第35回国際シンポジウム連動ブックフェア


と 農 を 支 配 す る の は 誰 か ?

グローバル化時代における 社会運動、民主主義、人権への新たな課題


ごあいさつ (2015年12月)

グローバル・コンサーン研究所が毎年秋に開催しているブックフェアは今年で4回目を迎えました。今回のブックフェアでの私たちの問題意識は、「グローバル化の時代は新局面に入ったのではないか」というところから出発しています。すなわち、世界中の人びとが築いてきた連帯、社会変革の声が政府に届かなくなってきているのではないか。市民が対峙すべき相手は政府、国際機関、国際条約や協定、先進国首脳会議をも超える力を持った存在なのではないか、ということです。

この新局面を捉える切り口として、誰にとっても身近な「食」と「農」を取り上げ、親しみやすい書籍やDVD、国内では入手困難な資料を集めてみました。「食」と「農」は、小さな民の視点に根ざす上智学派の流れを汲む私たちもたびたび取り組んできたトピックです。

私たちの食や農をはじめとした生活を支配しているのは誰なのか。

まだ答えの出ていない問いを、本展示をご覧くださっているみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。


グローバル・コンサーン研究所

ブックフェアの様子

ブックフェアは2015年12月に上智大学四ツ谷キャンパス中央図書館1F展示スペースで行われたものです。