本山妙覺寺(北龍華具足山妙覺寺)は、
日蓮大聖人の御遺言を受けた日像上人が、
鎌倉時代末期に京都で法華の教えを弘めたことに始まる
日蓮宗由緒寺院の一つです。
永和4年(1378年)に法華信者で支援者であった
小野妙覚氏の寄進する四条大宮の地に開創され
開山を日像上人、開基を日實上人と申します。
室町時代には
法華信仰の広がりとともに多くの町衆の支持を受け
京都における法華宗寺院の
中心的存在として歩んできました。
その歴史の中で妙覺寺は単なる一寺院にとどまらず
信仰・文化・京都の歴史と深く結びついてきました。
天文法華の乱など
京都を揺るがす大きな歴史の転換点にも
立ち会いながら幾度もの困難を乗り越え、
今日まで法灯を護り受け継いでいます。
初めてお参りされる方も、
どうぞゆっくりとお過ごしください。
境内に流れる静けさの中に
都の歴史と人々の信仰の積み重ねを
感じていただければ幸いです。
妙覺寺には日蓮宗にとって大切な寺宝や
歴史的に重要な遺構など様々な物が伝えられてきました。
これらはこのお寺が歩んできた信仰と歴史を
今に語りかけてくれる存在です。
ここでは、その中の二つをご紹介いたします。
(聚楽第の遺構)
この山門は寺伝によると、
豊臣秀吉が築いた「聚楽第」の裏門を
移築したものとされています。
聚楽第はすでに姿を消した幻の城であり、
その遺構は京都でもわずかしか残されていません。
西本願寺の飛雲閣や大徳寺の唐門などと並び、
当時の面影を今に伝える貴重な建造物のひとつです。
城門として使われていたため、
両側に開く扉や、
梁の上には伏兵が入れる空間を備えており、
戦国の世の建築特徴を間近に感じることができます。
春には門前に美しい桜が咲き、
歴史ある佇まいに
ひときわ華やかな表情を添えます。
(国指定重要文化財)
この日蓮聖人座像は、
国の重要文化財に指定されている
妙覺寺を代表する寺宝のひとつです。
日像上人の発願によって造立されたと伝えられ
像の内部、後頭部の内側にあたる場所には
日像上人の花押(サイン)が記された
御曼荼羅が納められています。
御曼荼羅の筆跡から1310年頃の物と判明し
約700年前に制作された座像であることが
確認されています。
作りは、木の部品を組み合わせて作る寄木造で
目には水晶を用いる「玉眼」と呼ばれる技法が
使われております。
穏やかでありながら
凛とした力強い表情が印象的です。
妙覺寺は、普段は非公開の寺院ですが
新緑が美しい5月、そして葉の色づく紅葉の11月には
本堂や、その正面に広がる庭園「法姿園(ほうしえん)」
さらに斎藤道三の遺言状などを含む特別展示をご覧いただけます。
静かな境内で季節の移ろいとともに
ゆっくりと流れる時間をお楽しみください。
期間: 5月1日 ~ 5月31日
時間: 10:00 ~ 15:30
(最終受付 15:00)
拝観料:800円
※小学生以下無料
所在地
〒602-0007
京都市上京区下清蔵口町135
日蓮宗 本山 妙覺寺 寺務所
ご対応可能時間
9:00~15:00
お問い合わせ
Tel: 075-441-2802