定休日 火曜日
営業時間 11時半~18時半(ラストオーダー18時)
オーナー一人で経営しており、受診などもあるため臨時休業があります。
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お知らせ
●当店のコース料理は完全予約性となっております。
お手数ですがご来店の際は2日前までにご連絡をお願いします。
ご連絡先
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IDDM Caffe
2025.6 new !
オーナーの独り言
~IDDM状態の方の必要な糖質量~
想像してみてください。一卵性双生児がいたとしてAさんがNIDDM、BさんがIDDMだったとします。運動量や頭での消費量などが同じだったとすると、体に必要なエネルギーって同じですよね。それに加えて血管の中に保持しておく糖の量の目標値がAさんよりBさんの方が多いはずです。となると、必然的にIDDMの方が口から摂取しなければならない糖、あるいは糖の材料の量は多くなるんですよね。糖新生を便宜的に考えないとするのであれば、口から摂取する必要な炭水化物の量はIDDMの方が多いことになります。
なぜこんな話をするかというと、しっかり食べて打つのが必要なのだけれど「そんなもの食べていいの?」という質問を多く受けるこのIDDMという病態ですが「食べてもいいんです。」という言葉が答えとして「本人の緩さ」と、捉えられがちだなと感じるんですね。
一方、「膵臓の機能が正常の方より、多くの糖を必要としている」というと初めて聞く耳を持ってもらえます。これを裏付ける論文や資料は見つけられなかったので公でそうであるとは言いにくいですが(理論的には破綻していないと思います)、何度言っても聞く耳持たない人がいたら、ぜひ使ってみてください。結構効果あるので、(ニヤリ・・・)2025.6.29
*この仮説ではミオシンのSRX(超リラックス状態)の影響を考えると病態だけでなく病名も関係するのだろうなと考えますがそこは割愛。
オーナーの独り言
いかに痛みを少なくインスリン注射ができるかは永遠のテーマです。
そこで私のあみだした方法をご紹介します。もちろん公式ではないのでそこは重々理解したうえでお読みいただければと思います。
で、その方法とは皮膚を伸ばすことです。皮膚1平方センチメートル当たり痛点が100から200個。場所によって違いはあります。仮に130個だったとしてこれを2平方センチメートルに伸ばしたら2平方センチメートル当たり130個になるのではないか、つまり痛点にヒットする確率が1/2になるのではないか?と考えたわけです。
とにかく嫌なことには必死で頭を働かせます((笑)。
やってみた結果、意外に効果あります。
痛みが70%に軽くなるイメージではありません。全く痛くないときが増えるということです。それでも痛点に当たれば100%の痛みです。つまんでもいいですし、単に伸ばしてもいいです。忘れてはいけないのは刺したら伸ばしていた手を緩めること。
圧がかかっていたら液が入りにくいですからね。
なんてあほなことを日々考えております。
はい。独り言でございます。2025.6.24
オーナーの独り言
~10秒カウントの必要性を実験してみた~
ペンタイプのインスリン注射の方は「薬液を入れて10秒待ちましょう」と習ったことと思います。
調べてみたところ、この10秒というのはメーカーさんが自社のペン型注入器であらゆる条件下で測定しすべてに共通して安全な時間として設定されたらしいです。
今日の話は決して皆様におすすめできる内容ではありませんので、小声で内緒でお話しますネ。
実は気泡を使ってこの物理的根拠を確認してみたことがあります。
方法は小さな気泡をバイアルに残しておいて体内に入らないように針と反対側に来るように立てるようにして注射をします。すると気泡が圧で収縮します。それが元のサイズに戻るまでがやはり10秒弱、具体的に言うと6秒ほどでした。針先からインスリンが押し出されると圧が徐々に抜けて気泡が元の大きさに戻るまでの時間は実際のインスリンが皮下に流れきる時間に相当すると思われますので、「なるほど10秒カウントは適切だな」と実感しました。
とはいえ、皆様はきちんと気泡を抜いてから注射してくださいね!2025.6.23
オーナーの独り言
この病気の受け入れや受けとめは人それぞれで「私のように考えよ」とは決して思いませんが今日は私の想像の話です。
冬の話です。我が家の空調は家全部を温めることができません。空調のついている部屋だけです。早朝にトイレに行きたくなっても寒くて布団から出たくありません。少し我慢を試みるのですが「もうだめだ!」とトイレに向かい「寒いなアぁ。嫌だなぁ。」と思うわけです。
その時に必ず頭に思い浮かぶのが「もしもトイレに行かなければならない体が特定の病気の人だけであったなら『なんでこんな体になってしまったんだろう』と嘆き悲しんだのだろうか」ということです。
どんなに寒くてもトイレに行かなければならない苦痛を、そんなことを気にしてもいないスヤスヤと眠る人を横目にうらやましく思い涙するのかな、外出すれば常にどこにトイレがあるかを無意識にも気にしながら生活するなんてなんて窮屈なんだろうと絶望するのかな、と。
でもトイレをする体に涙することも絶望も実際はしていない。それは私以外の私の周りの人も等しく同じ体だからです。では逆にすべての人がインスリンを自己注射する世界線であったならこの病気に涙し絶望する人達は一体どのくらいいるのだろう、と思うわけです。どちらかというと寒いトイレの方が辛いと思うのは私だけでしょうか。
その世界線では「すいません。補食をさせてください」はみんな経験者になり理解もあるでしょうし、「トイレに行かせてください」は理解されにくいでしょう。我慢に我慢を重ねて救急のお世話になることは、限界突破して会議室での失禁・・・。
冬は凍えながらそんな想像をしつつクスッと一人トイレで笑っています。2025.6.7
オーナーの独り言
IDDM状態になった方に最初に伝えたいこと
IDDM状態になったとき、医療機関から様々な指導がされます。にもかかわらず発症したてだけではなく病歴がそこそこ長い方であっても間違ったマネジメントをして苦労をしている方がいます。糖質制限は代表的ですが、ボーラスを入れた後食事をとるタイミングから時間をかけてベジファーストを必ずするようにしていたためにインスリンとのタイミングが合わなかった方などなど・・・。
そんな方々と接して感じることは、一番最初にすべき教育は今まで知っている糖尿病の知識を白紙にすることなのではないかということです。”まず、真っ白になる”。これをせずにいくら正しい教育がされても過去の知識に引きずられてしまいます。
当店で「何が体に起こっているのか」をお話しすると「主治医にずっと言われていました」とお答えになります。
低すぎるコントロールにこだわるかたも、運動の為にインスリンを長時間止めてしまう方もよくよく聞けばちゃんと正しいことを教えられていることが多いのです(そうでない場合も少なからずありますが)。
IDDMの生活指導は足に例えるならば義足の使い方を伝えるようなもの。目に例えるならば点字や白杖の使い方を教えるようなもの。リハビリの方法を知っていても、ぴったり合わせてくれる眼鏡屋さんの情報も、もう必要な情報ではありません。
最初の教育で今までの知っている知識を白紙にすることの大切さを感じます。2025.6.6
オーナーの独り言
~インスリン抗体~
当店にはインスリンのアレルギーの方が数名来られています。その大変さは私の想像をはるかに超えたものです。
何気ない一言で傷つけてしまわなかったかと考えることもあります。
そんなある日、新しく「インスリンのアレルギーが出てどの薬も使いにくい。辛い」とここに来られた方がいました。
「(主治医と相談してもらうべきことで)私に言ってあげれることは何一つない。申し訳ないけど・・・」と伝えました。共感すらしてあげれない自分に不甲斐なさすら感じましたが意外にもその言葉でいいんだと云わんばかりに心を開いていろんな話をしてくれました。
よくよく聞けば、以前当店に来られたインスリンアレルギーの方とやり取りをしているらしく「IDDM Caffeに行ったらいいよとその子に勧められた」「あそこならわかってくれると言ってた」と。あの子に何一つ気の利いた言葉もかけてあげれなかったのに来てよかったと思ってくれていたんだと思うと胸が熱くなります。
なぜ共感もしてあげれないのに心を開いてくれたか、それは重度のインスリンアレルギーを(お客様を通しての体験として)”知っている”からでした。説明しなくてもいい、驚かれることもない、この状態がどういうことなのかを知っていて愚痴を言ってそれがどんなことかわかる人が欲しい、そんな気持ちだったようです。
まれな状態の方ほど患者会では孤立してしまうこともあります。
ここだからこそできることの一つなのかなと感じた出来事でした。
2025.06.03
オーナーの独り言
~光合成がしたい!~
ホホベニモウミウシっていう可愛いウミウシをご存じですか。
背中の突起に食べた藻類の葉緑体を取り込んで光合成をさせ自分のエネルギーとして使うためらしいです。なんと素晴らしい。私もやってみたいと思っちゃいますよね。「今日から師匠と呼ばせてください!」(無理無理、笑)
私は自宅でサニーレタスを育てているのですが、近くの糖尿病専門クリニックの先生が来られた時「光合成ができたらいいなと思って(葉緑体を共生できることを目指して)空腹時に取れたてのレタスを食べてみてます」というと、「そうだね、いままで飢えて亡くなっていった方って多くは最後に草を食べてたと思うんだ。」とにっこり笑ってくれました。最高に切れ味の良い返しに惚れ惚れです(笑)。
ほっぺがピンクなのがこの名前の由来。皆さんも検索してみてください。
あの愛らしさにきっとメロメロになると思います。
2025.5.31
オーナーの独り言
振り子のようなもの
カフェを訪ねてきてくれる方の中に、1型糖尿病の団体の代表者の方も多くいらっしゃいます。
長く実績のある団体も多いのですが発症したてで発足をしたばかりの小さな団体がこんなに多いのかと感じます。みなさん精力的に活動をして実際にその地域の糖尿病の方の心の支えとなっています。
発症したてで大きな活動をする方の特徴としてはその方自身がこの病気を受け入れることに苦しみ誰かの助けを欲した方なのではと感じます。もちろんすべての方がそうとは限りませんが負の方向への振りが強い方ほど、「誰かの為に」と大きく振り子が振れているようです。時間がたち振り子がゆっくりと真ん中に安定したとき本当の意味でその方は強くなれると思います。見た目が活動的であればあるほど「あの人は強い」と言われがちですが本当は誰よりも不安定で寂しがりやなのかもしれません。2025.5.28
オーナーの独り言
以前、看護学校の先生に「学生に1型糖尿病の子がいる。その子が今実習中なのだが自分の血糖値に向き合おうとしない。常に高い。」と相談を受けたことがありました。
私は聞きました。「その子は受診をちゃんと受けていますか?」、「はい」と。
続けて聞きました。「その子は食事の時にインスリンを打っていますか?」、「はい」と。
実習中は途中で補食で抜けることもはばかられる環境、評価をされる不慣れな場所での上りやすい極度な緊張、ましてや倒れて迷惑もかけたくないし単位だって落としたくはないだろう。
「実習中に高くキープしているのは何よりも血糖値に向き合っているからです。病院に通って主治医と定期的に面談をして食事の時にちゃんと打っているのであれば、あなたかこの子に指導できることはないです。」そして「ただそれでも予測できないことが起こるのがこの病気でもあります。低血糖でヘルプを申し出たときにはしっかり守ってあげてください。」と付け加えました。
目標範囲から外れることが必ずしも不正解ではないです。きっとその子の中の一番の正解の値だったと思います。
より良く自分の人生を生きるために血糖値に向き合うのであって、いい血糖値をキープすることだけに人生の時間を費やすのは本末転倒です。その子が夢をかなえて素敵な看護師さんになれることを心から願っています。2025.5.26
オーナーの独り言
今日は血糖マネジメントについて。
2022年だったと記憶していますが近年「スティグマを生じやすい医療用語と代替案」ということが言われ始めました。公の場や文章化するときには医療者の方は気をつけているなと感じています。その中の一つに「血糖コントロール」をやめて「血糖管理」「マネジメント」というのがあります。検索すれば言い換えの理由は出てきます。それをわかったうえで言うと・・・実はわたしはこれに大賛成!!!「管理」ではなく「マネジメント」の方ですね。
ただ「血糖値が低いから食べる」「血糖値が高いからインスリンを打つ」この2つだけではハンドルを右に切るか左に切るかのコントロールの内容なんじゃないかと感じるんですね。マネジメントってもっと総合的なものだと思うんです。インスリンや食事はもちろん、筋収縮・お酒・ストレス・ホルモン・内服薬・脳の消費・肝臓でのグリコーゲンの量などなど・・・。総合的な知識は与えてもらえず食べるか打つかのコントロールの内容で「マネジメント」というのは違うと思います。できている病院は本当に少数。
マネジメントというならマネジメントできるスキルをぜひ患者に教えていただきたいと思います。言い換えの理由が支配的というものでありここにないことは重々分かったうえでマネジメントとは?と考えてしまうのです。
もっと言うのであれば数値で見えているのは血糖値のみ。これを頼りに体を健康的にマネジメントする必要もあり、その場合は「血糖値のマネジメント」というより「血糖値でマネジメント」。本当はここまで望みたいところです。・・・と、いう独り言。2025.5.25
オーナーの独り言
今日は子供たちの変化についてです。
私の中の常識では、”この病気になったら「困ること」「辛いこと」がベースにありそれを乗り越えて明るくふるまうか、あるいは受け入れて病気と共存しているか、克服できずに傷ついたまま生きているか、”でした。しかし思いがけない言葉を聞くことがありました。それは移植などの再生治療の話の時に憤りながら「治ってもらったら困る」「そんな治療ができてほしくない」というものです。
はじめはその子が特殊なのだろうと感じていましたが、同じことを言う別な子の来店があったとき「あれ?これは社会的現象?」となりました。年齢は小学高学年から中学入りたてくらい。
理由は「この病気は個性であり自分の個性をつぶさないでくれ」というものです。想像の範囲内で医療費の負担、学校社会の受け入れや理解など背景もあるとは思います。
でもこれが社会現象なのか特殊な例なのか私の中でまだ答えは出ていません。
「私も!」と思われた方ぜひ教えてください。2025.5.25.
オーナーの独り言
今日はケトアシドーシスの症状の落とし穴についてです。
ある瘦せ型の方のご来店がありました。当店でも低糖質のものをご注文されます。「しっかり食べているか?」が気になるタイプです。
その方は焦燥感があり精神科を受診し安定剤をもらったら少しマシになったんだと語ります。その次に来られた時によくなったようだったけれどやはり落ち着かなくてと言います。私はしっかり食べてしっかり打つことを勧めました。自分の体験からケトアシドーシスの初期の状態のような気がしたからです。その方はまだまだ痩せ型ではありますが今はその状態からは抜け出しているようです。
先日の勉強会の折にその話をしたら「まさに先日の私のことです」と別のある方がおっしゃいました。焦燥感があり精神科を受診し薬をもらった。それで少し落ち付いたようだったが三日後にケトアシドーシスで倒れて救急搬送されました、と。どうしても「糖尿病」が糖質制限をしないといけない病気なんだという呪縛から抜け出せなかったと。食べるように言われても怖かったと話ます。勉強会で体で起こるメカニズムを知ってやっと自分がいかに危険なことをしていたかがわかったとおっしゃってました。
ここで気になるのは最初に精神科を受診していることです。
そして薬で少し楽になったような気がすること。
そしてケトアシドーシスで倒れた後、あるいは食べるようになって症状が軽快した後に精神科に行くことがなくフィードバックがされないことです。
2025.5.23
オーナーの独り言
私はこの場所の目標を「駆け込み寺」のような存在にと考えています。
患者会という場とこのカフェの共通点もあり”仲間”と会えるという側面です。と同時に一人で泣くために来られる方もいらっしゃいます。
「誰もわかってくれない」のその先に、「何かわからないけれど、ここなら私の苦しみをわかってくれるんじゃないか…」という逃げ場にと願っています。2025.5.23
ォーナーの 独り言
今日は「腑に落ちる」はなし。
当店では勉強会を定期的に行ったり来られた方の日常の疑問に生理学的・生化学的な話をします。個々の現象には個別性があるのでそこにはできるだけ言及しないようにしています。でもそこで多くの方が「腑に落ちる」体験をしてくれています。知識として何かを知ったからと言って低血糖や高血糖の無い生活が送れるわけでもないです。なのに、自分に起こる現象に理由がみえてくると「そういうことか!」と気持ちが晴れるような体験をする。
これって何かに似ているなとずっと考えていました。そして最近それが何だか分かったんです。”悟り”です。世の中の不条理が変わるわけではないけど気持ちの落としどころを知って心が晴れる様に似ているんです。きっと私は知識という”悟り”を目指して勉強会をしているんだと思います。よく言われます。「主治医にずっと言われていました。でも理由がわからないから自己流で失敗していた。主治医の言っていたのはこの事だったんですね。」
そうなんです。医療機関で正しい知識を提供していても「なぜ」がわからないと自分の中に落とし込めないこともあるのだということをちょっと知って欲しいなと思います。 2025.5.20
オーナーの独り言
低血糖の症状はいろいろありますが多くは当人の「自覚症状」として語られることが多いと思います。
しかし近くの周りの方の方が本人よりも先に気が付くケースも少なくありません。
考えてみれば正常な認知ができなくなっているとすればそれも当然。
その中で配偶者や子供などが低血糖を言い当てるだけでなく数値まで当ててしまうというケースが4例ありました。
誤差10mg/dl以内という脅威的な愛の力には驚かされますが、今までで最強だったのはCGMの誤差を超えて実測を言い当てるパートナーさんです。皆さん「目」でわかるそうですよ。
あるパートナーさんは「白目でわかる!」と言っていました。「え?焦点が合わないとか、挙動不審とかではなく????」
予想外の返答でした。(笑)
パートナーの方、チャレンジしてみてください!
オーナーの独り言
雑誌「さかえ」に私の連載が始まりました。
「カフェから見える風景」と題しまして日頃、お店で感じたことをぽつりぽつりと綴っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします。2024.11.20
オーナーの独り言
昨日、朝一番で「ここで最新情報を得ることができてCGMを付けることができました。とても楽になりました。転院をしたことで最新の治療を知り今はポンプのお試し中です。ありがとうございました。とにかくすぐに報告したくて・・・」とメールが来ました。嬉しいなぁ、嬉しいなぁと思っていたら、夕方に診察帰りの別の方が来られて「ずっと1型糖尿病として生きてきたけど今日やっとMODYの診断が付きました。ずっと自分が何者か知りたかった。ここと出会えて前に進めた。」と報告に来てくれました。「このお店と出会えてよかった。」そう言っていただけるのが何よりうれしい嬉しいです。2023.10.20
オーナーの独り言
普段、私は自分が癌であったことを過去のことのように忘れていますがぶつけてないのに肋骨が痛んだり、ちょっとした体調不良を感じると、「癌が広がったのかなぁ」などと考えることがあります。その時に怖くなるのはここで私が体験して少しずつ育ててきたことが途切れてしまうことです。誰かに引き継がなければ…と思う瞬間があるんです。でもそれは店の名前と器だけの話ではなく伝えたいことはすごく深くて広くて途方に暮れるのです。
オーナーの独り言
カレンダーを受けとった方からのメッセージで心に残るものがありました。
「家族にも理解されなかった。安楽死をするつもりだったことがある」「‘‘もっと肩の力を抜いてもいいのかな‘‘と思えた。」
全ての人を救うことはできないけど誰か1人の人にでも届いたならやってよかったと思いました。
それでも辛かったらここにおいで。
オーナーの独り言
本日来られたお客様が他愛のない日常の話をしているときに泣き出しました。
「こんなに分かり合えることがなかった」と。私も一緒に涙が出てきました。
多分ここに来なくても笑って日常を過ごせていたと思います。
でもIDDMとしての重荷はわかってもらえないままなんです。
ちょっとした‘‘わかってもらえない‘‘気持ちを背負ったまま笑っているんです。
それを分かり合える場所になれたことを嬉しく思いました。
オーナーの独り言
先日来られたお客様からお礼のメールをいただきました。
当店に行ってきたと実家のお母さんに「やっといけたよ」と伝えたらとても喜んでくれたと。
「今まで辛かったでしょう。親であってもあなたの苦しみはわかってあげれなかったから、本当に良かった」といわれ、
初めて自分が辛かったことに気が付いた、と。
これを読んだとき拙い経営者だけどこのお店をやってよかったと思いました。
これでもし経営が立ち行かなくなったとしても無駄じゃなかったと。
私は小さな存在です。万人は救えないけど一人が救われたらもう十分なんじゃないかと・・・
一方で、まだまだ泣いてる人がいることも知っていてまだまだここを継続していかなきゃいけないとも思います。
体の不調もありますが頑張りますので応援してください。
オーナーの独り言
先日、IDDMの知り合いが神戸マラソンに挑戦するとのことで応援をさせていただきました。
3人の知り合いは全員完走!おめでとう!
3人のうち1人の女の子には神戸マラソンで走っているところをカレンダーに使用したかったのですが、カレンダーがカメラマンとの企画であり、カメラマンとの日時の調整ができなかったので断念。
彼女を起用したかった理由です。常日頃私は言っているのですがどんな病気であれ病気があるだけで印象はマイナスに引っ張られます。それをプラスに引っ張ってやっと社会の印象は±ゼロ。あなたが背筋を伸ばして美しく生きる姿は多くの同じ病気の方の印象を左右するし、誰かの美しく生きる姿があなたの印象さえ変えてしまう可能性があるのです。だから彼女のように誰もができないことをやり遂げる姿は彼女自身の印象のみならずみんなの希望なんです。そしてあなたも自分の生きる世界で輝ける姿をぜひ発信してほしいと思います。ほんの少し背筋を伸ばして生きてみてください。それを目にした社会はきっとあなたの未来に対して好印象に見てくれるはずです。そう信じています。