膝折は、江戸時代に川越街道の宿場町として栄えた街です。川越街道は江戸から親藩川越藩を結ぶ道路として整備され、膝折宿は江戸から数えて4番目の宿場町でした。川越側から上宿、中宿、下宿に分けられ、現在の「膝折郵便局」付近に膝折宿の本陣があったといわれています。「膝折郵便局」近くの「旧脇本陣村田屋」は今も重厚な建物が残り、江戸の面影を感じることができます。
膝折宿中宿 脇本陣
江戸時代の膝折宿では、銅や真鍮などを針金などに加工する伸銅が盛んに行われていたといいます。これは黒目川の流れを利用した水車を動力としたもので、やがて現在の新座市片山にも広まり、この付近一帯は埼玉県有数の伸銅生産地となりました。