積丹巡検2024
5月11日に小樽~積丹方面に巡検に行ってきました。
火成作用やそれに伴う熱水活動に関わるジオサイトを巡ることができました。
新歓巡検としては最後の巡検で、2名の新入生が参加してくれました!
山中海岸
山中海岸を含む小樽の赤岩地域には、10Ma(Ma=100万年前)ごろの火成活動に由来する酸性熱水により、変質をうけた岩石が分布しています。
ここでは変質した岩石や、熱水から沈殿した重晶石を観察しました。
熱水変質作用を受けた安山岩
熱水変質作用を受けた安山岩
変質を受けて暗緑色になっていますが、斑状組織は残されています。
重晶石
重晶石
板状の自形結晶がはっきり見られるものもありました。
忍路漁港
ここには6.6Maごろの海底火山噴火によって形成された枕状溶岩やハイアロクラスタイトが多く分布しています。
潮が引いていたため、露頭の他に立岩にも近づいて観察を行うことができました。火山活動の規模の大きさを感じることができました。
露頭の観察
露頭の観察
岩石や節理、発泡の様子を観察しました。
立岩の観察
立岩の観察
節理や結晶の様子を観察しました。
大江鉱山
大江鉱山は積丹半島の代表的な炭酸マン ガン-鉛亜鉛鉱脈型鉱床で、鉱化時期は3Maごろを示します。
ここではずりで菱マンガン鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱などの熱水系の鉱物の観察を行いました。
虫が非常に多かったので、次回は虫よけを持っていこうと思います。