ものづくりの間(あわい)
間(あわい)で、間(あいだ)
自然と生活の間に寄り添い、
工芸とアートの間を生きている。
「形」と「余白」の間で呼吸して、
「伝える」と「委ねる」の間に立っている。
どちらでもあり、どちらでもない場所。
そのあわいに、私のものづくりが息づいている。
根
目に見えるものを彫りながら、
目に見えないものを探している。
日々、何度も通り過ぎる草花のように、
誰かの記憶の片隅に根を下ろせたなら。
生きていたものから、
誰かと生きていくものを彫り出す。
それは、たしかに「生きている」感覚かもしれない。
灯火
命を燃やす。
ろうそくのような炎で、
そっと大切に灯すように。
それは、
誰かの喜びと自分の喜びが
ふと交差する瞬間かもしれない。
循環
土の中からの息吹。
枯れても、また自然へとめぐる。
同じ日も、同じものもない。
作ったものを介して、人と出会う。
そして、ときに再会することがある。
一度の出会いに、つづきがある。
それが作品の物語なのかもしれない。
私は、私のところまでを仕上げる。
けれど、作品を完成させるのは、
手に取ってくれた人たちだと思っている。