中山 郁英(なかやま・いくえい)
中山 郁英(なかやま・いくえい)
立命館大学経営学部 准教授
立命館大学デザイン・アート学部・研究科設置委員会 委員
合同会社ケイフー プロジェクト・マネージャー
■研究テーマ
「行政組織によるデザインの実践」
「デザイン」と聞くと、チラシなどのグラフィックや家具のようなプロダクトをイメージすると思います。しかし近年では、デザインが対象とするものを目に見えないサービスやシステムにも広げて考えようとする動きが顕著です(一度、グッドデザイン賞の受賞ギャラリーを見てみてください)。
そこでは、国や地方自治体といった行政機関が検討し実施している政策やその実行方法もデザインの対象となります。制約の多い行政という組織において、どうすればデザインの力を活かせるのか。そのようなことをテーマに研究しています。
■これまで
自動車メーカーやコンサルティング会社、大学研究員等を経て帰郷。滋賀県長浜市を拠点に、自社のプロジェクトや自治体などとの仕事に携わってきました。
2024年には博士論文をベースに書籍『行政×デザイン実践ガイド 官民連携に向けた協働のデザイン入門』(ビー・エヌ・エヌ)を出版しています。
京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻博士後期課程修了(指導教員:水野大二郎先生)、博士(学術)。
総務省地域力創造アドバイザー。社会教育士(講習:島根大学)。
■研究活動
◯研究に関する最新情報はresearchmapをご覧ください。
◯立命館大学経営学部の教員紹介ページはこちら。
■所属学会
◯日本デザイン学会(2021年3月〜現在)
◯日本公共政策学会(2024年4月〜現在)
■研修や講演など
研究をベースに、自治体職員や官民連携に関わる方向けの研修や講演を行っています。
◯研修・講演例
・神戸市「地域課題の調査チーム」
・特定非営利活動法人Policy Garage 研究会
・Govtech東京 勉強会 等
■これまでに携わった主なプロジェクト
◯地域と協働した高校の新たな学科づくり(2021年〜)
滋賀県最北の高校である、滋賀県立伊香高等学校の地域連携や、文部科学省「新時代に対応した高等学校改革推進事業」を活用した新学科「森の探究科」の構想、設置について、コーディネーターとして伴走支援をしてきました。
◯真宗大谷派│寺院活性化支援(2017年〜)
伝統仏教教団の一つである「真宗大谷派(東本願寺)」の寺院は約8,600ヵ寺を数えます。各寺院で置かれる状況が異なる中、各寺院に寄り添った支援のあり方や、地域との新たな関係の結び方を模索する寺院活性化支援のお手伝いをしてきました。
◯フナヤマリサーチハウス(2023年〜)
フナヤマリサーチハウスは、滋賀県北部、長浜市の中心市街地にある滞在施設です。主に学生や研究者の滞在を想定し、自社事業として企画しました(一般宿泊も可能)。これまでに日本全国からさまざまな大学・研究機関の方にご利用いただいています。
◯公設民営のデザインセンター立ち上げ(2020〜2021年)
滋賀県長浜市にて、デザインを広い意味で捉え地域のさまざまな活動を支援する、公設民営のデザインセンター「長浜カイコー」の立ち上げに携わりました。
現在は中高生向けのスペースとして運営されています。