一宮研伸大学 看護学部 がん看護専門看護師
岩井 美世子
頭頸部はその領域の特徴から、咀嚼・嚥下、呼吸、発声・構音など生命や生活に影響する重要な役割を担っています。また、他者から見えやすい部位でもあります。そのため治療によって頭頸部の機能や顔貌が変化することは、頭頸部がんサバイバーがその後の人生を続けていくうえで様々な苦悩を抱える可能性があり、治療後のQOLに大きく影響します。
頭頸部がん患者やサバイバーへの支援は、多職種で関わることが重要となります。そこで、頭頸部がん患者やサバイバーが治療前から治療後を通して、安心・安楽に生活を送ることができるようさまざまな職種の視点での支援の情報を共有しながら、支援の均てん化を図ることを目的に、頭頸部がんサポート研究会を設立しました。
本研究会を通して医療・介護・福祉に携わる多くの人と共に、より良い支援を考え、実践できることを願っています。
愛知県がんセンター 副院長 兼 頭頸部外科部長
花井 信広
顧問として、頭頸部がんサポート研究会の活動に関わらせていただくことを光栄に存じます。頭頸部がんは、その重要な役割から、治療によって患者さんの生活に大きな影響を及ぼす疾患です。本研究会は、患者さんやサバイバーが安心して本人の望む生活を送ることができるよう、様々な職種の専門家が連携して支援に関する情報を共有し、知識を交換する場となっています。
私は、多くの患者さんとその家族と関わる中で、頭頸部がんがもたらす身体的・精神的な負担を目の当たりにしてきました。そのため、本研究会の目的に共感し、患者さんと家族のQOL向上に向けた取り組みを支援できることは私にとって喜びです。患者さんやサバイバーの立場に立ち、専門的な視点を交えたサポートを提供することで、より良い支援が実現できると信じています。
私自身も、本研究会を通じて、様々な専門家との交流や議論を通じて、頭頸部がん患者さんの生活の質を向上させるために貢献できるよう努めてまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。