本大会の参加に際し,日程の前後で野外観察を行う場合は,以下の事項に十分ご注意ください.特に,両生類・爬虫類を観察・調査される場合は,法規制等に関わる重要な注意事項がありますので必ずご一読ください.
ニホンマムシについて
ニホンマムシの観察にはご注意下さい.本種は強い毒性を持ち,咬傷による死亡例もあるため十分な注意が必要です.また都道府県知事の許可なく捕獲・保管・飼育することは違法行為となります(動物愛護管理法による規制).
地域指定の天然記念物について
種によっては,地域限定で天然記念物に指定されている場合があります(例:釧路市・標茶町・上士幌町のキタサンショウウオ,浜頓別町のコモチカナヘビなど).これらの指定地域内では,許可のない採集や生息環境の改変(石をひっくり返す,植物を抜くなど)を行うと違法行為になりますので,事前に指定状況を必ずご確認ください.
キタサンショウウオの取り扱い
キタサンショウウオは特定第二種希少野生動植物種に選定されています(種の保存法による規制).商業目的の捕獲・譲渡等は禁止されていますが,個人飼育目的の捕獲は認められています.ただし前述の通り天然記念物に指定されている地域内では,個人飼育目的であっても捕獲が禁止されますのでご注意ください.
ウミガメ類について
ウミガメ類は種の保存法等で厳格に保護されています.捕獲や安易に接触すること,死骸(甲羅や骨など)の取り扱いによっては法令違反となる可能性があります.また大型で重量のある生物であるため,接近すると怪我をする恐れもあります.
外来生物法による規制
ウシガエルなどの特定外来生物
生きたままの移動,飼育,別の場所への放逐(放流),販売等は罰則の対象となります(その場での捕獲・観察は可能です).
アカミミガメなどの条件付特定外来生物
野外への放逐(放流)や販売等が禁止されています.
北海道の条例による規制(国内外来種など)
北海道内ではトノサマガエル,トウキョウダルマガエル,アズマヒキガエル,チョウセンスズガエル,ニホントカゲ(西日本生息種)の放逐が禁じられています.捕獲や飼育自体は認められていますが,別の場所へ放逐すると罰則の対象となります(北海道生物の多様性の保全等に関する条例による規制).また外来動物の分布拡大の防止や遺伝的撹乱を防ぐため,動物を元いた場所以外へ移動・遺棄しないでください(在来種であっても、捕まえた場所以外に放すことは避けてください).
土地の所有権とマナー
水田・森林・山林などの多くには土地の所有者がいます.無断立ち入りによるトラブルを避けるため,私有地等への立ち入り手続きを適切に行い,近隣住民や周囲の迷惑にならないよう配慮して観察を行ってください.
その他の法規制について
上記以外にも,自然公園法や鳥獣保護管理法,狩猟法など,他の動植物に係る法規制があります.事前の下調べを行い,十分な知識を持って野外観察に臨んでください.
北海道特有の危険生物・野生動物への対応
北海道では都市部周辺であってもヒグマが出没することがあります.現地の出没情報を必ず確認し,適切な対策(熊鈴の携帯等)を行ってください。また、観光客等による野生動物(キタキツネやエゾシカ等)への餌付けが問題となっています.野生動物と人間が適切な距離を保てるよう,適切な行動をお願いいたします.マダニなどの寄生虫や蚊,アブ、ブユといった刺咬・吸血性の昆虫などにもお気をつけ下さい.