蓬莱学園97は、蓬莱学園96の続編として1997年に蓬莱学園ファンクラブにより行なわれたPBMである。基本的なシステムは蓬莱学園96を踏襲しながらも、P（政治・軍事）、A（冒険）、L（生活）の三つの大きなブランチを設定し、参加者にあらかじめシナリオの方向性を示したのが大きな特長である。

P（政治・軍事）セクションでは、1993年に司史夫の手により書かれた「蓬莱学園の策謀」シナリオを元に、主にゲットー問題についてのエピソードが展開された。また、A（冒険）セクションでは、蓬莱学園96にて展開されたベントラ公国のエピソードを軸に、南部密林から月光洞、はたまた月世界までの壮大なエピソードが描かれている。

同人PBMとしては恐らく過去最高の参加者を記録した蓬莱学園97であるが、蓬莱学園96から2年間通してのPBMによりスタッフの疲弊は最大限に達し、蓬莱学園97後半では遅刻も頻発する様になったため、蓬莱学園ファンクラブの大規模PBMは惜しまれつつも2年で一時終了することになった。