日本アルプス白馬八方太鼓保存会は、八方区・八方口区、(両区民)、並びに地元企業、関係諸団体・企業・沢山の皆様のご寄付により、昭和54年に設立した「八方尾根観光協会」の太鼓チームです。
打ち手は、小学生・中学生・高校生、大人まで、幅広い年齢層で構成されております。
日本アルプス白馬八方太鼓延起
日本アルプス白馬八方太鼓はみすずかる信濃國北アルプスの秀峰白馬山麓に鎮座まします。白馬村八方区の産土神霜降宮諏訪神社(旧縣杜)の神前において奉齋奏樂されるものであります。當八方区の諏訪神社は鎌倉時代治承元年に八方区の全身細野を拓いた八田弥五兵衛により信濃の一の宮である諏訪大社から分座奉祀したものと伝えられ祭神は武神農業神として尊崇される大国主命の次子建御名方命と申し上げます。神社周辺には湧水を中心に古代先住民の縄文をはじめとする石器土器住居跡等の埋蔵文化財、江戸彼岸櫻の老木(白馬村指定天然記念物)境内には目通の周囲十二米に及ぶ杉の大樹(白馬村指定天然記念物)があるなど文化遺産が多く歴史的風土の地として知られております。日本アルプス白馬八方太鼓は日本古来の生命力そのもの巨大な音楽エネルギーを奏鳴し伝統鼓舞樂民族藝能の精神を維持し伝えようとするものであります。高度の技術を要する打法と音律による演奏は、お諏訪太鼓の長い伝統の流れを汲み五穀豊穣の無病息災家内安全を祈願して打ち鳴らされ正に壮観といふほかはなく志氣を鼓舞して止まないものがあります。
昭和五十四年十一月
日本アルプス白馬八方太鼓保存會
撰文 田中欽一
〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村大字北城5732-2
八方文化会館内
日本アルプス白馬八方太鼓保存会
TEL0261-72-4399