富澤研究室

Tomizawa Lab. at Iwate Prefectural University


岩手県立大学 ソフトウェア情報学部

社会システムデザインコース


コンピュータシステム=情報システムと捉えられがちですが,日々の仕事や生活に関わる情報システムは、コンピュータシステムだけでは成り立ちません。関わる人たちの意欲や目的、文化や習慣、理想と現実を考慮に入れたシステムデザインが大切です。当研究室では対象フィールドを通してその要諦を学ぶと共に、よりよいシステム環境の構築を目指します。


地域課題の解決を目指した情報システムの応用研究

NEWS & TOPICS

現在進行中の研究プロジェクト

資料の利用活性

岩手県立図書館に所蔵された震災関連資料を使って行われた様々な学習成果をデジタルアーカイブするためのシステムを研究開発しています。それを通して,資料の利用活性とともに,震災の記憶の風化防止を目指します。

環境・観光まちづくり

スマートホンを使って,誰もが参加できる調査支援システムの研究開発を行っています。もともと特定外来生物を対象としていましたが,現在では海洋・河川ゴミを対象に,市民参加型でデータを収集するためのアプリの研究開発を行なっています。UT(ユニバーサルツーリズム)のためのビデオアーカイビングシステムに関する研究開発も行っています。

こころの健康相談

若者層に馴染みの深いSNSチャットボット を使って,こころの悩みの種類に応じて,適切な相談窓口へ誘導するためのシステムを研究開発しています。現在は,盛岡市を対象に,基本機能を実装した評価版を公開しています。

プログラミング初学者支援

研究室では,学部広報委員会の取り組みに協力して,毎年夏に小中学生向けのプログラミング初心者向け教室を開催しています。そこから発展して,近隣の小学校,普通科高校にもコンテンツの提供を行なっています。このようなニーズの高さから,プログラミング初学者向け教室に活用可能な情報システムを研究開発しています。

自治体向けICT支援

環境意識が高まる中,地方自治体では自治体広報誌の部数・ページ数削減に向けた取り組みが始まっています。また,少子高齢化が進んだ限界集落の活動支援,記憶・記録の継承は社会問題化しています。そのような地域課題に対して,ICTの活用方法を探ります。

現在は,環境・観光まちづくり,資料の利活用,こころの相談窓口への誘導といった3つのテーマを中心とした研究を主に行っています。その他にも,プログラミング初学者向けICT支援に関する研究,自治体広報のあり方に関する研究,限界集落の地域情報アーカイブ,震災学習支援システムに関する研究などに取り組んでいます。研究開発中のシステムの一部は「研究開発」メニューからアクセス可能です。