ヘンデリアン・シンガーズ東京(HST)は、英国の音楽文化に根ざした合唱作品、とりわけヘンデルのオラトリオを中心に深く探究する合唱団です。中世から続く芸術の息吹を、オルガン伴奏を伴って現代に届けることを目的に、2021年11月、辻裕久先生の指導のもと創団されました。
「一人ひとりの個性が、音楽の力になる」— 少人数アンサンブルの理想から始まり、現在は約20名のメンバーが集い、英語の発音や声楽技術の研鑽に努めながら、定期的な演奏活動を行っています。合唱団の原点であるヘンデル「メサイア」は、今後も継続して取り組む作品であり、演奏を重ねるごとに新たな発見と深みを育んでいます。
さらに、タリス、バード、パーセル、ブリテンなど英国の多彩な作曲家による作品にも取り組むことで、時代や言語を超えた音楽の普遍性の追求も視野に入れています。作品の背景に共感し、その世界観と向き合える仲間とともに、音楽を通じて豊かな対話を紡いでいきます。