ご祭神ついて



 

 船路八幡宮の主祭神は、道返大神(ちがえしのおおかみ)です。

 配祀に八幡大神、羽明玉命(はあかるたまのみこと)をお祭りしています。

 

 古事記には、日本列島が誕生した経緯が語られています。

 伊弉諾命(いざなぎのみこと 夫)と伊邪那美命(いざなみのみこと 妻)の二柱の神は、国を協力して造り上げて行きますが、

 伊邪那美命は火の神を産んだ際に大火傷を負い、火傷がもとで黄泉の国へと旅立ちます。

 妻との別れに悲しんだ伊弉諾命は、現世へと連れ戻す為、黄泉の国へと赴き再会を果たしますが、妻の変わり果てた姿に恐れ驚き、 

 現世へと逃げ帰ろうとします。

 夫の態度に激怒した伊邪那美命は、伊弉諾命を追い、黄泉比良坂で追い付きます。争う二柱の神の間に立ち塞がり、伊邪那美命を黄

 泉の国へと道返(追返す)した神が船路八幡宮の主祭神である道返大神です。

 その御神徳から悪縁、事故、厄、災難等、あらゆる災いを道返す、守りの大神として崇敬敬意されています。

 

 配祀である八幡大神は、文武、戦、勝利の神として、朝廷や武家に厚く信仰されて来ました。

 

 羽明玉命は、玉祖命と異名同神とされています。

 古事記には、素戔嗚命の乱暴狼藉を悲しみ恐れた天照大御神が天岩戸に閉じこもった際、他の神々と協力して天岩戸より天照大御神

 を引き出した神とされております。

 その際、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま 後の三種の神器)をお造りになっています。

 職人、工業、成功発展の神としてお祭りしています。