共同代表 あいさつ

濱田 郁夫

高知民主教育研究所

2024年度より新たに「開かれた学校づくり全国連絡会」に参加させていただきます。高知県で中学校教員をやっていました濵田郁夫と申します。どうかよろしくお願いいたします。

 私は、2001年より奈半利中学校で「共和制の学校づくり」に関わらせてもらいました。その中で、生徒と保護者そして教職員の三者が話し合いを持ち、向こう一年の学校の在り方についてのいくつかを決めていくという作業を積み重ねてきました。私たちは「三者会」と呼んでいますが、この取り組みが20年を超えて行われているということは、その取り組みの中で三者が学校生活に対してやりがいを感じているということ、特に子どもたちが意欲的に学校生活をつくっているからだろうと思っています。

このことはとても意味深いことで、「三者会」のシステムの事や、その取り組みの意義などについてはもっともっと一般化していく必要があると思っています。そして、最近意味深く思っているのは、「共和制の学校づくり」ということです。当時、私たちは「三者会」の日常化ということを話し合っていました。学校生活における日常化というのは、学校生活全体のあらゆるところで「三者会」という考え方で行っていこうということだろうと思います。それはつまり、学校生活全体がそういうトーンを持つということでもあります。「共和制の学校づくり」というのはそういうことだろうと思います。

ハテ、そういう学校は可能なのでしょうか。そういう学校の全体像はなかなか見えてきませんが、見えにくくさせていることの一つに教師とは何かという問題があるように思います。私自身、「三者会」に取り組みながら悩み続けてきたことでもあります。今日の一般的な議論でも教師とはどういう仕事をする人の事なのかいろいろ議論があるところだと思います。「共和制の学校」を構想する中からも教師とは何をする人のことなのか考えていければと思います。

学校現場を離れています。皆さんから教わることばかりだと思いますが、みなさんの仲間に入れていただき、一緒に学んでいけることをとてもありがたく思っています。どうかよろしくお願いします。