院内感染対策
PREVENTION OF NOSOCOMIAL INFECTION
私たちは、院内感染を防止するために、さまざまな取り組みを行っております。
オゾン発生器
新型コロナウイルスにオゾンが有効であるとの実験結果が、藤田医科大学、および奈良県立医科大学、それぞれの研究チームから発表されました。
当院で採用しているオゾン発生器は、オゾンのパワーで、あらゆる菌やウイルスを除菌・不活性化させるだけではなく、オゾンの持つ特性により耐性菌を発生させません。
一台で50畳=約81㎡までの空間を除菌でき(待合設置の機種)、強力な酸化作用で空気中の浮遊菌からドアノブなどについた付着菌まであらゆるウイルスや細菌を分解除菌し、分解後は酸素に戻ります。
現在、最も安全に除菌・分解できるものとして注目をされています。ウイルス対策に効果がある事から、救急車にも搭載されております。
実際には、待合、別室1, 2、診察室、処置室のそれぞれに計5台のオゾン発生器を設置し、空気の浄化を徹底しております。
発熱の有無による空間の分離
入り口正面の受付を境にして、待合を左右に分けることで、発熱患者様とそれ以外の患者様との接触がないようにしております。
隔離スペース
待合左側(発熱患者様の待合)に隣接して、隔離室を2部屋設けております。
エアロサービス社製の医療用空気清浄装置の設置
当院では、医療用大型空気清浄装置を待合中央に設置しております。この装置は、国立病院・大学病院などの医療施設で空気感染や飛沫感染対策に採用されているシステムで、毎分35m3の空気清浄力を持つ本格的な業務用空気清浄装置です。天井埋込型で、市販の置き型タイプの7~10倍の清浄能力を持っています。空気中に浮遊する粒子の大きさは、花粉で20~45μm、インフルエンザウイルスは0.08~0.12μm、新型コロナウイルスは0.1μm程度とされています(1μm=1/1000mm)。このエアロシステム35Mは、空気中のウイルスに対応できる0.01μmの微細な粒子まで吸い上げることが可能で、常に快適で安心できるクリーンな空気環境を作ることができます。
院内待ち時間の短縮
院内での待ち時間をできるだけ短くすることは、院内感染のリスクを減らすためにとても重要です。そのための取り組みとして、次の3つを行っております。
①予約システムの導入:診察が近づくとメール機能でお呼び出しするため、院内での待ち時間が少なくなります。
②WEB問診を採用:来院前にスマホ・ネットから問診事項の記載が可能であり、来院後に診察室へ入るまでの時間が短縮されます。
③診察終了後のスムーズな会計:電子カルテ・レセコン一体型システムを導入しており、診察終了から会計までの流れが、とてもスムーズです。
消毒・除菌の徹底
院内の備品、医療機器、椅子や机、おもちゃなど患者様が触れることのあるあらゆるものを、定期的に、消毒・除菌しています。消毒・除菌には、アルコール以外に、院内で次亜塩素酸ナトリウム希釈液および次亜ソフト水を生成して使用しております。
●次亜塩素酸ナトリウム希釈液:塩素系漂白剤(ハイターやブリーチ)と同系統の成分の消毒液で、pHはアルカリ性です。ノロウイルス、インフルエンザウイルスの他、新型コロナウイルスにも有効性が確認されており、厚生労働省もアルコールより優れた消毒効果を認めています。
主な欠点は次の3点です。
①直接、人の体に触れると有害である
②衣服などに付くと脱色する
③金属に付くと錆びる
●次亜ソフト水(微酸性次亜塩素酸水):国が食品添加物として指定した次亜塩素酸を主成分とする水溶液を、さらにpH を中性(微酸性)にすることで、除菌効果と安全性を高めた除菌水です。厚生労働省も、次亜塩素酸ナトリウムと同等以上の殺菌効果があるうえ、食品中の栄養成分に及ぼす影響は水道水と同等と安全性を報告しています。厚生労働省の検証では、次亜塩素酸水は、細菌、真菌、ウイルスに有効だというエビデンスが出ていて、ノロウイルス、インフルエンザウイルスへの有効性も認められており、最近になり、一定濃度で新型コロナウイルスへ有効であることも証明されました。 安全に使用できるので、食器や子どもが触れるおもちゃなどの日常品の除菌に適してます。
(利点)
①殺菌力が強く、多くの細菌・ウイルスに有効
②人体への影響がほとんどない(体についても安心)
③衣類の脱色がない
④金属の腐食(錆び)がない
(欠点)
①不安定な物質のため、冷暗所に保管が必要なうえ、効果が持続しにくい。劣化しやすく作り置きに不向き。
②成分や作り方、濃度が厳密であるため、市販品の中には似て非なる物や消毒効果の不十分なものがあり、購入時は注意が必要。
当院では、厚生労働省の基準を満たした精密な濃度の次亜塩素酸ナトリウム希釈液と次亜ソフト水を生成する機械を院内に設置しております。必要な時にいつでもすぐに作れることで、次亜ソフト水の欠点である劣化しやすさを克服でき、また、機械で作るため精密な濃度の溶液を生成することが可能となりました。
これにより、当院の備品、医療機器、おもちゃなど患者様に触れるあらゆるものは、ウイルス、細菌の汚染から守られております。どうぞ、安心して受診してください。
飛沫防止対策
受付にはアクリル板を設置しております。
待合での密接を避ける
待合では、ソファの配置をばらけさせ、1つのソファに1家族を原則とし、患者様どうしの距離を保つようにしております。
授乳室の利用
乳児(生後2か月まで)の場合は、特に一般診察において、授乳室でお待ちいただくことで、より他の患者さんとの接触に注意を払っております。
その他の取り組み
・室内換気をこまめに行っております。
・院内への付き添いのご家族(大人の方)は、原則お一人に制限させていただいております。
・プレイルームの使用は、しばらくの間中止させていただいております。