道南巡検

2018/09/22-23

お久しぶりです、西川です。

夏休みも終わりかけということで少し足を伸ばして道南に巡検に行ってきました。

メンバーはB3までの計8名。先輩たちのいない巡検は初めてでみんなドキドキでした。

そんな道南巡検の様子をダイジェストで紹介します!

1日目

早朝5:30に札幌を出発し、一路道南へ。

目的地を目指し、道央道を走るハイエースの車窓からは北海道の代表的な火山である樽前山や有珠山、昭和新山、北海道駒ケ岳などの山々が見えて、最初の目的地に着く前からワクワクが止まりません。

しかし巡検への期待とは裏腹に天気は生憎の雨に・・・☔️

道南への道すがらに見た有珠山と昭和新山にかかる虹。日が指していたのはこの一瞬だけだった・・・。

1日目のメインターゲットは函館市にある活火山、恵山(エサン)です。

恵山は気象庁により常時観測の対象になっていて現在でも噴気活動が盛んな山です。噴気孔が多く存在する地獄谷は2.5kaの山体崩壊を伴う水蒸気噴火によって形成された爆裂火口であり、今回はこの周辺を散策しました。

雨の中でしたがゴウゴウと音を立てて噴気を放出する噴気孔や噴気孔の周辺には析出した硫黄の黄色の結晶を観察することができました。

次回は行く時は晴れるといいですね。

恵山の地獄谷(爆裂火口)


噴気孔とその周囲に析出した硫黄

内部は大変高温になるため注意。

また今回の宿泊した鶉ダムオートキャンプ場のバンガローはテレビがついてて夜にみんなでグレートネイチャーを鑑賞したのはいい思い出となりました。

2日目

1日目と打って変わって晴天となった2日目は渡島半島の日本海側を北上しながら数々のジオサイトを巡りました。中でも乙部町の鮪ノ岬(シビノミサキ)は一際印象的でした。

鮪ノ岬は安山岩柱状節理の大露頭であり、その見た目が魚の鱗のようであったところが名前の由来となっています。

この節理は上部と下部の二層構造にも見える興味深い見た目をしていますが、よく観察すると実際は湾曲したひと繋がりの節理となっていて上部では節理の横断面が、下部ではその縦断面が露出していることが分かります。

近寄って観察すればするほどそのスケールの大きさに圧倒され、人間の小ささを思い知らされる、そんな場所でした。

鮪ノ岬

スケールは露頭に迷うGROUNDメンバー

鮪ノ岬にて集合写真

柱状節理が一本置いてあり、センスが良い。

そんなこんなで今回も無事巡検を終えることができました。ドライバーの皆さんありがとうございました。

また、この巡検を以て、第九紀の巡検活動は終了となります。来紀もまた色んなジオサイトを巡れるといいですね!