発表申込
大会で発表するためには、第一発表者が日本人間行動進化学会の正会員・学生会員のいずれかである必要があります。
また、発表申込の前に、参加申込を済ませてください。
HBES-J 2023では、ポスター発表(今年度はフラッシュトークを含む)と口頭発表を募集します。
対面/オンライン参加に関わらず、いずれの発表形態もお選びいただけます。
なお、ポスターは1日目、2日目の間、ずっとポスター会場に展示していただけます。
ポスター発表
フラッシュトーク
HBES-J 2023では、対面・オンライン発表にかかわらず、ポスター発表者全員にフラッシュトークを行っていただきます。フラッシュトークの発表は、発表の成立要件に含まれます。
このフラッシュトークは、12月2日(土)のポスター発表の時間に先だって、各研究者が順番に研究内容の要点を紹介し、ご自身の研究のポスター発表に関心を抱いてもらうようお誘いいただく、ということを狙いとしています。前例がありませんので、混乱を招くかたちとなる恐れはありますが、チャレンジしてみたいと思います。
フラッシュトーク用PPTスライド(サイズは「16:9」、PDF形式)を事前(ポスターファイル提出締切と同じ、11月28日(火)17時まで)にご提出いただきます。枚数は1枚で、アニメーション等は使用できません。スライドを提示しながら、1分間以内でトークをお願いします。なお、質疑応答は設けません。引き続き行われるポスターセッションでご討論ください。オンラインでのポスター発表の方は、zoomから1分間の発表をしていただきます。
形式は自由です。研究の背景や内容などを簡潔に記載していただいても結構ですし、主要な結果のみをお示しいただいても構いません。あるいは、問いのみを示し、あえて結果は述べないというかたちでも結構です。
ポスターの種別
研究結果を含む通常の発表か、研究計画の発表のいずれかを選択してください。
「研究計画ポスター」の詳細はページ下部をご覧ください。
対面で参加しポスター発表される場合
会場に設置されたポスターボード(縦2000×幅900mm)にポスターを張り出していただきます。会期中にポスターセッションの時間を設けるので、他の対面参加者と議論をしていただきます。
さらにオンライン発表者と同様に、Gatherのポスター会場にポスターのファイルを掲示していただきます。
オンラインで参加しポスター発表される場合
Gatherにオンラインポスター会場を設置します。事前に提出していただくポスターのファイルを掲示します。
対面会場にポスターを掲示していただくことはできません。
注)形式について
ファイルは画像(jpeg, png)またはPDFで作成して下さい。いずれの場合も、アップできるファイルは1つだけです。そのため画像ファイルの場合は1枚ポスターとなります。
画像ファイルの場合
1枚の画像ファイルとして作成して下さい。解像度の設定などは、日本動物学会の案内ページが丁寧で参考になるかと思います。
ファイルが大きすぎると読み込みに時間がかかりますが、10MB前後ならば問題なく読み込まれることを確認しています(ファイルサイズの上限設定は100MBとなっています)。
PDFファイルの場合
1枚ポスターでも、複数ページからなるポスター(口頭発表スライド様のもの)でも構いません。お好みでお選び下さい。
準備委員会で確認した限りでは、PDFに埋め込んだリンクなども機能します。
ファイル名について
第1著者名とタイトルが推測できる単語を入れていただけると助かります。。
Googleアカウントが必要です。
ポスターファイルの登録にはGoogle formを利用します。セキュリティの問題上、ファイルをアップロードするために、Googleアカウントにログインしていただく必要があります。ご準備下さい。第1著者がGoogleアカウントをお持ちでない場合、共著者のGoogleアカウントを用いて登録していただいても構いません。それでも難しい場合は、なるべく早くに実行委員までご連絡下さい。
ファイルの差し替えはできません。
準備委員会での作業の都合上、登録されたファイルの差し替えはできません。ご注意下さい。
口頭発表
発表形式
発表時間15分+質疑応答5分です。
zoomを利用します。オンライン参加の方も、対面参加者と同様に発表、質疑応答をしていただけます。
発表申込スケジュール
発表申込〆切:11月8日(水) 17:00
ポスターファイル提出〆切:11月28日(火)17:00
学会当日:12月2日(土)3日(日)
研究計画ポスター
HBES-J 2021から導入された新しい形式として、データ収集前の研究計画を報告する「研究計画ポスター」というカテゴリを設定します。こうした形式は「プレレジポスター」としても知られており、研究デザインや方法、分析方針についてのフィードバックを得られ易いメリットが報告されています(Brouwers et al., 2020)。データ収集前に計画に磨きをかけることで、投稿後の査読でcriticalな問題が見つかり涙する悲劇を防げたら...と期待しています。
正会員ならびに学生会員は、第一著者として、口頭あるいはいずれかの形式のポスターを一つのみ発表できます。1本のポスター内で結果の報告と計画の報告を混在させることはしないで下さい。これは、研究計画ポスターの区分を明確にするための措置です。
新しい形式のため幾つか注意していただきたい点を説明します。
何を報告すれば良いの?
研究計画の事前登録(Pre-registration)と同様、背景、仮説、研究デザイン、方法、分析方針といった、具体的な研究計画を報告して下さい。例えばマテリアルやサンプリングプランなども含まれます。未定の部分はそのように報告して構いませんが、具体的な計画のほうが、より具体的なフィードバックが期待できると思われます。以下の文献が参考になると思います。
長谷川ほか. (2021). 実証的研究の事前登録の現状と実践. 心理学研究. https://doi.org/10.4992/jjpsy.92.20217
Bosnjak et al. (2021, February 22). 定量的心理学研究の事前登録テンプレート(井奥ほかによる邦訳)
報告した通りに研究をしなければならないの?
研究計画ポスターは、事前登録とは異なり、ポスターで発表した通りの形で研究を実施すると宣言するものではありません。事前登録の準備として用いるものです。プレレジポスターという用語は紛らわしいので、本大会では「研究計画ポスター」と呼びます。
アイディアが盗まれることはないの?
研究計画ポスターとして学会発表し、さらに何処か(e.g., Open Sciene Framework)にタイムスタンプ付きで登録しておくことで、むしろアイディアの優先権を主張できるとも考えられます。もちろん、心配な方に研究計画ポスターを強要するものではありません。
タイムスタンプ付きでの登録(事前登録)の方法については、上記文献(長谷川ほか, 2021、Bosnjak et al. 2021)に詳しいので、ご参照下さい。
なお、聴衆側が研究計画ポスターを参照・参考にした研究を実施する際には、研究計画ポスターを適切な形で引用しなければならないのは、言うまでも有りません。
質疑応答はどのように行えば良いの?
聴衆側は、データ収集前の研究計画であることを念頭に、より良い計画となるための生産的なフィードバックを心がけて下さい。その他の点は、通常のポスター発表と同様です。学会会場でアドバイスをしただけで共著者となる権利が得られるわけでは有りませんし、他方で、共同研究へと発展することもあるかも知れません。互いへの敬意を持ち、建設的な意見交換を行って下さい。
発表申し込みはどうすれば良いの?
発表申し込みフォームで、ポスター発表(研究計画)を選択してください。
なお、研究計画ポスターの発表タイトルには、末尾に必ず (研究計画) と付して下さい。発表者が付け忘れた場合は大会プログラム委員会側で付した上で、それを正式の発表タイトルとします。
例: 研究計画ポスターの導入がHBES-J2021の盛り上がりに与える効果(研究計画)
ご質問などありましたら、問い合わせアドレスまでご連絡下さい。
参考文献
Brouwers, K., Cooke, A., Chambers, C. D., Henson, R., & Tibon, R. (2020). Evidence for prereg posters as a platform for preregistration. Nature Human Behaviour, 4(9), 884–886. https://doi.org/10.1038/s41562-020-0868-z
長谷川龍樹, 多田奏恵, 米満文哉, 池田鮎美, 山田祐樹, 高橋康介, & 近藤洋史. (2021). 実証的研究の事前登録の現状と実践. 心理学研究, advpub. https://doi.org/10.4992/jjpsy.92.20217
Bosnjak, M., Fiebach, C., Mellor, D. T., Mueller, S., O‘Connor, D. B., Oswald, F. L., & Sokol-Chang, R. (2021, February 22). A Template for Preregistration of Quantitative Research in Psychology: Report of the Joint Psychological Societies Preregistration Task Force. https://doi.org/10.31234/osf.io/d7m5r(井奥智大・趙心語・温若寒・山縣芽生による邦訳)