第30回大学教育研究フォーラム 終了いたしました 

  第30回大学教育研究フォーラムは、331名の参加者、67件の個人研究口頭発表、24件の個人研究ポスター発表、10件の参加者企画セッションを得て、無事終了しました。各会場で充実した発表と活発な議論が交わされ、熱気のある会となりました。ご参加、ご発表いただいたみなさま、本当にありがとうございました。来年度も3月中旬にオンラインで開催する予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


2024年3月15日 大学教育研究フォーラム実行委員会

参加申し込みがまだの方は 上記をクリックして 新規登録してください。クレジットカード支払いは、即時参加可能です。 

シンポジウム「人口減少社会とこれからの大学教育のあり方

 2022年の出生数は80万人を割り、人口減少が急速に進んでいます。1990年代以降の18歳人口の急減期は大学進学率の上昇等により乗り切りました。しかし、これからの減少期が同様に乗り切れるとは考えにくく、中央教育審議会大学分科会でも大学統合・閉校後の学生保護についての議論が始まっています。

 本シンポジウムでは、人口減少社会(定常型社会)研究の第一人者である広井良典氏、前回の急減期について考察した『日本の私立大学はなぜ生き残るのか』の著者ジェレミー・ブレーデン氏、地方小規模私立大学でありながら学生主体の教育で注目される前橋国際大学学長の大森昭生氏をお招きしました。このテーマで最も話を聞きたい3名の講演者の議論にご期待ください。

広井 良典(京都大学 人と社会の未来研究院 教授)

≪プロフィール≫

厚生省、千葉大学を経て、2016年に京都大学こころの未来研究センター教授に着任。組織再編により、2022年より現職。専攻は公共政策及び科学哲学。限りない拡大・成長の後に展望される「定常型社会=持続可能な福祉社会」を一貫して提唱するとともに、社会保障や環境、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。

≪主な著書≫

『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞。他の著書に『日本の社会保障』(第40回エコノミスト賞受賞)『定常型社会』『ポスト資本主義』(以上、岩波新書)、『人口減少社会のデザイン』『科学と資本主義の未来』(以上、東洋経済新報社)など多数。

Jeremy BreadenAssociate Professor, Monash University

≪プロフィール≫

豪モナッシュ大学准教授。1973年生まれ。メルボルン大学人文学部・法学部卒業、同大学博士号取得(人文学)。専門は日本の教育・雇用システム。

≪主な著書≫

日本の私立大学はなぜ生き残るのか――人口減少社会と同族経営:1992‐2030 』(中央公論新社 、2021年)、『Articulating Asia in Japanese Higher Education: Policy, Partnership and Mobility』(Routledge, 2018)など。 

大森 昭生(共愛学園前橋国際大学 学長)

≪プロフィール≫

1996年、学校法人共愛学園に入職。共愛学園前橋国際大学国際社会学部長、副学長を経て、2016年より現職。2021年より移管された短期大学部の学長も兼務。中央教育審議会教育振興基本計画部会委員、同大学分科会委員等の他、文部科学省の各種委員、内閣官房「地方創生に資する魅力ある地方大学の実現に向けた検討会議」委員、同「地方大学・産業創生法施行状況検討に係る有識者会議」委員等を歴任、群馬県教育振興基本計画懇談会座長、同青少年健全育成審議会会長、前橋市デジタル田園都市国家構想アーキテクト統括等、多くの地域における各種公的委員をも務め、各地で多数の講演に活躍。群馬県総合表彰(男女共同参画部門)。全国の学長が注目する学長ランキング2年連続 1 位(大学ランキング 2023・2024)

≪主な著書≫

『今選ぶなら、地方小規模私立大学! ――偏差値による進路選択からの脱却』(レゾンクリエイト、2018年)など


特別講演「大学教育における自分らしい生成系AIとの付き合い方」

 いわゆる”生成系AI騒動”とでもよべるような状況は少し落ち着いてきましたが、一方で、毎日のように新しい情報や機能の追加があり、今後も大きく変化していくことが予想されます。こうした状況のなか、生成系AIが「道具」だとするならば、問われるのはそれとどのように「付き合うか」ではないでしょうか。

 今年度の特別講演では、IRがご専門でありながら、生成系AIと「うまく」つきあっておられる名古屋大学の和嶋 雄一郎先生にご講演いただきます。

和嶋 雄一郎名古屋大学 高等教育研究センター 特任准教授)

≪プロフィール≫

東京工業大学大学院博士(工学)。青山学院大学、東京大学、大阪大学を経て、2022年11月より現職。大学IR全般の効率化をテーマにしたIRI Lab.(Institutional Research Innovation Laboratory:イリラボ)を2020年に立上げ、可視化ツールやAIをIRに活用する方法や、IR業務の自動化、IRの人材育成方法、IR組織のあり方についてなど、幅広く研究を行っている。その成果として開発された大学IRダッシュボードサービスIRQuA(イルカ)は、大学IRにて必要とされる各種指標やグラフの可視化をシンプルかつ網羅的に低コストで実現しており、日本初のクラウド型大学IRデータ分析・可視化サービスとなっている。

全体プログラム

本フォーラムには、シンポジウム・特別講演・個人研究発表・参加者企画セッションがあります。また、今年度は、シンポジウム後に、oviceを使った語りあいの場を設けました。

個人研究発表は、口頭発表とポスター発表の両方を設定しました。オンラインでもしっかりインタラクションできるように工夫します。
参加者企画セッションは、今年度も時間の長さを変えた2バージョンをご用意しました。

フォーラム当日までのスケジュール

参加費

5,000円(PDF版論文集代を含む)

学生・研究生は無料です(申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です

10月2日(月)に参加・発表申し込みを開始いたします。 発表申し込みには、あらかじめ参加申し込みが必要です。
 入金確認後、3月6日以降に、発表要旨・ポスター・発表資料がご覧いただけるようになります。 

 できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。
 銀行振り込みも受け付けますが、その場合、入金確認には数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。

個人研究発表

個人研究発表は、口頭発表とポスター発表があります。昨年度に続きオンライン学会システム「ONLINE-CONF」((株)AGRI SMILE)を用います。

口頭発表はZoomで、ポスター発表はONLINE-CONFの「意見交流場」でリアルタイムにディスカッションを行います。

発表日時2024年3 月13日(水)・3月14日(木)9:30~11:10(口頭発表)

     2024年3 月13日(水)・3月14日(木)11:20~12:20(ポスター発表)

発表形式

 口 頭 発 表 :Zoomによるオンライン発表(発表資料「ONLINE-CONF」に事前掲載が望ましい)

        1人20分(発表15分+質疑5分)

 ポスター発表:ONLINE-CONFによるオンライン発表(ポスター/動画は「ONLINE-CONF」に事前掲載)

        11:20-12:20(在席責任時間45分の間「意見交流場」で議論をおこなっていただきます。

         ※この時間に係の者が伺います。在席していなければ、発表取り消しと見なされます)

     発表申し込み2023102日(10月27日(金)11月6日(月)に延長しました 11月13日(月)に再延長いたしました

         発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金必要です。

 参加費(発表費は徴収いたしません)5,000円(ただし、学生・研究生は無料です。申し込みの際に、学生証等の画像データの提出が必要です

※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。

 『発表論文集』原稿登録2023年12月4日(月)~2024年1月9日(火)

 研究発表者の資格大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方

 発表時の注意事項

発表申し込み受付(10月27〆切)後、提出いただいた発表テーマ、内容の要約(200字程度)などをもとにプログラムを確定し、発表者に通知します(11月20日予定)。その後、『発表論文集』原稿を作成(1月9日〆切)いただきます。

個人研究発表は、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。

・一昨年度まで行っておりました発表者資格の有無の検討ならびに、発表依頼通知はいたしません。ただし、大学教育とは無関係の内容である場合等、実行委員会より内容の変更をお願いする場合があります。あからじめご了承ください。

・口頭発表かポスター発表かは申し込み時に選択いただきます。申し込みの状況をみて、変更をお願いする場合がございます。

連名である第二発表者以下は必ずしも当日に参加している必要はありません。

参加者企画セッション

参加者企画セッションは、昨年度に引き続き2日間とも設定し、時間の長さを変えた2バージョンをご用意しました。

発表日時2024年3 月13日(水)13:20~14:50 (90分)、3月14日(木)14:30~17:00(150分)

発表形式Zoomによるオンライン発表

発表申し込み:2023年10月2日(月)~10月27日(金)11月6日(月)に延長しました 11月13日(月)に再延長いたしました

        ※発表申し込みには、あらかじめ参加費の入金が必要です。

参加費(発表費は徴収いたしません)

5,000円(ただし、学生・研究生は無料です。学生証の提示が必要です

※できるだけクレジットカードでのお支払いをお願いいたします。銀行振り込みも受け付けますが、銀行振り込みの場合は、入金確認に数営業日必要となりますので、余裕をもってお申し込みください。

登壇者の資格大学の教職員、大学院生、研究生等、大学教育の実践に携わっている方

『発表論文集』原稿登録:2023年12月4日(月)~2024年1月9日(火)

参加者企画セッションの注意事項

・企画者は、申し込み時に内容の要約(200字程度)を必ず記入してください。

企画者・連名企画者・話題提供者・指定討論者・司会者、それぞれ参加申し込みが必要です。(登壇者の追加・取り下げは、1月9日まで可能です。ただし、一度入金された参加費の払い戻しはいたしません。)

企画者が司会者、話題提供者(指定討論者)を兼ねることは可能です。

企画者、発表者等名前のあがっている方は、すべて当日参加が求められます。

参加者企画セッションは、発表者・企画者の良識に基づいた学会形式のプログラムです。
 大学教育研究フォーラム実行委員会は申し込みの条件や形式のチェックは行いますが、内容についての審査は行っておりません。あらかじめご了解の上、各人の判断でご参加ください。

番外編:oviceでつながる(3月13日(水) 18:00~19:00)

ovice(オヴィス)は、バーチャル空間でも、相手の様子を見て気軽に話しかけたり、まるで隣にいるようなコミュニケーションを取ることができるサービスです(https://www.ovice.com/ja)。

 

本フォーラムでは、コロナ以降、対面での懇親会ができていませんが、今年は、oviceで交流の場を設けました。

oviceは、バーチャル空間の懇親会場です。アバターで近づくと声が聞こえ、離れると聞こえなくなります。どこに誰がいるかも見えます。まるで対面のような雑談ができます。

日頃話してみたいと思っていたあの人、発表を聞いてもっと議論を続けたいと思ったあの人と、しゃべってみませんか。


主催・協力

主 催  

大学教育研究フォーラム実行委員会

 委員長 松下佳代(京都大学教授)

 副委員長 田口真奈(京都大学准教授)

 会計 佐藤万知(京都大学准教授)

 監事 夏目達也桜美林大学特任教授

 委員 大塚雄作(国際医療福祉大学大学院特任教授)

    深堀聰子(九州大学教授)

    山田剛史(関西大学教授) 

    斎藤有吾(新潟大学准教授) 

    澁川幸加(中央大学特任助教) 

    飯吉 透(京都大学教授)

    酒井博之(京都大学准教授)

協 

  京都大学大学教育学研究科高等教育学コース

利用システム

 ONLINE CONF(オンラインカンフ)

お問い合わせ

大学教育研究フォーラム事務局

highedu.forum[at]gmail.com([at] を@に置き換えてください)

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