ER Webinar2020

2020年12月14日(月)((Zoom ウェビナー)

新しい論文カテゴリー:「アイデアペーパー」の誕生と今後の展望


「アイデアペーパー」をERのレギュラーのカテゴリーとして加えていただきたいと考え、今後の戦略構築について皆様のご意見を拝借いたしたく、オンラインセミナーを開催しました。ここでは、次回特集号の準備のステップとして事後報告をします。

質疑応答の記録の共有

ご質問についての記録が一部消失してしまっておりました。質問をお寄せくださいました方には大変申し訳ございません。未回答となっておりますご質問、あるいは追加でのご質問がございましたら下記フォームよりお寄せください(受付期間は2月末日までとします


https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfYyOlvo08P053B3ZQkcwaFOkhV_jkAcMVSN4VrLknwaVxO0A/viewform?usp=sf_link



Q: ヒシバッタ、上に網が張ってある養魚池の周囲でも鳥の捕食が少ないのでは?

A: 捕食圧が低くなっているだろうということは空港と同じかもしれませんが、網が張ってある養魚池がどれくらいのサイズなのかわかりません。

空港に匹敵するだけの規模があるのであればそういうことも起こっているのかもしれません。捕食圧の問題だけでなく、環境のスケールにもよるものだと思います。

Q: 追熟性おもしろいんですが、ページ制限の中でまとめられるのか、という点が気になりました。

A: 発表者から別の発表者へのコメントなので回答なしです。

Q: 今日のウェビナー、プロモーションとして英語でやる予定はありますか?

A: 可能だと考えています。今回の特集企画でも、日本人だけでなく海外の著者も執筆しています。しかしながら、企画者側の業務量的に実現はなかなか難しいです(下線部はセミナー後の追記です)。

Q: 特集の時にリジェクト例はあったのでしょうか?

A: 査読過程で厳しいやりとりもあり、著者が投稿を取り下げるのではと懸念する場面もありましたが、最終的に今回の特集企画ではリジェクト例はありませんでした。特集号のテーマに関わらず、個別の投稿内容によってリジェクトがったりなかったりするのは一般の投稿と同じです。(下線部はセミナー後の追記です)。

Q: 和文誌の方に掲載→英訳も付ける、で実質的にオープンアクセスになりませんか?

A: ご意見ありがとうございます。作業手順の少ない、bioRxivへのアップロードによる実質的なオープンアクセス化がよいのではないかと考えています。

Q: アイデアを思いつくと自分で立証したくなりますよね。

A: 難しい問題ですね。温めていたアイデアについて自分が思っているレベルに到達していないものが先に出るということは、アイデアペーパーに限らずあることですね。それについて嫌だなと思う人がいるのも分かります。まずは(そのような懸念も理解の上でアイデアペーパーとして)投稿したい人が出していくとして進められるのではないかと考えています。

Q: (上記に関連して)自分で取り組むときに価値が下がってしまうのでは?

A1: 実際に検証した際のデータ次第でしょうか。クリアなデータが出れば著名な国際誌への投稿も視野に入れられる一方、クリアな結果は得られずお蔵入りとなる可能性も無いわけではない。ただお蔵入りの場でも“アイデアペーパー”として公開できた、というポジティブな面があるのではないでしょうか。


A2: 工学系の”Work in Progress”では発表後、コンタクトを取って共同研究を行うというのが主流と伺っています。(アイデアペーパーではその点は想定していない)

A3: 自分にとって“とっておき”ではないアイデアでも、他の人にとっては良いものもあるはずなので、それらを皆が持ち寄ることで全体としてポジティブに作用するのではないかと思っています。

Q:アイデア(ペーパー)のカテゴリ分けをするかどうかも気になります。ビックピクチャーを描くアイデアvs.卒論向けのネタコーナー、の様な。

A: 当初特定の生育域の生物に限定したアイデアでも良いのか?というような議論もありました。アイデアのタイプをキーワードや投稿時のメタデータの選択肢として示すことはできそうです。

Q: ページ数の制限が厳密でなくて良いのでは、という意見に賛成です。実データがある場合、ない場合でページ制限を段階的に増やしていくとか?

A: ページ数の制限からくるアイデアを簡潔にまとめることの必要性、読者側からの読みやすさ、査読者側からの査読の負担の軽減の点から、ある程度の制限は必要であると考えます。

アンケート集計結果

アンケートにご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。その集計結果の一部をグラフにて共有いたします。