Cygwin

Cygwinは,WindowsにおいてLinuxのような環境を提供するソフトウェアです.インストールすることで,gccやemacsをWindowsで使うことが出来ます.また,ls,pwd,mvというLinuxでのコマンドも使用することが可能です.これによって課題をWindowsで行うことが可能となります.

インストール

1.まず,Cygwinのセットアップファイルをダウンロードします(Cygwinの公式サイト).

2.ダウンロードしたファイルを実行します.デフォルトではgcc, gdb, emacsはインストールされないため,これらをSelect packageの画面で指定します.

3.gccは左上のsearchにgccと打ち込んで,以下の左図スクリーンショットにあるように,「gcc-core」をインストール指定します.インストール指定は,Skipと書いてあるところをクリックすることで可能です(図はクリックで拡大).

4.gdbも同様に,searchにgdbと打ち込んで,「gdb」をインストール指定します(上の右図).

5.emacsも同様に,searchにemacsと打ち込んで,「emacs」と「emacs-w32」をインストール指定します(下図).

6.これで,インストール指定は完了で,「次へ」を押してインストールしてください.

7.一回目の起動には多少時間がかかるので注意してください.

Emacsの起動

emacsを起動するにはターミナルで

> emacs

と打つと起動できます(>はターミナルを表す記号なため,入力しないでください).ファイルを指定して起動するには

> emacs test.c

のようにすると,test.cを起動できます.ただし,このままではemacs起動中はターミナルが使えないため,emacsを終了するか,もう一つターミナルを起動しないとgccコマンドが入力出来ません.emacsを起動してもターミナルでgccと打てるようにするには

> emacs test.c &

と打つと可能です.

CygwinのEmacsの起動イメージ(ここに書いてあるフォント設定を適用).

CygwinとLinux, Mac OSでの振る舞いの違い

Cygwinの実行形式はWindowsでのexe形式となるため,実行する場合は少し異なります.例えば

> gcc test.c

とした場合の出力はa.exeとなるため,実行するためには

> ./a.exe

と打つ必要があります.Windowsでは,実行形式の拡張子はexeが一般的です.そのため,出力ファイル名を指定する場合

> gcc -o test.exe test.c

というように,exeを付けた名前を指定します.