第29回大学教育研究フォーラム 終了いたしました。
第29回大学教育研究フォーラムは、421名の参加者、73件の個人研究口頭発表、33件の個人研究ポスター発表、11件の参加者企画セッションを得て、無事終了しました。今回は、本フォーラムを支えてきた京都大学高等教育研究開発推進センターが昨年9月末に廃止され、スタッフも大幅に削減された中での開催でしたが、各会場で充実した発表と活発な議論が交わされ、例年にもまして熱気のある会となりました。ご参加、ご発表いただいたみなさま、本当にありがとうございました。来年度も3月中旬にオンラインで開催する予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
2023年4月28日 フォーラム実行委員会
第29回大学教育研究フォーラム 開催のお知らせ
「第29回大学教育研究フォーラム」を、2023年3月15日（水）・16日（木）に開催することになりましたので、お知らせいたします。
本フォーラムは、これまで30年近くにわたり、京都大学高等教育研究開発推進センター（前身は高等教育教授システム開発センター）を運営母体として開催されてきました。
しかし、残念ながら、2022年9月末をもってセンターは廃止され、教員・スタッフもある者は配置換となり、ある者は京大を後にせざるを得ませんでした。FD、教育におけるICT活用、アセスメント等、センターが行ってきた業務のほとんどは引き継がれませんでしたが、このフォーラムだけは、何とか継続したいと考えております。
すでに2020年度から、本フォーラムは大学教育研究フォーラム実行委員会の主催となっております。京都大学を越えて多くのみなさまのお力添えのもとに、本フォーラムが、全国の大学関係者との情報交換・実践交流の場として機能していくことを願っております。
本フォーラムは、今年度もフルオンライン開催となります。スタッフや予算不足のために全面対面開催には当分踏み切れないという消極的な事情もありますが、より積極的にオンラインの強みを活かしたフォーラムの在り方を模索していく所存です。そのためには皆さまの積極的なご参加が不可欠です。ともに盛り上げていってくださいますようお願い申し上げます。
皆さまの積極的なご参加とご提案を、心からお待ち申し上げております。
大学教育研究フォーラム実行委員会委員長 松下 佳代
シンポジウムでは、「これでよいのか、大学教育・大学ガバナンス改革」というテーマで、現在、進められている大学教育・大学ガバナンスの改革について立ち止まって考える機会としたいと思います。2014年の学校教育法改正により大学のガバナンスにかかる法制度が変更され、学長に権限が集中し、執行部主導で大学の意思決定や組織改革が行われています。そのなかで、どうすれば、学生を成長させるような教育実践や教育風土を創り出すことができるでしょうか。また、教育支援組織はどのようにそれをサポートできるでしょうか。大学経営・リーダーシップ研究、大学政策立案の第一線で活躍されている方々をお招きして、丁々発止の議論を展開していただきます。
両角亜希子（東京大学大学院教育学研究科教授）
≪プロフィール≫
東京大学博士（教育学）、産業技術総合研究所特別研究員、東京大学大学総合教育研究センター助手、助教、東京大学大学院教育学研究科講師、准教授を経て、2021年10月より現職。専門は高等教育論、とくに大学経営論。文部科学省大学入試のあり方に関する検討会議委員、学校法人のガバナンスに関する有識者会議委員等を務める。
≪主な著書≫
『日本の大学経営－自律的・協働的改革をめざして』（東信堂，2020）、『学長リーダーシップの条件』（東信堂，2019）など。
村澤昌崇（広島大学高等教育研究開発センター副センター長／准教授）
≪プロフィール≫
広島大学博士（教育学）。広島大学大学教育研究センター助手、広島国際学院大学現代社会学部講師等を経て、2018年より現職。専門は高等教育論、教育社会学。現在、日本教育社会学会学会奨励賞選考委員、日本高等教育学会理事等を務める。
≪主な著書≫
『大学と国家 制度と政策』（玉川大学出版部，2010）、『教育社会学事典』（丸善出版，2018）、『よくわかる高等教育論』（ミネルヴァ書房，2021）など。
吉田文（早稲田大学教育・総合科学学術院教授）
≪プロフィール≫
東京大学博士（教育学）。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了後、元メディア教育開発センター助教授・教授、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員を経て、2008年より現職。専門は教育社会学、高等教育論。日本教育社会学会会長、日本学術会議連携会員・会員等を務める。
≪主な著書≫
『大学と教養教育―戦後日本における模索―』（岩波書店，2013）、『文系大学院をめぐるトリレンマ』（玉川大学出版部，
2020）、『学士課程教育のグローバル・スタディーズ―国際的視野への転換を展望する―』（明石書店，2022）など。
合田哲雄（文化庁次長、前 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官）
≪プロフィール≫
92年文部省入省。国立大学法人化の担当、08年学習指導要領改訂の担当、NSF（全米科学財団）フェロー、高等教育局企画官、研究振興局学術研究助成課長、初等中等教育局教育課程課長、同財務課長、科学技術・学術総括官等を経て21年7月から現職。兵庫教育大学客員教授、広島大学客員研究員。
≪主な著書≫
『学習指導要領の読み方・活かし方』（教育開発研究所，2019）、『学校の未来はここから始まる』（教育開発研究所，2012）、『メディアリテラシー』（時事通信出版局，2021）など。
飯吉 透（京都大学学術情報メディアセンター教授）
≪プロフィール≫
フロリダ州立大学大学院Ph.D（教授システム学)。カーネギー財団知識メディア研究所所長、マサチューセッツ工科大学シニアストラテジスト、京都大学高等教育研究開発推進センター長・教授、教育担当理事補等を歴任。世界経済フォーラムグローバル・アジェンダ評議会委員(「テクノロジーと教育」部門)、中央教育審議会大学分科会質保証システム部会委員、JMOOC理事等を務める。
≪主な著書≫
”Opening Up Education: The Collective Advancement of Education through Open Technology, Open Content, and Open Knowledge”（MIT Press, 2008）、『ウェブで学ぶ― オープンエデュケーションと知の革命―』（筑摩書房，2010）など。
【指定討論】
寺﨑昌男 （東京大学・立教大学・桜美林大学名誉教授）
≪プロフィール≫
教育学博士（東京大学）。立教大学、東京大学、桜美林大学にて教育・研究に当たる。東京大学で教育学部長、附属中・高等学校長、立教大学で全学共通カリキュラム運営センター長、桜美林大学で職員対象修士コースの創設に参加。日本教育学会長、教育史学会代表理事、大学教育学会会長および日本学術会議第17・18期会員等を歴任。
≪主な著書≫
『日本における大学自治制度の成立』（評論社，2000）、『日本近代大学史』（東京大学出版会，2020）、『プロムナード東京大学史』（東京大学出版会，1992）など。
今回のフォーラムでは、2日目に特別講演を設けました。現在、細分化しすぎた学問体系に対し、複合的な人類的な課題に取り組むために、総合知や異分野連携・融合の必要性が叫ばれています。京都大学で学際融合の学術創成を実践してこられた宮野公樹さんにご講演いただきます。
宮野公樹（京都大学学際融合教育研究推進センター准教授）
≪プロフィール≫
学問論、大学論、（かつては金属組織学、ナノテクノロジー）。総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。国際高等研究所客員研究員も兼任する他、2021年5月一般社団法人STEAM Associationを設立し代表理事に。日本イノベーション学会理事。2008年日本金属学会論文賞等の学術系の他、2019年内閣府主催第一回日本イノベーション大賞の受賞も。前著「学問からの手紙—時代に流されない思考—」（小学館）は2019年京大生協にて一般書売上第一位。2021年2月発刊の近著「問いの立て方」（ちくま新書）。
本フォーラムは、シンポジウム・特別講演・個人研究発表・参加者企画セッションがあります。また、今年度は番外編として、皆様と語り合うディスカッションフォーラムをもうけました。
個人研究発表は、口頭発表とポスター発表の両方を設定しました。オンラインでもしっかりインタラクションできるように工夫します。
参加者企画セッションは、昨年度に引き続き2日間とも設定し、時間の長さを変えた2バージョンをご用意しました。
5,000円（PDF版論文集代を含む）
学生・研究生は無料です（申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です ）
※10月3日(月)に参加・発表申し込みを開始しました。 発表申し込みには、あらかじめ参加申し込みが必要です。
入金確認後、3月8日以降に、発表要旨・ポスター・発表資料がご覧いただけるようになります。
できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。
銀行振り込みも受け付けますが、その場合、入金確認には数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
個人研究発表は、口頭発表とポスター発表があります。昨年度に続きオンライン学会システム「ONLINE-CONF」（(株)AGRI SMILE）を用います。
口頭発表はZoomで、ポスター発表はONLINE-CONFの「意見交流場」でリアルタイムにディスカッションを行います。
発表日時：2023年3 月15日（水）・3月16日（木）9:30～11:10（口頭発表）
2023年3 月15日（水）・3月16日（木）11:20～12:20（ポスター発表）
発表形式：
口 頭 発 表 ：Zoomによるオンライン発表（発表資料は「ONLINE-CONF」に事前掲載が望ましい）
1人25分（発表15分＋質疑8分＋2分交代時間）
ポスター発表：ONLINE-CONFによるオンライン発表（ポスター/動画は「ONLINE-CONF」に事前掲載）
11:20-12:20（在席責任時間45分の間「意見交流場」で議論をおこなっていただきます。）
※この時間に係の者が伺います。在席していなければ、発表取り消しと見なされます）
発表申し込み：2022年10月3日（月）～10月28日（金）11月7日（月）に延長しました※発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金が必要です。
参加費（発表費は徴収いたしません）：5,000円（ただし、学生・研究生は無料です。申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です 。）
※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
『発表論文集』原稿登録：2022年12月5日（月）～2023年1月10日（火）
研究発表者の資格：大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方
発表時の注意事項：
・ 発表申し込み受付（10月28日11月7日〆切）後、提出いただいた発表テーマ、内容の要約（200字程度）などをもとにプログラムを確定し、発表者に通知します（11月21日予定）。その後、『発表論文集』原稿を作成（1月10日〆切）いただきます。
・個人研究発表は、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。
・昨年度まで行っておりました発表者資格の有無の検討ならびに、発表依頼通知はいたしません。ただし、大学教育とは無関係の内容である場合等、実行委員会より内容の変更をお願いする場合があります。あからじめご了承ください。
・口頭発表かポスター発表かは申し込み時に選択いただきます。申し込みの状況をみて、変更をお願いする場合がございます。
・連名である第二発表者以下は必ずしも当日に参加している必要はありません。
参加者企画セッションは、昨年度に引き続き2日間とも設定し、時間の長さを変えた2バージョンをご用意しました。
発表日時：2023年3 月15日（水）13:20～14:50 （90分）、3月16日（木）14:30～17:00（150分）
発表形式：Zoomによるオンライン発表
発表申し込み：2022年10月3日(月)～10月28日(金) 11月7日（月）に延長しました※発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金が必要です。
参加費（発表費は徴収いたしません）
5,000円（ただし、学生・研究生は無料です。学生証の提示が必要です）
※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。
登壇者の資格：大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方
『発表論文集』原稿登録：2022年12月5日（月）～2023年1月10日（火）
参加者企画セッションの注意事項
・ 申し込み時に、企画テーマ、内容の要約（200字程度）、登壇者全員の氏名・所属・役割を入力いただきます。
申し込みは企画者1名が代表して行ってください。
企画者が司会者、話題提供者（指定討論者）を兼ねることは可能です。
企画者、発表者等名前のあがっている方は、すべて当日参加が求められます。
・参加者企画セッションは、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。
あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。
京都大学高等教育研究開発推進センターは2022年9月末に廃止され、1994年6月の旧・高等教育教授システム開発センターの設立以来行ってきた活動に幕を下ろしました。
センター廃止は、そこに所属していた教員・スタッフにとっても寝耳に水の出来事でした。
京大センターはなぜ廃止されたのか、大学教育における教育支援はこれからどうあるべきかを、みなさまと語りあいたいと思います。
主 催
大学教育研究フォーラム実行委員会
委員長 松下佳代（京都大学教授）
副委員長 田口真奈（京都大学准教授）
会計 佐藤万知（京都大学准教授）
監事 夏目達也（桜美林大学特任教授）
委員 大塚雄作（国際医療福祉大学大学院特任教授）
深堀聰子（九州大学教授）
山田剛史（関西大学教授）
斎藤有吾（新潟大学准教授）
澁川幸加（中央大学特任助教）
飯吉 透（京都大学教授）
酒井博之（京都大学准教授）
勝間理沙（京都大学特定助教）
シング クムド ビラハム （京都大学特定助教）
協 力
京都大学大学院教育学研究科高等教育学コース
利用システム
ONLINE CONF（オンラインカンフ）
お問い合わせ
大学教育研究フォーラム事務局
highedu.forum[at]gmail.com（[at] を@に置き換えてください）
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