第31回大学教育研究フォーラム 終了いたしました
第31回大学教育研究フォーラムは、271名の参加者、39件の個人研究口頭発表、19件の個人研究ポスター発表、12件の参加者企画セッションを得て、無事終了しました。各会場で充実した発表と活発な議論が交わされ、熱気のある会となりました。ご参加、ご発表いただいたみなさま、本当にありがとうございました。来年度も3月中旬にオンラインで開催する予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
2025年3月14日 大学教育研究フォーラム実行委員会
第31回大学教育研究フォーラム 終了いたしました
第31回大学教育研究フォーラムは、271名の参加者、39件の個人研究口頭発表、19件の個人研究ポスター発表、12件の参加者企画セッションを得て、無事終了しました。各会場で充実した発表と活発な議論が交わされ、熱気のある会となりました。ご参加、ご発表いただいたみなさま、本当にありがとうございました。来年度も3月中旬にオンラインで開催する予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
2025年3月14日 大学教育研究フォーラム実行委員会
優秀発表賞受賞者決定のお知らせ
第31回大学教育研究フォーラムから、若手による優れた研究の成果発表を奨励するために、フォーラム参加者の投票により優秀発表賞が授与されることとなりました。受賞資格者は、発表時に満40歳未満である方、または直近の学歴に関し⼤学院修⼠課程修了後10年を経過しない方で、個人研究発表(口頭発表・ポスター発表)の第一著者に限ります。 投票資格は、学生を除く参加者全員にあります。
今年度は、以下の2名の発表者が受賞されました。おめでとうございます。
第31回大学教育研究フォーラム優秀発表賞
◆嶋田みのりさん(東北学院大学)
発表題目 「正課外における学習コミュニティを創出するための学習支援の検討ー国内外の大学の学習支援の事例分析から」(ポスター発表)
嶋田みのり(東北学院大学)・遠海友紀(東北学院大学)
◆澁川幸加さん(中央大学)
発表題目 「通信制大学生の年齢別入学時・入学後の満足感の実態調査」(ポスター発表)
澁川幸加(中央大学)・眞鍋倫子(中央大学)・松田美佐(中央大学)・中尾友香(中央大学)・宮崎朔(中央大学)
大学教育研究フォーラム実行委員会
コロナ禍においては、ほぼすべての大学でオンライン授業が実施され、改めてオンライン授業が今後の大学教育の一つの方法として認識されるようになりました。現在では多くの日本の通学制大学では、対面授業に戻り、コロナ禍前後での変化は表面的にはあまり大きくないようにも見えます。その一方で、通信制大学では、若年層の進学率が上昇し、設置認可申請も相次いでいます。通信制大学と通学制大学の境界は、第一には「授業の方法」にありますが、果たしてそれだけでしょうか。本シンポジウムでは、通信制大学の取り組みや海外の事例を知ることで、通信制の大学の魅力は何か、通学制の大学であることにどのような積極的な意味があるのかを議論したいと思います。
話題提供者としては、まず、通信制大学の側からお二人をお招きしました。お一人は、若年層の学生を多く抱え、マイクロクレデンシャルを導入するなど、独自の取り組みで知られるサイバー大学の川原洋学長、もうお一人は、オンライン・対面を駆使してコミュニティビルディングに力を入れた教育方法をとる京都芸術大学芸術教養学科の立ち上げにご尽力された早川克美先生です。特徴の異なる2つの通信制大学では、どのような教育方法で、どのような学生を育てているのかを詳しくご報告いただきます。
また、コロナ禍や生成AIの登場で大きく教育方法が変化したハーバード大学の事例について、我喜屋まり子先生よりご報告いただきます。
シンポジウムの冒頭では、コロナ禍前後での通学制大学の変化と通信制大学の状況について、京都大学教育学研究科の田口真奈先生から話題提供を行っていただきます。
曖昧化する通信制大学と通学制大学の境界:コロナ禍の影響から
通学制大学における遠隔授業は、2001年から最大60単位まで認められていましたが、コロナ禍前まではほとんど実施されていませんでした。しかし、ICT化の進展とコロナ禍の影響により、オンライン授業は通学制大学にとっても身近な選択肢となりつつあります。一方、通信制大学ではコロナ禍以降、18〜22歳の若年層の入学者が急増しています。若年層を明確な対象とする通信制大学の新設や、「毎日通える」ことを特徴とする通信制大学の存在など、通信制大学と通学制大学の境界が曖昧になりつつあります。本講演では、コロナ禍前後における通学制大学の変化に加え、通信制大学の教育方法や学生層の変化について概観します。
≪プロフィール≫
大阪大学博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。京都大学高等教育教授システム開発センター研修員、メディア教育開発センター准教授、ハーバード大学デレッグボク教授学習センター客員研究員、京都大学高等教育研究開発推進センター准教授を経て、2022年9月より現職。専門は、教育工学、大学教育学。
≪主な著書≫
『模索されるeラーニング:事例と調査データにみる大学の未来』(東信堂,2005)[共編著]、『大学eラーニングの経営戦略:成功の条件』(東京電機大学出版局, 2005)[共編著]、『未来の大学教員を育てる』(勁草書房, 2013)[共編著]、『教育工学における大学教育研究』(ミネルヴァ書房,2020)[共編著]など
サイバー大学におけるオンライン教育の構造改革
サイバー大学はITとビジネスを主な教育分野として、2007年4月に開学した国内初のフルオンライン大学です。開学17年を経て、2024年4月より、これも国内の大学としては初めて学位プログラムの全てをマイクロクレデンシャル制へ移行しました。合わせて、テーマ別マイクロクレデンシャルの取得証明を国際基準に則したオープンバッジで発行することも始めました。
本講演では、これらの新たな取り組みが専門教育の強化と教育ニーズの多様性への対応、人材育成における産学連携へと発展する可能性についてご報告します。
≪プロフィール≫
1984年学位取得後、シュルンベルジェにて資源探査システム開発においてキャリアをスタート。1992年より、国内外資本のIT企業を経て、2000年にソフトバンク株式会社(現社名)にCTOとして就任。2007年、ソフトバンク資本による株式会社立サイバー大学設立と同時に実務家教員として就任。2012年より学長、2019年より代表取締役を兼務し、現在に至る。カリフォルニア州立工科大学フンボルト校 理学部卒(B.S.)、マサチューセッツ工科大学 工学部 博士課程修了(Sc.D.)。三菱総研DCS 株式会社 社外取締役、一般社団法人 日本1EdTech協会 理事。
『ひとりで学ぶ』を超える:通信制大学におけるピアラーニングのデザイン
通信制大学では、学生がそれぞれ自分のペースで学ぶことができる一方で、学習が孤立しやすいという課題があります。しかし、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科は、2013年に開設された100%オンラインの学科であり、現在約3,300名の学生が在籍するなか、学びのコミュニティビルディングに力を入れ、学生同士が主体的に学び合うピアラーニング環境を育んできました。本講演では、当学科の取り組みを紹介しながら、オンライン環境において学生同士の学び合いをどのように生み出し、支えているのか、その具体的な仕組みやサポートの方法についてお話します。通信制でも「ともに学ぶ」ことができる、その可能性と意義を探ります。
≪プロフィール≫
東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。東京大学大学院 学際情報学府 文化人間情報学コース 修了(学際情報学)。「人と情報」・「人と空間」の適切な関係を構築するデザイナー、「学びを支援する環境をどのようにデザインすれば有効なのか」をテーマにした研究者、そして「身の回りの環境を常に新鮮な目で捉えるデザインの感性・知性を育む学び」を支援する教育従事者としての活動の有機的な連携に取り組んでいる。2004年グッドデザイン賞金賞、2007年JCDデザインアワード審査委員特別賞、FUSION MUSEUM KNIT × TOY(2007・SDA賞サインデザイン賞)、SHINJUKU PICCADILLY INFOMATION PROJECT(2009・SDA賞サインデザイン優秀賞)
≪主な著書≫
『デザインへのまなざし―豊かに生きるための思考術 私たちのデザイン1』(幻冬舎、2014年)など
グローバル・インパクトのためのリベラルアーツと学際的イノベーションの融合:ハーバード大学ほか先進大学の事例から
高等教育の未来は、グローバルな課題に対応するためのリベラルアーツと学際的イノベーションの融合にあります。ハーバード大学をはじめとする先進的な大学では、人工知能やテクノロジーの進化、そして社会の変化に即応した教育の必要性が強調されています。重要なのは、分析的思考、創造性、倫理的リーダーシップを育みながら、ダイナミックで柔軟な学習プロセスを通じてグローバル社会と繋がることです。本講演では、ハイブリッド教育モデルの最前線を探りながら、急速に複雑化する世界において、大学がどのように学生の多様化するニーズに適応しているのかについて、実践的な事例を交えてご紹介します。
≪プロフィール≫
ハーバード大学大学院教育経営・社会政策博士課程修了。同大学ヒューマンディベロップメント修士課程修了。ハーバード大学法科・教育・公衆衛生大学院、東京大学大学院医学系研究科グローバル・リーダーシップ・プログラム等にて学術アドバイザー、ファカルティ・ディレクターなどを歴任。
分厚い中間層の若者たちを、本講演では高度な知見を社会の中で実装し活用する実践的人材と定義し、我が国の経済や地域社会を支えていく貴重な人材と位置づけています。ユニバーサル段階に入った日本の大学進学率では、大学にこのような人材育成機能が求められています。そこでは高校で何らかの理由で学習の成功を収められなかった学生たちが、もう一度大学で学ぶ意欲を持ち、自身のキャリアや可能性を見出す教育が必要になります。大学に何ができるのか。カリキュラム、授業、正課外活動、組織といった多面的な側面から、実践の事実にもとづいてお話しします。
≪プロフィール≫
関西大学教育推進部教授を経て、2020年度に桐蔭学園に着任。桐蔭横浜大学副学長を就任後、2022年度から現職。教育研究開発機構 機構長を兼務。専門は人の学びの構造やプロセスを解明する学習研究であり、児童・生徒・学生を対象とした小学校から大学までの幅広い学びと成長を対象とする。ケルン大学哲学修士、大阪大学修士・博士(言語文化学)。 文部科学省 中央教育審議会大学分科会臨時委員、同 大学設置・学校法人審議会(大学設置分科会)特別委員、日本学術振興会 地域活性化人材育成事業~ SPARC ~委員会委員などを兼務。
5,000円(PDF版論文集代を含む)
学生・研究生は無料です(申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です )
※10月1日(火)に参加・発表申し込みを開始いたします。 発表申し込みには、あらかじめ参加申し込みが必要です。
入金確認後、3月3日以降に、発表要旨・ポスター・発表資料がご覧いただけるようになります。
できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。
銀行振り込みも受け付けますが、その場合、入金確認には数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
個人研究発表は、口頭発表とポスター発表があります。昨年度に続きオンライン学会システム「ONLINE-CONF」((株)AGRI SMILE)を用います。
口頭発表はZoomで、ポスター発表はONLINE-CONFの「意見交流場」でリアルタイムにディスカッションを行います。
発表日時:【口頭発表】 2025年3 月12日(水)13:00~14:40・3月13日(木)9:30~11:10
【ポスター発表】 2025年3 月12日(水)14:50~15:50・3月13日(木)11:20~12:20
発表形式:
口 頭 発 表 :Zoomによるオンライン発表(発表資料は「ONLINE-CONF」に事前掲載が望ましい)
1人20分(発表15分+質疑5分)
ポスター発表:ONLINE-CONFによるオンライン発表(ポスター/動画は「ONLINE-CONF」に事前掲載)
(在席責任時間45分の間「意見交流場」で議論をおこなっていただきます。)
※この時間に係の者が伺います。在席していなければ、発表取り消しと見なされます)
発表申し込み:2024年10月1日(火)~10月25日(金)11月5日(火)に延長しました
さらに多くの方にご発表いただくために、11月12日(火)まで再延長いたしました。
※発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金が必要です。
参加費(発表費は徴収いたしません):5,000円(ただし、学生・研究生は無料です。申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です 。)
※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
『発表論文集』原稿登録:2024年12月2日(月)~2025年1月9日(木)
研究発表者の資格:大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方
発表時の注意事項:
・ 発表申し込み受付(10月25日〆切)後、提出いただいた発表テーマ、内容の要約(200字程度)などをもとにプログラムを確定し、発表者に通知します(11月20日予定)。その後、『発表論文集』原稿を作成(1月9日〆切)いただきます。
・個人研究発表は、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。
・発表者資格の有無の検討ならびに、発表依頼通知はいたしません。ただし、大学教育とは無関係の内容である場合等、実行委員会より内容の変更をお願いする場合があります。あからじめご了承ください。
・口頭発表かポスター発表かは申し込み時に選択いただきます。申し込みの状況をみて、変更をお願いする場合がございます。
・連名である第二発表者以下は必ずしも当日に参加している必要はありません。
参加者企画セッションは、1日目90分、2日目150分です。
発表日時:2025年3 月12日(水)16:00~17:30(90分)、3月13日(木)14:45~17:15(150分)
発表形式:Zoomによるオンライン発表
発表申し込み:2024年10月1日(火)~10月25日(金)11月5日(火)に延長しました
さらに多くの方にご発表いただくために、11月12日(火)まで再延長いたしました。
※発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金が必要です。
参加費(発表費は徴収いたしません)
5,000円(ただし、学生・研究生は無料です。学生証の提示が必要です)
※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
登壇者の資格:大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方
『発表論文集』原稿登録:2024年12月2日(月)~2025年1月9日(木)
参加者企画セッションの注意事項
・企画者は、申し込み時に内容の要約(200字程度)を必ず記入してください。
・企画者・連名企画者・話題提供者・指定討論者・司会者、それぞれ参加申し込みが必要です。(登壇者の追加・取り下げは、1月9日まで可能です。ただし、一度入金された参加費の払い戻しはいたしません。)
・企画者が司会者、話題提供者(指定討論者)を兼ねることは可能です。
・企画者、発表者等名前のあがっている方は、すべて当日参加が求められます。
・参加者企画セッションは、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。
主 催
大学教育研究フォーラム実行委員会
委員長 松下佳代(京都大学教授)
副委員長 田口真奈(京都大学准教授)
会計 佐藤万知(京都大学准教授)
監事 夏目達也(桜美林大学特任教授)
委員 飯吉 透(京都大学教授)
岩田貴帆(関西学院大学専任講師)
大塚雄作(国際医療福祉大学大学院特任教授)
香西佳美(立命館大学嘱託講師)
斎藤有吾(新潟大学准教授)
酒井博之(京都大学准教授)
澁川幸加(中央大学特任助教)
深堀聰子(九州大学教授)
山田剛史(関西大学教授)
協 力
京都大学大学院教育学研究科高等教育学コース
利用システム
ONLINE CONF(オンラインカンフ)
お問い合わせ
大学教育研究フォーラム事務局
highedu.forum[at]gmail.com([at] を@に置き換えてください)
第30回 2023年度 第29回 2022年度 第28回 2021年度 第27回 2020年度 第26回 2019年度 第25回 2018年度 第24回 2017年度
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