羽田地区は日本全国の空港旅客数ランキング1位の羽田空港があり、それゆえ日本の玄関口とも呼ばれています。一方で路地が多いなど昔の面影も残しています。
毎年7月末には羽田神社例大祭が行われています。「ヨコタ」と言われる独特な神輿の担ぎ方は波に激しくもまれる船を模し、左右に大きく振り返すことで知られています。土曜日の宵宮・日曜日の本社神輿巡行、そして弁天橋から産業道路まで行われる連合渡御で祭りは最高潮を迎えます。
【羽田の地名の由来】
どうして羽田という地名になったかご存じですか?
この質問に多くの方は羽田空港を想像するでしょう。確かに羽田空港を離発着する飛行機の翼のイメージがピッタリですね。数多くの説がありますがここでは「通俗荏原風土記稿」(1912年発刊)の説をご紹介します。これによると「この地は昔から海老取川を境として二つの島に分離されているが、海側から見るとその形が鳥の『両翼の(はね)に似ていること。そして、土地は肥沃な田地ばかりであることの二つの意味から、羽田の名称が起こったと記されています。
【羽田の歴史】
羽田は平治元年(1159年)落ち武者7家族が住み始めたとされています。
江戸中期、天明年中(1781年)鈴木新田開発:現在の羽田空港国際線ターミナル周辺が開発されます。
明治になり、羽田に海苔養殖漁業の認可があり、海苔養殖が始まります。
農地、海、川と自然に恵まれた土地で、農業、漁業、海苔養殖とさらに船を使った産業により人口も集積して、大きな集落となりました。
現在の空港には、戦前は穴守稲荷神社を中心とした一大行楽地がありました。
終戦後は、高度経済成長期に工場の進出があり、産業構造が大きく変化しました。