コーンケン・マップ――映画『光りの墓』で旅するコーンケン
コーンケン・マップ――映画『光りの墓』で旅するコーンケン
タイ出身の映画作家アピチャッポン・ウィーラセタクンの『光りの墓』(2015)のロケ地をさがして、監督の故郷の街コーンケンを探訪した旅の記録が地図になりました。全シーンの半分以上の撮影地を特定した詳細地図に加え、現地のおいしいお店や散策コースなどの観光情報、現地へ行かなければ気づかなかった映画の細部にせまるエッセイなど、盛りだくさんの内容です。
定価:330円
発行日:2024年10月19日
判型:A6サイズ(開くとA3サイズ)
映画の撮影地を特定したA3サイズのマップにエッセイを3本収録。
写真サンプル (1枚目が現地で撮影したもの)
ラオスの女神様のお堂(00:37:24)
ジェンと夫が小さな動物をお供えするお堂は、今も映画の撮影時とほとんど変わっていない。映画の設定通り姉妹の女神を祀っており、じっさいに参拝することもできる。お供えの花と線香が20バーツ。姉妹の女神像は新しくなっており、撮影時のものは堂内の写真で見ることができる。ここでは映画の後半で、若い女性がうたう印象的な場面もあり、この歌は”Destiny”という曲名でサウンドトラックにも収録されている。
恐竜のいる図書館(00:40:38)
ジェンが手編みの靴下をもって館長にあいにいくのはチャルーム・プラキアット公共図書館。庭には現在も映画と同じ恐竜のオブジェが残っており、ラオスの女神姉妹が現れる東家も健在だ。ジェンが館長と会話をする図書館ロビーも入ることができる。
東岸の湖畔の広場(00:37:03)
コーンケーン市街地の南に位置するブンケンナコンは、市民の憩いの湖だ。この場面はその東岸にある広場で、地図にはハイヒン公園とある。ジェンとアメリカ人の夫が棒を使って体操をするシーン(00:39:33)の撮影地もここ。夕涼みを楽しむには最適なスポットで、夕方になるとタイではおなじみのエアロビクスの爆音が聞こえてくる。映画にも登場したヤシの木は今も健在だ。
湖畔の席替えベンチ(01:11:12)(01:33:54)
湖畔のベンチでくつろいでいた人々が次々に席をかえる印象的なシーン。おなじ場面が後半でアングルをかえて繰り返される。現在は湖畔に遊歩道が整備され、対岸へかかる橋がこの場所を起点にしている。
夜の白い壁とバス停(00:59:09)
イットが映画館で気絶したあとの夜のシーン。ここでは彫刻がほどこされた白い壁とバス停が映るが、これはどちらもエンドクレジットに名前があるラチャダーヌソン公園。市街地の北に位置する公園で、1957年のクーデターで首相になったサリット元帥の記念碑が建っている(詳しくは裏面エッセイ参照)。バス停も公園の南側に健在。2023年に足をはこんだときはスケーターの若者が集まっており、夕刻のエアロビクスもおこなわれていた。
湖畔の東家(1:08:58)
ジェンとイットが軽食をしながら会話をする湖畔の東家。建物は存在しないが、周辺の木の形状をヒントに場所を特定できる。いちばん探すのが大変でした。くわしくは本誌の「ロケ地さがし奮闘記」で。
その他、多数の撮影地を特定し収録しています。