電気学会 リニアドライブ技術委員会

アクチュエータの未来予測調査専門委員会

調査期間:2023 年(令和5 年) 7 月 ~2026 年(令和8 年)6 月

設置趣意

「ものを動かし,操る」アクチュエータ技術は,ここ数年で飛躍的な進歩を遂げており,その速度はますます加速している。このような状況下では,アクチュエータの将来予測をいち早く行い,アクチュエータに日本発のイノベーションを起こし,日本のアクチュエータ研究の地位を維持することが非常に重要である。本委員会は,アクチュエータの将来予測に「未来の理想社会を想定し,そこから現在にバックキャスティングを行う」「バックキャスティング手法」によるアクチュエータの将来予測を行う。

「バックキャスティング手法」による未来予測手法は発展途上であり,最新の未来予測手法を調査研究する必要がある。同時に,最新の未来予測手法をアクチュエータの未来予測に最適化して,アクチュエータの未来がどうなっていくかを示す「アクチュエータの未来予測シナリオ」を作成することが求められる。さらに,完成した「アクチュエータの未来予測シナリオ」は時代の進展に合わせて常に評価・修正する必要がある。以上の状況に鑑みて,「未来予測手法を調査し,実践を通じてアクチュエータの未来予測に最適化し,アクチュエータの未来予測シナリオを作成する」目的で, 「アクチュエータの未来予測調査専門委員会」を設置する。

歴史

リニアドライブ技術委員会では,2002 年4 月,2004 年4 月,2006 年4 月設置の3調査専門委員会で「多自由度モータの原理・システム化・実用化」の調査分析を行い,3冊の技術報告にまとめた。その後,さまざまな駆動原理の新世代アクチュエータ研究が活発化してきた状況を受け,2006 年10 月,2009 年4 月,2012 年4 月設置の3調査専門委員会で「新世代アクチュエータの種類,性能,評価」を行った。さらに,世界的に科学技術の未来予測が国家戦略上重要な課題になってきた状況に鑑み,2017 年4 月,2020 年4月設置の委員会で「アクチュエータの将来動向予測」に取り組んでいる。

ところが調査期間中に,未来予測手法の学術分野では,当初想定していた「フォアキャスティング手法」では,イノベーションが連続して起きる時代,あるいは地球環境保護のような期限が切迫している課題には対応できないことが判明した。現在,未来予測手法の学術分野では「未来の理想社会を想定し,そこから現在にバックキャスティングを行う」「バックキャスティング手法」が提案され,発展途上にある。そこで,本委員会は,アクチュエータの将来予測に「未来の理想社会を想定し,そこから現在にバックキャスティングを行う」「バックキャスティング手法」を採用する。

メンバー

委員長 矢野 智昭

委員  乾  成里

委員  太田智浩

委員  北山 文也

委員  五福 明夫

委員  八田 禎之

委員  比留田 稔樹

委員  部矢 明 

委員  真下 智昭 

委員  山本 晃生

幹事  本田 智

幹事  土屋 淳一 

次回委員会

日時:2024年6月5日(水) 14:00~16:00

場所:茨城大学 日立キャンパス 北山文矢先生の研究室

内容:

1.報告事項

2.講演「多質点型リニア振動アクチュエータ,磁気式波動歯車,MR流体変速機の研究開発」

  茨城大学 理工学研究科 機械システム工学領域 北山 文矢 先生

3.提案アクチュエータに関するディスカッション

4.研究室見学(北山文矢先生の研究室)

過去の委員会

日時:2024年2月29日(木) 14:00~16:00


場所:豊橋技術科学大学 D棟5階 D-511室


内容:

1.報告事項


2.講演

「青果物硬さ評価のための誘電エラストマーアクチュエータ構造加振手法」

 豊橋技術科学大学 機械工学系 比留田 稔樹 先生


3.エラストマーアクチュエータに関するディスカッション


4.研究室見学(豊橋技術科学大学 知能材料ロボティクス研究室)

アクチュエータの未来予測調査専門委員会_hiruta_送付用_圧縮.pdf

お問い合わせ

本委員会について,詳しくは下記のメールアドレスまでお問い合わせください。

akira.heya[a]mae.nagoya-u.ac.jp