富山県氷見市で地域型アートプロジェクト「氷見クリック」や「ヒミング」を主催していた平田哲朗が、大量の作品?研究物?構造体を遺し急逝しました。
東京藝術大学在学中より、構造的で生命の本質に迫るような絵画を描いていた平田は、バックミンスター・フラーのフラードームの構造体への興味を入り口として多面体のさまざまな展開に関心を持ち、この15年ぐらいほとんど発表することもなく、作り続けていた作家です。
微生物や微化石の構造体のモデルにも思えるし、未来の宇宙船や人工衛星の建造物の構造体のようにも見えます。数学の多面体の基本を自由に展開しながら、生命や宇宙の本質に迫る勢いでこの立体の制作に没頭してきたのかもしれません。
これが何であるのかの解釈は既に美術の文脈だけでは解明不能で、さまざまな専門家、研究者の意見を、この展覧会を機会に求めたいところです。
本展は、根源的な問いを追い続けた作家としての平田の活動に光を当て、芸術と科学の両方の視点からその魅力を解き明かす出発点となればと思います。
平田の作品は、五角形、六角形、七角形など多角形の配列パターンによって創出される多様な形態からできています。
モデルは世界の為のモデルなのか? それとも世界がモデルの為の世界なのか? そんなことを考えながら、だれもが当たり前にふれている素材、鉛筆と輪ゴムから始まり、クラフトバンドや竹、結束バンド、PPバンドと素材を変遷しつつ、増殖を続けました。分子構造としてのフラーレンやナノチューブをフラクタル状に組み合わせて準結晶構造のシェルター、万華鏡が三次元化されたような、幻惑に視線を誘い、シナプスを刺激します。
日程 2022年10月13日(木)〜2022年10月17日(月)
時間 11:00〜20:00(最終日は18:00まで)
休廊 会期中無休
料金 入場無料
会場 3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー
URL 3331 Arts Chiyoda|展覧会紹介ページ
https://www.3331.jp/schedule/005677.html
SNS Facebook
https://www.facebook.com/hiratatetsuaki.artsorscience/
主催 平田哲朗展実行委員会
共催 3331 Arts Chiyoda
協力 氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣
平田哲朗展実行委員会
平田淑江、平田柳
伊藤敦、大西正紀、小川佳夫、小沢剛、小沢歩実、角田俊也、中村政人、
福濱美志保、福濱嘉宏、藤浩志、松橋睦生、三輪ゆうこ、鎧高由紀子
ボランティア協力
入澤潤、牛島辰馬、大引巻代、柿谷政希子、加藤路、サントス、島孝太朗、
高松忠宏、高松浩子、釣賀愛、中澤暢雄、にしかわしょう子、吉本伊織