SSDの寿命
Solid State Driveを使用したウエブサーバの経験値
熊本大学薬学部を定年退職後,新設の崇城大学薬学部の化学系研究室で5年を過ごし,定年退職した.その間,研究室のホームページを使って,同門生に向けて情報を発信していた.特に4年次の卒論研究で関わった研究課題の進展等が分かるように気を配っていた.ところが,私の後任教授が早すぎる退職をしたため,研究室ホームページも消失してしまった.幸い私が個人的にバックアップを取っていたため,SSDに換装した退役ibookを利用したwebサーバーを使って細々と情報発信の試みを行っていた.公的というより個人的自己満足的な情報発信というのが正確である.
今年10月,そのデータを新Googleサイトに移して同門ページを再構築し,公開に踏み切ることができた.ところが,移植作業が済んだ途端,ibookサイトがアクセス不能になった.IDE型のSSDを取り出して専用ケースに入れてアクセスを試みたが,まったく認識せずSSDが使用不能になっていることが分かった.SSDにも寿命があると聞いていたので,改めて調べてみると以下のような記述があった.
従来のHDDの場合、寿命は約1万時間と言われており、一日に8時間ほど使った場合は約3~4年が寿命でした。 しかし、SSDの場合、36.5TBの読み書きが一般的な寿命の基準となっており、一日に20GBのデータを読み書きしたとしても5年は持つ計算になります。
取り出して専用ケースに入れアクセスを試みたSSD
Transcend
2.5" IDE SSD
TS32GSSD25-M
S/N 290080-0177
32GB (LBA 62.521.344)
HW 6872-51
MLC
DC +5V 0.4A
0943
44ピン
SSD利用によるホームページを造ったのは退職年(2011)の少し前だから,スイッチを24時間入れっぱなしの状態で約9年は稼働したことになる.アクセス数は把握していないので分からないが,SSDに通電して10年経つと壊れる可能性があるということである.
追記 2011年1月,同種の64GBのSSDを1.1万円で購入した記録が残っている.SSDの価格は大幅に値下がりしていて,現在は1GBが20円程度で購入可能であり,保証期間も3〜5年である.