現場から経済開発について考えてみよう

柏木健一(国際経済学)

開発経済学は、途上国における「経世済民」について考える実践的学問です。本ゼミの主要研究対象地域である中東・北アフリカは、紛争や動乱などが散発する複雑な地域でありますが、イスラームを含む多様な文化を背景に、食薬資源やエネルギー資源による経済開発の可能性を秘めた地域です。今回は、ゼミ生による

現地レポートを踏まえ、異文化理解を踏まえた経済開発の在り方について議論します。

 8/10(土)  9:00~12:00
Learning Peace through Discussion

秋山肇 Akiyama Hajime (法学)

What is peace? How can it be realised? You may have this question when you listen to the news about war. However, is peace realised when there is no war? You may find issues in peace in your daily life. Also, understanding of peace may depend on culture and history. In this seminar, we will discuss peace referring to our own understanding on peace. Enjoy discussion!
NOTE: This session is held in English.


8/10(土)  13:30~16:30
日常生活から考える平和

秋山肇(法学)平和とは何だろうか? どのように実現できるのだろうか? 戦争に関するニュースが毎日のように流れる中で、この疑問を持つ方も多いだろう。私たちの日常生活にも様々な平和問題がある。このゼミでは、身近な問題に引きつけつつ平和について考えてみよう。

8/11(日)  13:30~16:30
哲学を遊ぼう!  〜みんなと話す+みんなで考える=哲学カフェ

五十嵐沙千子(現代哲学)

なぜ勉強しなければならないのか。なぜ勉強が辛いのか。なぜ人に褒められたいのか。なぜ嫌われることが怖いのか。なぜ生きていなければならないのか。社会ってなんだ。学校ってなんだ。家族って、友達ってなんだ。そして自分ってなんなんだ。それを考える哲学。答はたぶんないけれど、きっとあなたの見方は変わるはず。知らないどこかで生きているまだ見ぬ高校生の人たちと、それから哲学者と、一緒に考えていく哲学カフェ。


8/13(火)  13:30~16:30
(教員向け)「生徒も先生も幸せな学校」を作る。

五十嵐沙千子(現代哲学)
「個別最適化」「授業の探究化」ってなんなの? 「受験指導と探究指導」両立できるの?

学校の先生の悩みは深い。本ワークショップでは、先生たちが学校で日々直面している切実なテーマを取り上げてそれぞれの思いやモヤモヤを共有し、「どうすれば生徒が授業を好きになるのか」「どうすれば良い授業が作れるのか」「どうすれば学校が幸せの場所になるのか」をみんなで「探究」します。目からウロコがポロポロ落ちると毎年大好評の「先生たちのカフェ」。今年も開催決定です !!​​


8/14(水)  13:30~16:30
つながり孤独はなぜ増えたのか~人間関係の社会学~

土井隆義(社会学)青少年期におけるつながり(人間関係)は、20世紀と21世紀で大きく異なっています。関係の流動性が高まって、その使い分けと棲み分けが進んできた結果、つながりへの満足度が高まっている反面、そこに不安を覚える人びとも増加しています。仲の良い友だちが大勢いるにもかかわらず、本音を打ち明けることは難しいという「つながり孤独」を訴える青少年も増えています。その結果として、オーバードーズやリストカットといった青少年の自傷行為や自殺も増加しています。このような現象は、どんな時代背景から生じているのでしょうか。この講義では、社会学的な視点からこの問題の内実に迫っていきたいと思います。

8/15(木)  13:30~16:30
アメリカ大統領選挙と移民・難民問題

佐藤千登勢(米近現代史)

今年の秋に行われるアメリカ大統領選挙では、移民や難民の受け入れをめぐる問題が重要な争点のひとつとなっている。このゼミでは、今日、アメリカで移民や難民の入国に関する政策について、いかなる議論がなされているのか、アメリカ人は外国から来た人々をどのような形で社会に統合しようとしているのかについて検討していく。また、アメリカの多文化主義論争が、日本にいかなる示唆を与えているのかについても考えていきたい。


8/16()  13:30~16:30
ゲーム理論入門

福住多一経済学)

ヒトは一人では生きられません。家族や友人との関係から、国家どうしの関わりまで、互いに影響し合うことを予想しつつ、私たちは選択行動をしています。ゲーム理論は、そのような相互依存関係にある主体は、どのような選択を行いがちか?どのような選択が合理的か?といったことを考察する若い数学です。その応用先は、経済学・経営学・政治学・社会学・法学・経営学など社会科学全般だけでなく、生物学・情報科学・文学など文系理系の垣根を超えて広がっています。このキャンプではゲーム理論の考え方や応用・実験をご紹介します。(中学校程度の数学は用いますが、文理の区別はありません。)


8/17(土)  13:30~16:30
和歌ってなんだろう?:『万葉集』から考える

茂野智大(日本古代文学)高校の授業ではさらっと流されがちだけど、長く日本文学のメインストリームであり続けてきた和歌。今回はそんな和歌についてじっくり考えてみましょう。和歌は、短文で思いを伝えるという意味では現代のSNSにも通じるところがあります。短い詩型にいかに多くの思いを詰め込むか。そこに和歌の本質を探るヒントがあるかもしれません。現存最古の歌集である『万葉集』を出発点にして、和歌とは何かを考えていきましょう。

8/18(日)  13:30~16:30

越境の時代の新しい学び



明石純一(政治学)近年、様々な理由や背景から、人の国際的な越境が活発化している。人の国境を越えた移動・移住は、現代社会の不可分の一部と化したのである。本ゼミでは、移民、難民、外国人労働者の受入れ、また、社会統合や多文化共生に関連する様々な政策課題をめぐる議論を通じて、今日の国際社会、そして日本社会についての理解を深める。

 8/19(月)  13:30~16:30

SDGsと途上国の開発問題について考えよう



中野優子(国際経済学)参加者自らが事前にSDGs及び途上国の開発問題のうち、関心がある問題について調べてプレゼンテーションを行い、参加者全員で議論する。

 8/20(火)  13:30~16:30 

「教育機会の平等」について考えよう


森直人(社会学)
教育機会が不平等なとき、政策的対応による是正が必要なことへの疑問は少ないかもしれない。だが、どのようなときに教育機会が不平等だといえるか、公共政策によって対応すべき不平等とは何か、その対応はどのような規範にもとづくべきか、あるいはそもそも教育機会とは何か、について必ずしも明快な合意があるわけではない。ゼミ参加者すべての生活にとっても身近なはずの「教育機会」について、あらためて対象化して考える。

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